橘田 淳平

『京都をおもろくする』 (株)友添商店にて勤務中。 フリー雀荘を中心に起こる人間模様で…

橘田 淳平

『京都をおもろくする』 (株)友添商店にて勤務中。 フリー雀荘を中心に起こる人間模様です。ヒトがみんな持ってるダメな部分を、共有出来たのなら…フリー雀荘は世界一面白い場所。 専門用語はゴメンなさい。 ちなみに、この物語はフィクションです。絶対にフィクションです。

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橘田 淳平

彼には小さい頃からまぁまぁ何でも出来るという自負がありました。 そのため、どんなコミュニティーにも参加することができました。 相手変われども、主変わらず。 スポーツを好むヒト達と一緒に運動し、 勉強に自信のあるヒト達と共に試験の点数を競い合い、 趣味に没頭するマニアと呼ばれるヒト達とも話題を合わせるコトができました。 そう、彼はヒトとコミュニケーションを取るコトによって得られる「一体感」に夢中だったのです。 ヒトが好きだった彼は、よりヒトの気持ちを理解してみたい

    • 出会いと別れの季節~note編

      出会いと別れの季節がやってきて… 今年は春の甲子園が始まりましたね。 甲子園といいますと… 我々の世代では、 松坂大輔の年の甲子園ほど忘れられない年はございません。 その年、僕の母校も甲子園に出場し、 学校には『全校応援』という儀式がありました。 みんなで甲子園に応援に行って… 勝てば勝つほど夏休みが延びる…といった、 勝ってもらわなきゃ宿題が間に合わない! くらいの命懸けの儀式でした。 その日、 第三試合が 一回戦にノーヒットノーランを成し遂げた杉内投手と松坂

      • 出会いと別れの季節~雀荘編

        春になるとやってくる… 出会いと別れの季節。 学生さんを アルバイトスタッフとして雇うこと16年。 それはそれはたくさんの 出会いと別れがございました。 雀荘でもそれは当然やってきて… 結構な数の送別会と… 面接とを行って参りました。 後に居酒屋、カフェ…と面接することで思ったことは、 雀荘の面接には 時々とんでもないツワモノがやってくるということです。 ポケットからクッシャクシャの履歴書を出してきて、 ガムを噛みながら面接に挑む者や、 突然タメ口をキいてく

        • 麻雀プロが人に勇気を与えた日

          Mリーグという麻雀のプロリーグが佳境に入ってきて… 先日の近藤プロの半荘は、 それこそ全国の麻雀ファンの心を震わせた出来事だと… 記憶に新しいものでございます。 あの日、感動したのは、 ただ二半荘を逆転連対したからではなく、 それまでの長―い…ポイントの無い期間を みんな知っていたから。 後の無い状況でのあの結果だったから… あれだけ人の心を動かしたのだと。 あの辛い期間を『助走』と捉え、 走り続けた男のストーリー… 「KONDO」 Coming S

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          海保という社員さん

          ポッチがオープンして16年。 当時の店長が、 『認めてくれる人が一人居てくれたらいい…』 (前回のお話参照) というバチバチのメンヘラを発揮しながら働くには中々に長すぎる期間… そんな長い期間より昔々。 高槻という所で、一人の男が初めてのアルバイトに挑戦していました。 海保という名の高校生。 初めてのアルバイトは家の近所の中華料理屋さん。 なんで中華料理屋さん? 「家から近かったんで↑チェキラッチョ。」 なーんて余裕をかます小僧の彼だったのに対して、 その中

          海保という社員さん

          16年雀荘をした者達の弱音

          もういくつ寝ると 雀荘ポッチの16周年です。 本当にありがとうございます。 16年前の3月1日の夜にオーナーと出会い、 最初にお店の窓に、(色んな意味で)黒い布をガムテープで貼り付ける…という仕事を頂戴してから、 よくここまで続いたな…と感慨深いです。 お店も、僕自身も。 さすがにこうも長く続きますと、 3回くらいは弱音吐いたりはしたな、 と当時のことを思い出します。 これを当時の言葉のままで連ねたいと思います。 本当は皆さん、 激悪な売り上げでスタッフさんに払

          16年雀荘をした者達の弱音

          マールカフェの店長さん

          ゲストハウスを探しに行って… インスピレーションで始まったマールカフェ。 おかげで、無事に5歳になれました。 ありがとうございました。 マールカフェのコンセプトは 「地元に根付き、100年続くカフェ」でして …残り95年となりました。 オーナーの 「オレ、このカフェは 100年しかやらないから!」 を最初に聞いた時は 頭の上に『ハテナ?』ってなりましたが、 今のところ順調です。 しかし、オープンした当初は、 もちろんこの五年も心配でした。 オープンするまでっ

          マールカフェの店長さん

          5年前に思っていたこと。

          約5年前。 2015年の年の瀬。 僕たちは来年の話ばかりをしていて… そう、あの居酒屋ここでのめ!が出来た時と同じような (とある居酒屋誕生秘話参照) 社員ミーティングが行われていました。 「オレが最終的にやりたいのはアパレルなんだ」 オーナーの言葉に全員が息を飲む。 「が、アパレルをするには みんなのファッションセンスが無さすぎることもあって… 次の新事業を決めかねているんだが…何かやってみたいことは無いか?」 僕たち社員がいつも思わされるのはこの時の…当

          5年前に思っていたこと。

          松下という社員さん

          中川ドウタという社員さんには、 松下ユウキという幼馴染がいまして なんと、この松下ユウキも… 友添商店の社員さんだったりします。 この松下くんを… 知らない方も多いんじゃないでしょうか? 幼稚園の頃からこの二人は プリキュアくらい仲良しで、 ずーっと一緒。 友達の自転車の鍵を勝手に開けることを覚えた 小学校時代もずーっと一緒。 日曜日のサザエさんを見た翌日に 「おーい、ドウタ野球やろうぜ!」って言いながら、 学校の体育倉庫に忍び込んでグローブとバットパクろうと

          松下という社員さん

          餅は餅屋が生まれた日

          居酒屋ここでのめの オープン当初のピンチを キャッ…ち… …じゃなくて、 自らの足を使っての集客で乗り切ろうとしている中。 「オーナーが行くくらいでしたら… 僕が行きますよ!」 と、声高らかに宣言したのが… 友添商店社員のニシャニシャ男こと、 中川ドウタという男。 このnoteでは出場回数ナンバーワンの エピソードの絶えない男。 彼の良いところは三つあります。 何にでも首を突っ込んでくるバイタリティー。 決して折れることの無い鋼のメンタル。 そして、15年間

          餅は餅屋が生まれた日

          ボスが生まれた日

          居酒屋ここでのめ。 板長というやたら美味いものを作ってくる 飯テロリストと、 キャプテンという見た目のクセの強い 顔面テロリストと、 …店長は店の隅っこで感無量になっているだけのお店。 感無量になるのには、 やはり理由がありまして、 もう七年という期間営業させていただいているのですが、 オープン当初は 当然お客様がおりませんでした。 あと、取り皿もありませんでした。 そんな素人丸出し居酒屋さんだった ここでのめを 今やたくさんのお客様が楽しんでくださるようになっ

          ボスが生まれた日

          板長が生まれた日

          居酒屋ここでのめの年末年始。 「キャプテン!キャプテン…!!」 の大合唱の地獄絵図に 感無量になっている店長とは裏腹に、 全くもって それには目もくれない男がいました。 それが 板長。 年中無休の店内の キッチンの奥にだいたい居る 板長。 さぞかし 「美味しいもんばっか食べてきたんでしょ?」 と言わんばかりのでっかいお腹してる 板長。 「体重120㌔までは数えたんですけどね…」 と、体はでっかいのに声がめちゃくちゃ小さい 板長。 家に帰ると四児のパパ、

          板長が生まれた日

          キャプテンが生まれた日

          今、目の前で、 「キャプテン!キャプテン!」 と呼ばれて、ちやほやされているこの男…。 居酒屋『ここでのめ!』にて、 無茶ぶりともいえる肩書き 『キャプテン』 を背負い、 仕事をしているのか、 していないのか分からないが、 お客様には中々の人気者になった男がいます。 忘年会、新年会が多く行われるこの時期に、 この男を慕って、 かつてこの居酒屋の利用者だった者が… 卒業や進学、 就職や夢に挑戦するために 離れていった者達が… 当たり前のように 『ここのめ』を待ち合

          キャプテンが生まれた日

          人のフリ見て、前フリ直せ。

          店長という職についてみると どう考えても スタッフさんの日々の頑張りに 感謝することの方が多くて、 年中無休で営業するお店の 年末年始のシフトには もう家族くらいの絆が芽生えてもおかしくなくて、 さらにその中に 『看板娘』 なんて、噂されちゃうスタッフさんが生まれたら… これ以上に助かることは他に無くて… 「みのりちゃん!大晦日もシフトなんー?」 と、 お客様にそう呼ばれた彼女こそ、 その看板娘の一人でした。 「大晦日に雪降ってきたねー。」 と、お客様の言葉

          人のフリ見て、前フリ直せ。

          隣どおしあなたとあたしアルバイト

          彼が雀荘で働き始めて 初めて迎えたクリスマスバイト。 クリスマスには、 彼氏彼女がいようがいまいが、 なぜか絶対にシフトに入らないと決めている勢の 先輩方のお力により、 シフトインになったクリスマスバイト。 まだまだ仕事にも完全には慣れていないし、 麻雀もまだまだ弱かったこの彼、島田くん。 唯一の救いは、 クリスマスシフトの同番に 超優しい先輩女性スタッフの亜美ちゃんが 居てくれたこと。 「しかし、亜美ちゃんがクリスマスにバイトなんてねー。」 「男いないんやー?」

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          麻雀打ちに行った旦那!大捜査線

          年の瀬が近づいてまいりました…。 この時期になると、 雀荘ジレンマにて、 たまに見かけるのが… 全然帰らないお客様。 当店、年中無休の 24時間バリバリ営業しておりますので、 他の職種の方では見られない 出勤しても出勤しても… そこに居てるお客様。 に遭遇することがあります。 当店の連続半荘最高記録は108本で、 それはそこまで大した数では無いのですが… なぜか三人います。 一人目は 単純に体力の限界がきたのが たまたま108本目だっただけで、 打ち終える

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