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The Art of Marketingマーケティングの技法を読んで、の巻。

The Art of Marketing
マーケティングの技法


著者の音部大輔さんがP&G時代に生み出し、社内塾やその後の会社で研鑽・実行されてきたマーケティングの全体設計図としてのパーセプションフロー・モデル。

数年前に弊社メンバーに1日で御指南(※)いただき、また普段も会話する機会が多いので、その言説一つ一つに膝を打つ経験を何度もさせていただいるにもかかわらず、あらためて300ページを読み終えて、より深い理解とともに、これはもっと活用・応用せなば、と思った次第。

※その時の模様は、こちらのnoteに書いてます。あわせてどうぞ。

https://note.com/junckham/n/n2b5006b33606

本書ですが、文章の中での言葉選び、アナロジーも洗練されていて、その語りかけるような口調は、まるで本の上にレイア姫のごとく音部さんのホログラムが出そうな風情です。

ブランドマネージャーが必読なのは言わずもがなですが、エージェンシーやメディア企業の方にもおすすめです。

クライアントのブリーフに対して、マーケティングの全体像を丁寧に把握した上でのプロモーションの提案、設計や実行が可能になると思われます。何よりも、本書を通じて、ブランドマネージャーのインサイトを深ぼることができます。
特に序盤の臨場感はビジネス小説さながらです。

さて、情報取得がスマホで簡単にできる時代において、消費者・顧客起点でプランニングすることは大事であると認識されている方が多いと思います。
そんな時、メディアやチャネルからの視点ではなく、消費者・顧客の認識の変化と行動を促すストーリーを作りたいと考えている方には良書です。

ちなみに、私の好きな一節は、
P75-76の

「危機感と責任感を持って身構えているときには厄災に合わない」

とP100の

「常人の思いつきの施策など、そうそう当たるものではない」

の二つです。




ではではー。

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