古代の薩摩940年 #8

第一部 不老不死の妙薬 程信と葉敬
程信:「団長からコメ作りに適した場所を探しておくように言われたが、なかなか見つからないなあ。」
葉敬:「麦や豆、雑穀を栽培できそうな畑はあったけど、水田は無理かなあ。もう少し遠くまで足をのばしてみようか? 火を噴く山があると聞いたぞ。」
程信:「そうだなあ。五郎を連れて行けばもう通詞ができるな。」
村長に相談している所に史進が行きたいと言い出した。好奇心旺盛な若者である。それならと健も同行することになった。かわいい妹たちも行きたがったが、山越えは無理と言われ、土産を持ってくるという約束で我慢させた。
半日歩いてようやくその山が見えてきた。煙を高く噴き上げているが、火は見えない。近くの村で聞いてみると、桜島と言うのだそうである。今日はちょっと疲れたから、2~3日かけてじっくり見て回ろうということになった。
夜になり陽が沈むと、なるほど、火を噴いているのがはっきりわかった。次の日、朝早くに起きて遠出することにした。すると、森からやや大きな川が流れ出ている場所を発見した。木を切り倒して平地にすれば、水田が可能かもしれない。

この物語は、薩摩の古代の歴史をドキュメンタリー風にしてみました。
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いつか映像にしてくださる方がいると嬉しいです。 吉峯盾

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