古代の薩摩940年 #5

第一部 不老不死の妙薬 副団長馬弦のつぶやき
団長が旅に出て2ヶ月。何の連絡もないが、心配はしていない。わが秦人(しんひと)と団長が倭と名付けたこの国の村の絆は深まるばかりだ。帰るための船の修理も順調に進んでいる。折れた帆柱の取り換えに探していた杉の木がようやく見つかり、村の青年たちの献身的な協力で、あと2カ月もすれば以前よりもっと頑丈な造りの帆船が完成しそうだ。
今は国に帰りたいという気持ちと、ここでもっと暮らしたいという気持ちがせめぎあっている。風の向きや嵐の季節などを村の長老たちに聞いて回り、失敗がないように慎重に検討したいものだ。

この物語は、薩摩の古代の歴史をドキュメンタリー風にしてみました。
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いつか映像にしてくださる方がいると嬉しいです。 吉峯盾

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