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(漫画)ショーハショーテン2

今の30代〜40代より若い世代の方は、テレビを見ればバラエティ・お笑い関係番組が放映されていない時間帯を見つける方が難しい環境にあったと思うくらい、「笑い」というものが身近にあったかと思います。
自分も思い返すと、学生時代は
・ボキャブラ天国
・オンエアバトル
・笑う犬の冒険
もう少し大人になれば、
・M−1
・笑点
など、いろいろな番組に触れてきました。
パイレーツの「だっちゅーの」で食卓が静かになった記憶も・・・笑

本作は、漫画では珍しい「お笑い」をテーマにした漫画作品。
一巻目が面白かったので、最近配信が始まった2巻目も購入。

きてます、いい流れ。

ひょんなことからお笑いコンビを組むことになった東方と四十万の両名。
コンビを継続するために、四十万の両親より「お笑いコンテストでの優勝」が条件として課せられます。
2巻はコンテストの最中〜その結果までが描かれています。

本作の面白いところは笑いの理論的な部分まで深く考察されている点であると思います。ただネタが面白い・面白くないと言うだけではなくて、観客の心理的ハードルの描写であったり、なぜ面白いのか?と言うところまで突っ込んで解説されています。

例えも秀逸だなという印象(上から?!)です。

突然、自分のいる教室に他校の生徒のお笑いコンビがが現れて漫才を始める。
仮に自分がそのような状況にいたとして、確かに純粋にネタの良し悪しだけで笑う、ということはないかと思います。
まずは、きっと漠然とですが敵対心のようなものを持ち「誰だこいつ」という思いで見てしまうかと。で、そういう印象を抱いてい持っている相手だと「笑ってなるものか」と言う心理的バリア働く。そんな心理的な葛藤・動きから展開して、会場に初めて登場する「自分達」がどうそのバリアを崩していくかを考えてネタを捻り出す、ということが丁寧に描かれている。
ビジネス書好きにも刺さりそう・・・笑

結果として(ネタバレ)彼らは優勝、無事、コンビも継続となるのですが、その優勝も気持ちの良いものではなかった、というストーリーです。
気持ちの良くない優勝ってなんだ?と思った方はぜひ作品を手に取ってみてください。今後にますます期待な一冊です。


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