(本)自分の時間を取り戻そう

ちきりんマジック?により、立て続けにちきりんさんの著作を読んでいます。言葉は平易で読みやすいですが、内容の面で新たな視点をくれたり、今後の生活を考える材料をくれたり、評価が高いのもうなずける内容。

日本人の労働時間の長さと生産性の低さが着目され、改善に向けて国レベルでの動きが見られているのはみなさんも肌感覚として感じている部分もあるかと。
よく見るのは、各国の年間総労働時間をグラフ化して、日本は何番目ですよ〜(実は一番じゃない)とか、時間に比べて一人当たりのGDPがこれくらいで、生産性がよろしくないですよ〜と言ったものかと。
統計上、ソースさえきちんとしていればそれは正しいのでしょう。

労働時間や休暇の取得についても、国(労基)の介入や監視の目が厳しくなってきている印象です。こっそり残業していたのがバレて処分されるような話は、もはや日常茶飯事状態になってしまています・・。

こういった背景もあり、個人レベルでも色々なことが要求されています。ノー時間外デーであったり、プレミアムフライデーの取り組み、日々の労務管理の徹底。そんなところが主要なところでしょうか。
外的な縛りにより労働時間の削減を目指す、と言うのは一つの手法であり、ある種の強制力を働かせることで生じる効果もあるのでしょうが、(個人的に)それらの機能やいかに?と問われると疑問を持つ部分がある。
ノー時間外デーのために他の日に残業したり、休暇を取るために別日に多めに働いたり、と言うことが横行していたり。

生産性、と言う観点で物事を捉えると

アウトプット/インプット

であることはみなさんご存知のとおり。
ベストは分母のアウトプットをあげて、インプットも減らすことですが、正直難しいところがある。本書では、上記の数式を念頭にアウトプットの維持・向上のさせ方やインプットの減らし方が具体的なレベルで述べられています。

というと、インプットの効率化のテクニックが述べられているかと思いきや、アウトプットに関する意識づけもなされていて、会社員からするとそこが一番面白いところ。
なんとなく与えられている仕事を、どうやって早くかだつけるか?→と言う観点から、そもそもやらないでいいことは徹底的にやらないようにしましょう と言うことも提案されています。

また、本書では今後、社会は高い生産性に向かってシフトしていくことが具体例とともに書かれており、個人的な努力はもちろんのこと、社会の方向としても、生産性を意識していかないと生き残れないことがよく理解できます。

個人レベルでの生産性、を考える上で示唆に富んだ1冊でした。
早速小生も実践中です。


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