Choice of regret〜後悔を選択するゲーム〜3
土鍋に白菜と豚バラ肉を敷き詰め終える頃、理(おさむ)が目覚めた。
おはよう…とベッドの上の布団の塊がモソモソと言う。理はほぼ無音で眠る上に寝相も良いのだが 、寝起きの悪さだけが唯一の難点だ。
少しずつ日が短くなってきていて部屋の中はもう薄暗いのと理を強制的に起こすために部屋の明かりを全開で点ける。
すると毎回んー!っとまるで陽の光に苦しむバンパイアのように理が唸るのだ。何度聞いても飽きる事なく爆笑できる。
「そろそろご飯にするから起きて」と私が言うと、「うん」と答えてやっとの