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キャラ文庫小説大賞・総評の考察と攻略法

第2回キャラ文庫小説大賞の結果と総評が、2024年7月に発表されました。
残念なことに今回は大賞が出ず、ファンタジー部門、センシティブ部門の2部門にわかれたことによる影響もあったようです。
それがどんなものであったかをキャラ文庫の総評より一部抜粋します。

ファンタジー部門「複雑な世界観や設定で読者を置いてけぼりに」
センシティブ部門「感情の起伏が弱く、あまり目新しくない地味な展開」

こうした作品が数多く見られたとのことですが、この講評を読んで私としては「ああ、やっぱり」と思いました。私が日頃から強調しているポイントと一致しているからです。

私はいつもファンタジーを書く方には、どうすれば複雑な世界観や設定が読者に伝わるかを教えています。
また心情を丁寧に描くこと、感情の起伏を作るためのテクニック、冒頭から読者を惹きつける方法などもお話ししています。
おかげさまで前回に引き続き今回も、私が添削で携わらせていただいた作品がいくつも最終選考に残りました。

ただ今回の総評を読んで、戸惑った方もいらっしゃるのではないかと思いました。私は「黒田塾」という少人数制の講座も運営しているのですが、塾生のみなさんもやはり同じように戸惑っていたからです。
ここに書かれていることは「黒田塾」でお話ししたことです。
内容は、以下のことを具体的に説明しています。

・ファンタジーなど難しい設定説明はどうすればいいのか
・大事なことを読者が読み落とさないようにする方法
・読者に感情移入させる方法
・キャラクターをしっかり作るには
・神視点はどんなときに使うべきか
・どうしても神視点を使いたいときの注意点
・総評をどう解釈すればいいのか     など

(※「黒田塾」は「特別集中講座(全3回)」で基礎を学んだ方しか入れない特別な講座なので、今回はそれに準じた料金にさせていただいております)


では早速、総評を読み解いていきましょう!!

【初心者に多い神視点】


小説を書くとき、特に注意しなければならないのは「視点」です。
キャラ文庫の総評にも、このようなことが書かれていました。

『地の文が神視点(俯瞰的)な作品も多く、主人公の心情がわかりにくかったです』(総評より一部抜粋)

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