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コミュニケーションに対する苦手意識が下がったきっかけ

発達障害の特性からコミュニケーションを苦手とする方は多いと思います。

コミュニケーションはキャッチボールということ小学校で教わったので、必ず(言葉を)返さないといけないと思い込んでました。

相手の言葉を理解しようと集中しながら、頭の中では、必死に自分が話すことを考えている。また返すタイミングも計らなければ、会話が止まってしまいます。
会話って、マルチタスクな上に、ある意味リズムゲーなんですよね。

内容を理解して、それを踏まえつつ、タイミングを読んで適切な言葉を返すのは至難の技。

それが苦手だったので、話を聞き漏らして会話がチグハグになったり、発達障害にある余計な一言を言ってしまって相手を不機嫌にさせてました。

そこで苦手克服のため、会話教室に通って、覚えたテクニックを使うことで、さらに空回りを起こすのですが。

とある個展で知り合って仲良くなった人から、ある時「無理に、話そうとしなくて良いよ」と言われました。
上手く会話を転がそうと必死だったので、それが顔にも出ていたのだと思います。
それを言われた時、心がふと軽くなったんですね。

それ以来、無理に自分から話すことをやめました。会話教室で習ったテクニックを駆使しようとすることもしなくなりました。
代わりに、相手の話に耳を傾けて、時折ポジティブな反応を返すくらい。
自分の意見など伝えたいときだけ話すようにしました。

例えば、ポジティブな話なら、笑顔や「それは良かったね」「それで」と言った促す反応。
ネガティブな話なら、(自分がミスした時を思い出し)辛い表情や「運が悪かったね」と言った慰めの言葉。「そうなんだ」と肯定するだけ。

沈黙があっても気にしない。

自分がコミュニケーションが不得意で、特に話すことが苦手なことを受け入れられるようになった。
その頃から、会話への苦手意識が下がりました。

反応を返す以外に、「できるだけ相手に関心を寄せる」ことは、意識しています。

会話のきっかけを掴む際には、相手が身につけているものだったり、髪型の変化だったり。
また週末に「〇〇へ行く」と聞いたら、忘れずメモしておき、翌週に話題に挙げるなど。

もちろん関係を持ちたくない人には、こういった意識は不要です(笑)

以前は、会話といえば互いに向かい合って言い合うイメージでした。
今は、会話は互いに寄り添うイメージです。

会話が苦手でも、無理せずできる範囲で関係を持とうとは試みる。

もし合わなければ離れたら良いと思います。職場であれば、仕事としての付き合いに切り替えていけば良いと思います。

無理しないと続けられない関係は、遅かれ早かれ破綻します。それなら早い段階で見切りをつけるのもありです。

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