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同じ発達障害の間でも、分かり合えないことは多い。

発達障害者と健常者でお互いに見ている(見えている)点も異なるので理解しあうのが難しいとよく言われます。

では同じ境遇の発達障害者なら理解し合えるかというと、これも難しいことがよくあります(笑)
忘れ物や遅刻など、誰もが経験するケースはまだしも、個別の思考や経験から身についたクセ、こだわりが絡んでくると、理解の難しいことが多いです。

理解し合えない人、理解できないと言われている人を見ていくと、1つのパターンに行きつきます。

理解し合えないケースは、客観性を欠いた人です。

主に3つのタイプです。3つとも発達障害ではない人にも言えることですが、発達障害の方が起こりやすい傾向だと思っています。
⒈(被害)妄想の強い人
⒉自分の考え・やり方に固執する人
⒊勝手な決めつけする人。

⒈(被害)妄想の強い人。

特に自分に都合の良いことだけを信じ込みやすい人です。
先日、指摘されると都合の良いように話を変えていったり、揚げ足をとって優位を取ろうとしたりしている人がいて、平行線が続く不毛なツイートが続いているのを見ました。
宗教にハマっている(盲信している)人にも同じ傾向が見受けられます。
教団が発行している新聞だから、書かれていることは全て正しいと言っている人がいました。
宗教自体を否定しているわけではありません。客観的な理解、自分自身の考え・意思があるかどうかです。
前者も後者も何を言ってもムダなので、距離を置くしかありません。

発達障害がある人は、こだわりやコンプレックスから妄想も強い傾向にあると思います。発達障害があると妄想癖があるわけではありません。健常者よりハマる傾向があると言うだけです。
客観性を欠いた勝手な視点しか持てずにいたり、周りが見えない(ハマる)と孤立するので、さらに被害妄想が強まる負のループになると本人も気づいていないのが可哀想な点です。宗教や出会い系であれば、良いカモにされてしまいます。

対策としては、ツッコミを入れる、もう一人の自分を頭の片隅に常に置いておくことで改善することが可能です。

⒉自分の考えに固執する人

特にASDの人に多いと思いますが、仕事などで自分のやり方が非効率でも変えない。
常に今より、良いやり方があるのではないか?という視点がないと、非効率なことをしていて時間もムダにしてしまいがちです。
身近な人に相談したり、本を読んだりして知見を広げることで避けることができます。
変えることを自己否定ではなく、改善として捉えることで生活もよりよくなると思います。

⒊勝手な決めつけする人。

特に物事には2面性があることを信じられない人です。
”絶対”とか”あり得ない”と言うような、断定が口癖になっている人は要注意です。

脳が使用するリソースを減らすために、決めつけの罠にハマる人は多いです。

他人のやり方が、一見は非効率に見えても、意図があり理にかなっているケースは多々あります。
物事はなんでも白黒にできず、グレーの境界線の方が多いからです。

相手の意見などを否定せずに、一度は確認してみることです。
それで慣習や惰性で続いているケースや、変えるのが面倒という考えなしの理由であれば、”おかしい”と判断しても良いと思います。
ただ人に伝える場合で、特にASDの人は伝え方に注意してください。人と溝ができて孤立するケースもあるので気をつけなければいけません。

コミュニケーションという面倒ごとから逃げない。逃げるのであれば、決めつけないことです。

最後に

たまに「あなたには私のことは分からない」と、当たり前のことを言って、心も閉ざす人がいます。

理解できないからこそ、人はコミュニケーションを取るのです。

そのためには、発言するだけでなく、相手の話を聞く必要があります。

苦手な分野でも避けていては、視野も狭まります。その結果、客観性を欠いておかしな行動をしたり、騙されたりして損な生き方をすることになるかもしれません。

そうならないように、定期的に自分の思考や行動の癖を振り返って把握しておくことは大切だと思います。

論理的な考え方(ロジカルシンキング)や、批判的な見方(クリティカルシンキング)で客観性を持つことの重要性は、ますます高まっています。

感覚的ではなく論理的に、自己を否定せずに批判的にみることで、生きづらさの改善や視野が広がると思います。



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