人前で話す時に出る”あがり症”を克服した話(前編)

人前で話す時、とても緊張しませんか?

子供の頃から、人前で話す際、なぜか顔が赤くなったり(頻繁だったので先生からりんご病を疑われました)、暑くもないのに異常に顔から背中から汗が出ました。しかも足はなぜだか震えている。
酷いと10人に満たない少人数でも症状が起きました。

それが今では100人以上の前でセミナーをしても、余裕を持って話ができるようになり、足の震えや汗が出るようなこともありません。

私の体験から得た克服するコツを今日と明日の2回に分けてお伝えします。

今日は、あがり症の原因と本番(人前で話をする)までの準備についてです。

そもそも、あがり症になる要因は3つ。

1つ目は、準備不足。
2つ目は、過度な不安や緊張、恐怖に陥ること。
3つ目は、人からどう見られているのか他人を意識してしまう自意識過剰。

準備不足だから、不安や緊張を刺激し、話もから回りやすく。焦ると妙に、周りにいる人の視線・表情を意識して見てしまう。そして湧き起こる恐怖感とさらなる緊張感。
それに体が反応し、汗や震えにつながります。

それを避けるために1にも2にも準備しておくことが重要になります。

本番までにする3つの準備

プレゼンを前提としていますが、短いスピーチでも資料の作り込み以外は同様です。

⒈話す目的を整理する。

誰に・何を・なぜかを伝え、相手にどうしてもらいたいのか話す目的を整理します。
できれば、文章に落としてみることをオススメします。読んで筋が通っていなければ、話しても同じです。
また具体的に話す内容も文章に落とすと、伝わりやすい話しの流れが見えてきます。ちなみに文章に落とす際は、実際に話す「話し言葉」でまとめるよう注意してください。「書き言葉」で話すと、変に硬い印象や違和感を与えます。

⒉目的を意識して、資料を作り込む

パワーポイントのスライドであれば、1スライド、1メッセージ、1分が基本です。
伝えたいポイントを明確に。下手に図や表を多く入れたりしない。
見る人を混乱させないように、流れを意識して修正を繰り返してください。
忘れた時に備えてカンペも用意作っておいてください。

⒊スムーズな話ができるまで、一人リハーサルを繰り返す

プレゼンが上手と言われた故スティーブ・ジョブズですら、WWDC(アップルの製品発表)の1ヶ月前には準備にかかっていました。
しかもプロの指導者をつけて、本番さながらのリハーサルに2日以上かける徹底ぶり。

”あがり症”が、話す前か話し始めから発症するようなら、実力でも病気でもなく、準備不足です。リハーサルが足りません。

どんな人でも回数をこなせば、まともな話ができます。

ただしリハーサルには、コツがあります。
必ず、動画か音声を録ること。
撮った自分のリハーサルをレビューする。
1人でも良いので一度は誰かに聞かせて感想をもらう。

やってみて、それなりに出来た気になっても、録ったのを聞けば、思ったほどの出来ではないことがわかります。落ち込むほどに酷い話し方をしているかもしれません。
「書き言葉」で話していて違和感がある。話が理解できない。声が聞き取りにくい。「あ〜」や「え〜」が頻繁に入ってるなど、録ったのを聞いて初めて気づく事も多いです。
気づきを意識してリハーサルを繰り返すことで、だんだんと良くなります。

そして何度も一人リハーサルをして、ブラッシュアップしていくと、今度は悪い意味で慣れが出ます。

自分は何度もリハーサルして話す内容も流れもわかっている。それが、聞く人にも一度で伝わると思い違いをしてしまうことです。
それに気づくためには、誰かに聞いてもらい感想や指摘をもらうしかありません。

人に聞いてもらうことで、話すスピードや態度など、客観的な意見をいただけることもあります。

できれば複数の人に聞いてもらえると良いのですが、あがり症だとはじめは辛いと思います。友人など親しい人か話しやすい人に相談して、聞き役になってもらうことをオススメします。

最期に

準備をしっかりできても、まだ半分。残念ながら、それだけで「あがり症」は消えません。
明日は、実際に話すときに”あがらない”コツをお伝えします。

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