ケアレスミスの対策について

発達障害者によくあるのが、ケアレスミスです。
意識して気を付けていても、なぜか起きてしまう。

今日はその原因と対策についてお話しします。

そもそも、なぜケアレスミスが多いのでしょうか?

原因は幾つか挙げられます。
・一時的に記憶をとどめておくワーキングメモリが小さい。

・発達障害の特性に起因する。ADHDだと不注意による。ASDであれば感覚過敏(特に視覚、聴覚)による。

・会話しながらなどのマルチタスク(並行作業)していて、意識が他に向いている。

・周りに気が散る物がある状態で作業をしている。

・焦っている状態で作業していて、見落としがちな状態。

・そもそも疲れている・睡眠不足な状態で集中できていない。

どんな対策があるか?

ワーキングメモリの小さいことに関しては、メモを取るなど、外部に記憶を持つことが有効です。

発達障害の特性によることに対しては、薬物治療(コンサータ、ストラテラなど)の検討してください。
また会議室など1人になれる場所で集中して行うなど、騒がしくないところで行う。

気が散らないように、机の上には必要な物(資料など)しか置かないようにする。
特に携帯はもってのほか。あるだけで意識をそらすという研究結果があるほどです。通知も切っておく(場合によっては電源切るなど)ようにしましょう。

定期的に、小休憩や深呼吸をとって落ち着かせる。
自分の状況を頭の中だけで実況中継して客観視する。

自分はミスすることを前提にチェックする時間も考えて、1.5倍の時間を見積る。

PC作業なら、表示範囲を狭めたり、音読してみる。
個人的なオススメとしては、印刷してみることです。画面では気付かなかったミスを、印刷して見ると気付くことが多々あります。

印刷ができなければ、端末を変えて確認することも良いと思います。私の場合、PCで書いたのをiPadやスマホで読み直して再確認することをします。画面サイズが変わると視点が変わるのかもしれません。

時間があるなら翌日にセルフチェックするのも良いと思います。

可能であれば、人にダブルチェックをお願いする。

Word(ワード)などの文章校正機能を活用して誤字チェックするなど、ツールを活用することも有効です。

体調を整える(運動・食事・睡眠など、習慣の見直し)

最後に

挙げた対策について、どれか一つだけを選ぶのでは足りません。
いくつかの対策を同時に実践してみてください。自分なりに対策を工夫してみるのも良いと思います。

実践の際は、自分に合う合わないを記録することをオススメします。
どういう時にケアレスミスがよく起こるのか?何をした時にケアレスミスが減ったのか?
それらの記録が、対策のヒントになり、再現性のある対策集にもなります。
面倒な作業だと思いますが、やってみて損はありません。

今回の提案が、少しでもケアレスミスを減らすきっかけになれば幸いです。

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