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米ミネソタ州で起きた白人警官による黒人暴行死事件について

こんにちは!

今日は今話題のアメリカで起きた黒人暴行事件について書いていこうと思います。

インスタグラムなどで、「#Blacklivesmatter」などと人種差別についてハッシュタグが挙げられるほどになっており、人種差別について今こそ学ぶべきだと感じたので、今回書かせて頂きます。

なにも知らない方や、この事件についてわからない方は是非見て頂きたいです。

事の発端は、タイトルにもある通り、米ミネソタ州で起きた黒人暴行死事件です。

この事件はアメリカ中西部ミネソタ州のミネアポリスで25日、黒人男性が白人の警察官らに拘束された際、首を膝で押さえつけられて死亡しました。

この事により、全米各地で警察の対応に抗議するデモが1週間以上にわたって続いています。

事件が起きたミネアポリスでは一部参加者が暴徒化し、スーパーで商品を略奪したり警察署に放火したりしたため、州知事は州内の騒乱がもはや男性殺害と「何の関係もないものになっている」と述べ、州兵の動員をするという異例の措置を発表しています。

このデモ活動は、アメリカの首都ワシントンやニューヨーク、ロサンゼルスなどでもデモが広がっています。

また、デモ活動には黒人だけでなく、アジア系や白人系からも声が上がっているという状況です。

その事により、アメリカ政府は「事件とは関係なく、ただフラストレーションの発露の場所になってしまっている」という見解をしました。

1.そもそも、なぜ今回のような事件が起こったのか

これはアメリカの宿痾のようなところがあります。特に今回事件が起こったミネソタ州というのはカナダとの国境に接していて、北欧系、北ヨーロッパからの移民の方が多い地域です。

そういう点で言いますと、全米のどこでも起こり得る事です。普通は、こういう事件は南部や黒人差別の強い西海岸の方で起こるのが一般的ですが、このような地域でも起こるということは、どこでも起こるのだろうと思います。

アメリカでは人種差別についてかなり教育はしているのですが、今回のような事が起こってしまいました。

また、コロナの影響も少なからずあると思います。

ただでさえ、ストレスが溜まっている状態の中での事件で、不満が爆発したと思われます。

2.参加者はどのような思いで参加しているのか

(以下参考文献=Forbes JAPAN)

「もっと私たちが戦えば、もっと私たちの声が届くと思う。でも、平等を得るために、私たちが戦わなければいけないのは悲しいこと、恐ろしいこと。同時に、何度も立ち上がるたびに、私たちは強くなる。戦うことをやめて欲しくない、なぜなら戦い続けることで変化が生まれるから。変化をさせることが未来の子供達のために重要なこと。私は妹や大事な人のためにここにきた」
「正義を訴えているだけだ。もう、うんざりなんだ。肌の色で不正に扱われるのは」
「黒人の命も大事だ。僕自身の命も大事だ。僕たちみんなの命が大事だ」
「あれは許されるべきではない。ずっと昔から人が殺されてきた。人々は怒っている。私たちは声を上げる権利がある」
「僕は警察の残忍な行動が許せない。黒人に限らず、有色人種すべてに対して差別をしてきた」
「警察官による殺人は実際に起きていて、いますぐにやめるべきだ」
「立ち上がることが大事だ。みんなで痛みを共有するんだ。それが1番のサポートだから」

これは現地でのインタビューの回答だそうです。

また、過激化した要素として、「ニュースでは語らない警官の行いがある」といいます。

さらに、テレビでは、全うに活動してる姿もあまり報道されないそうです。暴徒のみがニュースで取り上げられる事に憤りを感じているといいます。

例えば、警察官が乗車した車両が道路を封鎖する参加者をひきながら突破する様子など、SNSを通じて多く報告されています。

他にも、必要以上に参加者を殴りつけたり、両手をあげた無防備の参加者のマスクを取り、催涙スプレーを至近距離で顔面に吹きかけるなど、警官の不当な対応がSNS上に上がっています。

この警察による黒人への不当な暴力は以前から長年起きていたことで、ふつふつと溜まっていた不満が爆発し、暴徒化に至ったともいえます。

3.他人事だと思ってはいけない

「黒人だからといって、体もでかいし怖がられる、黒人が後ろを歩いているだけで怯えているアジア人も俺らを差別している」

こう発言している黒人もいます。

逆に、新型コロナウイルスの最初の感染者がニューヨークで発見されて以降、アジア人へと差別発言やヘイトクライムが増えました。街を歩けば、アジア人に対して「コロナ!」と叫ぶ人がいたり、電車の中で突然消臭スプレーを吹きかけたり、暴力事件まで発生していました。

悲しい事実は、その加害者が多くが黒人なのです。

お互いが差別しあっていることで、負の連鎖がここまで続いてきました。

これは米国に深く根を張る人種差別の問題です。

5月31日、クオモ州知事は会見でこう発言しています。

「社会を変えられることは、新型コロナウイルスとの戦いでも証明してきた。この変化は、政府ではなく州民一人一人の努力が引き起こしたのである。

ほとんどの米国人は公平で勤勉で愛すべき人々だ。もちろん、今回の事件で怒りを覚えて良い。同時に賢明である必要がある。コミュニティを傷つけるのではなく助けなくてはいけない。ジョージ・フロイド氏の死を無駄にしてはいけない。米国は、今後より良い国になるため彼の死から学ばなければならないが、私たちにはそれが可能である」

日本人もこの人種差別は他人事ではありません。

黒人のことを怖いと思っている人も多いのではないでしょうか。

それも差別です。

肌の色が違えど、人は人です。どんな人間にも人権があり、それを理由に差別してはいけないと思います。

色んな人がいるからこそ、この世界はカラフルで美しいのです。

ですので、今回起きた事件に関しては決して許してはいけない問題です。

サッカーなどでも度々人種差別の問題がありますが、もういい加減にそういった差別はやめて頂きたいと思います。

この事件をきっかけに世界が変われば良いと思います。

長く続いてきた人種差別に終止符を。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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ではまた。

Jun Ioroi

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