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主夫がおうちでセラピストしています「おうち学校で主夫は先生になる(前編)」

2007年にAQUA MIXT(アクア・ミクスト)自宅サロンをオープン。
エンジェルオラクルカードの創始者であるドリーン・バーチュー女史の「エンジェル・セラピー・プラクティショナーⓇ」コースに参加するためにカリフォルニア州のラグーナビーチへ行く。以降、おうちでセラピストをして14年が経ちました。

結婚して11年目にやってきた娘は、小学校2年生になりました。

彼女との対話で、僕自身の思い込みやべき思考の囚われに氣付かされています。それが、セラピストとしての成長にもつながります。

僕のヴィジョンである「多くの人が上機嫌で生きる世界をつくる」ことへの想像力と意志を育ててくれます。

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「いつ学校をやめてもいいからね。」

朝、学校までの道のりを一緒に歩いていると娘が口にします。
小学校1年生が始まって数ヶ月のことでした。

2年生になった今も「ランドセルは無駄に重いのに、どうして使わなければならないの?」「いつ学校をやめてもいいからね。」とぷりぷりとしながら、パパである僕に伝えてきます。

「どうして?」
「なんで?」

という彼女の投げかけは、僕が当たり前だと思っている感覚にいつも新鮮な問いを持たせてくれます。

「あ〜あ、今日も給食か…。頼んでいないのに、なんで?」

娘のちょっとした疑問に、彼女が納得のいく説明ができません。

潤治作成シリーズ-8

みんな、そうしているんだから

せいぜい、彼女に伝えられるのは

「学校はそういうところだもん。」
「みんな、そうしているんだから我慢しよう。」

といった誰の言葉なのかなぁ?と思うようなものばかり。
つい口にしてしまいそうになります。

しかし、娘の学校生活が始まると、僕のこの思い込みはどこからくるのか考えるようになりました。

僕の思い込みは、僕の両親や僕が教わった先生たちの「ものの見方」に影響を受けていました。

思い出すワークを夫婦や仲間としては、いかに…

「こうあるものだ」
「こうあるべき」
「普通はこうでしょ」

といった本当の自分の思いとは違うものを、さも自分のもののようにしているのかがわかります。

そんなおり、似たような記憶が僕の中に蘇りました。

「身体が動かなくなっちゃったんだ…」

2002年、僕は学校カウンセラーとして小学校に勤めていました。

学習補助や休み時間などの問題行動の抑止というのが主な仕事でした。

ある日、ひとりの少年がハサミを持って、暴れて出しました。
教室の椅子を放り出したり、蹴飛ばしたり、大暴れです。

「じゅんちゃん先生!教室で、○○が暴れている!はやく来て!」

とクラスメイトが僕を呼びに来ました。

教室へ急いで行くと、その男の子が半狂乱におちいり、暴れていました。
クラスメイトたちは、遠巻きに彼を囲み、その暴れている様子をうかがっていました。

泣きながら、椅子や机を蹴飛ばしている彼を見て、心が痛みました。
誰にも理解されずに、どうして良いのか分からなくなっている姿が、
自分のようにも思え、切なくなりました…。

彼を力ずくで抑え込み、ゆっくりと伝えました。

「ごめんね、辛かったでしょ?もう大丈夫。痛かったね。」

壁を殴った手、机を蹴飛ばした脚は赤くなっていました…。

彼は、クラスメイトの言動に怒っているのでもなく、短気を起こしているのでもなく、不安で、自分自身をコントロールできずにいるのです。

その不安を分かち合いたいのに、どうして良いのかわからなくなっているだけでした。

不安だったね…
怖かったね…
ひとりで寂しかったね…

そんな気持ちで接していると、彼の不安も落ち着いてきて、話ができるようになりました。

「身体が動かなくなっちゃったんだ…」

と彼が僕に訴えてきました。

さまざまな治療方法のせいでしょうか、彼はいつも身体が動かなくなる…と
伝えてくることが少なくありませんでした。

教室で暴れているのですから、身体は動いているのですが、彼にとっては何か大きな力で抑え込まれているような気がして怖かったそうです。

「どうして学校で勉強する必要があるんだろう?」

ー娘との対話で、あの時と同じ氣持ちになりました。

潤治作成シリーズ-9


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