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主夫がおうちでセラピストしています「むすめの病気とむきあえる」

家族が病気になるのはしんどいものです。
幼児園時代の娘はいろいろな病気をもらってきては発熱、嘔吐していました。その都度、幼児園を休みました。

おうちでセラピストをして14年になります。
そんな中で娘との交流は、僕のものの見方や考え方を修正して、より優しいものにしていきました。

潤治作成シリーズ-9

むすめは病気のたびに強くなっていく

病気はしんどいのですが、確実にそれを乗り越えた時のむすめの「感情的な成長」「思考の明晰さ向上」「我慢強さ」は目を見張るものが多かったです。

マーライオンかな?と思えるほど激しく嘔吐することもありました。
高熱で意識が朦朧とする中、夜のトイレは泣きながら済ませました。
水分以外何も口に出来ずにげっそりと痩せ細ることもありました。
3日間くらい高熱が続き、1週間幼児園を休むこともありました。
おねしょを連発することもありました。

家族にとっても思い通りにいかないもどかしい1週間を過ごすと、新しい世界が待っていました。

今、娘は小学2年生ですが、風邪でちょっと熱が上がっても、一晩で回復します。ほぼほぼ病気になることが無くなりました。

娘に合わせて、食生活や生活のリズムを考えることで、僕たち家族はとても健康に過ごしています。

ただ、本当にしんどいと思ったこともあります。

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しんどい!誰か代わって欲しい!

6歳になる頃、娘は伝染性膿痂疹(とびひ)に罹患しました。
溶血性連鎖球菌(溶連菌)やインフルエンザ、などよりも僕自身、彼女のそばにいるのが辛かったのが、とびひでした。

はじめは、ちょっと発熱して、身体中に発疹ができただけでしたが、みるみるうちに膿のような塊になっていき、一気に高熱になりました。

かゆさと痛さ、そして高熱で娘は本当に辛そうでした。
もちろん、その姿をずっと家で見続けるのは、とても辛いものでした。

「嗚呼嗚呼ァ、誰かに代わって欲しい。」
「あっという間に治る特効薬が欲しい。」
「逃げ出したい。」
…と恥ずかしいですが、現実逃避しながら現実に臨みました。

夜中、温かいタオルで娘の身体を優しく撫でて膿を取り出します。
陰部は特にひどくて、温度を調整しながら濡れタオルも何枚も使いました。

予防できるなら…
短期間で治るなら…

そう思うこともありましたが、病気とどう付き合うか、その付き合い方を家族で学んでいく機会でしたので、自然流育児、自然派医師の言うことを励みに病気と向き合いました。

娘の症状はピークを過ぎ、全身火傷のあとのようにかさぶたが痛ましく残りましたが、現在、あまり氣になる痕はありません。

回復した彼女は一気にお姉さんになり、たくましくなりました。
と同時に親も親らしくなっていくわけです…(しんどかった)。

ゆっくりと病気と向き合いたかった

どうして、その病気になるのだろう?
病気はやっかいなものではなく、人を強くしたり、成長させるものだと感じます。対処療法のように扱ってしまうことに、一抹の不安を思います。

と同時に娘の病気というところから、僕たちの住む社会に意識も向き始めました。

例えば、

終生免疫を手に入れるための通過儀礼ですら、子どもの症状を早く抑え、登園させなければ成り立たない社会のシステムに目が向くようになります。

共働きや自由の利かない働き方、それを要求する社会。

抗生剤を飲んだり、塗布したりしてとりあえずの回復を急ぐのは当然とも言えます。ゆっくりと1週間くらい家族で休みをとろうか…とはなかなか言えません。

おうちでセラピストをする、そして主夫をするのは、そうした日常に起こる「奇跡に続く些細なこと」を実感したかったからかもしれません。

ほんの些細な、身体の不調や家族の風邪が、僕の人生を大きく前進させてくれるわけです。そんな奇跡が体験できることに感謝している日々です。

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