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大胆な?!イランの支払いシステム

イランに来て驚いたシステムがあります。

それはスーパーやレストランなどでの支払いの時。

いつも銀行のカードを使うのですが、
なんと、

暗証番号を声に出して店員さんに伝えるんです!!

イランのお金は●●リアルで支払います。
これが大変で。
今は1ドルあたりだいたい30万リアルほどです。
つまり、日本の110円(今は150円くらい??)が
300000リアルになるというわけです。
この額が多すぎて、いまだに私は買い物に行くと戸惑います。
一回の買い物で5400000リアル、とか、
もっと大きくなることもよくあります。
現金で払おうとすると、札束を持ち歩かないといけません。

なので、イランはカード文化が発達しています。
割と小さなお店でもカードでの支払いができます。
(ただ、日本のクレジットカードは使えず、
イランの銀行で作ったカードしか使えません!)

このカードでの支払いをするとき。
カードリーダーにカードを通して、
金額をお店の人に入れてもらうと

「パスコードは?」

と聞かれます。

ここで、暗証番号を口に出して伝えないといけないのです。

え。
大丈夫????
周りに人が大勢いて、すぐそばでみんな聞いているけど?!?!

日本人の私としてはかなり心配になりますが、
伝えるしかありません。

そして、店員さんは英語が通じないことも多いので、
私も自分の暗証番号はペルシャ語で言おう!と覚えました。

が、、、、、

店員「パスコ―ド?」
私「a b c d」
店員「ん???」
私「a b c d 」
店員「a b ???」

頑張ってペルシャ語で答えますが
毎回必ず聞き返されます。
私としてはちゃんと伝えているつもりなのに!!!

最近は娘がその番号を覚えて、
一緒にいるときには代わりに伝えてくれます。
すると、すぐに伝わる!!!
何が違うのか全然分からない!!!!!

息子も番号を覚えました。
息子は暗証番号を、
「伝えると好きなものをもらえる魔法の番号」と思っているようで

道を歩いているときも、
家にいるときも、
常に唱えています。

とっても危ないですよね?!?!笑

ある日。

またまた自分で伝えようと
ケーキショップで挑戦しました。
その日は私一人での買い物でした。

店員「パスコード?」
私「a b c d 」
店員「a b??」
私「c d」
店員「c d 」
私「そうそう!!」

初めてちゃんと伝わったのが嬉しくて私が喜んでいると
店員さんもにこにこ。大喜び!

隣で待っていた女性もにこにこ。
「よかったねぇ」という表情でこちらを見てくれていました。

いや、でもこれで私の暗証番号は
店員さんにも、近くの女性にも、覚えられたよね??
印象に残ってしまったよね???

伝わった喜びをかみしめながらも
大丈夫かなという気持ちもあり
複雑な心境で帰ってきたのでした。


しかし、このカードでの支払いにも
今回のデモ拡大の影響が出ています。
インターネットの使用制限がされているため、
近所のスーパーで買い物をしようとしたら、
「インターネットが繋がらないから、カードが使えない」と
言われてしまいました。
しかしそこはいつも行くスーパーだったので
店員さんが「ツケ」で良いと言ってくれました。
が、そうでないお店で現金で支払うなんてどうすればいいの?!?!
と、とても焦りました。
少し現金を財布に入れてみましたが、
とてもじゃないけれど、
財布に入れた数枚のお札ではほとんど買い物はできません。。。

幸い、それ以降カードは使えています。
(どうしてかは分からない・・・)

日常生活にも様々なところで影響が出ています。

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