人生で特に影響を受けた作品(映画のおはなし)

私の大好きなフォロワーさんから「人生で特に影響を受けた作品を聞いてみたい」と素敵なリクエストをいただいたので、いくつかご紹介しようと思います。(あまりにも多すぎるので、今ざっと思いつくものを書き留めます。)

★私の人生のバイブルと言って良いほど影響を受けた作品
 ✓風と共に去りぬ
◼️音楽の素晴らしさを教えてくれた作品
 ✓サウンドオブミュージック
 ✓天使にラブソングを・・・シリーズ
◼️愛する者を守るということを教えられた作品
 ✓レオン
◼️人は「生まれ」ではなく、どう生きたいのか強く願い実行することで、自分をいかようにも変えることができる。つまりは「生き方」が大切だと教えてくれた作品
 ✓華麗なるギャッツビー
 ✓マイ・フェア・レディ
◼️人間が窮地に追い込まれた時、どんな行動をとるのか。また、いかに冷静さを保つことが生き延びる上で大切かを教えてくれた作品
     ✓ミスト
     ✓ダンテズ・ピーク


 

★私の人生のバイブルと言って良いほど影響を受けた作品
 ✓風と共に去りぬ
~あらすじ~
主人公は、アメリカ南部で大富豪の令嬢として育ったスカーレット・オハラ。南北戦争に巻き込まれ、家族も家も失い、飢えや貧困、そして愛に苦しみながら逞しく、怒涛の時代を力強く生き抜く一人の女性を描いた物語。

スカーレットは、とにかく美人で愛嬌たっぷりのワガママな女性だ。まるで、この世の中は自分のために回っていると言わんばかりの態度だが、なぜか男性はそんな彼女に魅了され、翻弄されてしまう。彼女は、一見とても意地悪そうに見えて優しく、そして賢く気高い。

現代社会でも、こんな女性が意外と好まれ、逞しく生き抜いているのではなかろうか。

さて、なぜ私がこの作品に影響を受けたか本題に触れたいと思う。
初めてみたのはNHKで”20世紀シネマ”が放映された時なので小学校高学年だったと記憶している。当時、父の会社が乗っ取られ、我が家は年収〇千万から一気に300万まで落ちあ貧困家庭であった。この時点で、南北戦争で何もかもを北軍に奪われたスカーレットと境遇が似ていた。
この作品を私に勧めてくれたのは母だ。
母は私に「なにがあっても“明日は明日の風が吹くわ”だからjunは前向きに力強く生きて頂戴」と心の中でメッセージを送っていたことだろう。母はいつも私にスカーレットと同じ髪型をさせ、学校に送り出してくれたことを今でも鮮明に覚えている。
スカーレットはとにかくあざとい。笑
でも、愛する人の前ではなりふり構わず自分をさらけ出すところが何とも可愛らしい。
彼女の目や指使い、歩き方に至るまで女性の「モテ」がつまっている。大きくて魅力的な瞳で男性を見つめ、優しい言葉で褒められるの・・・みんな好きだよね?
気の強い女性が好きな男性なら、きっとスカーレットをモデルに自分をつくれば落とせるのでは・・・?なーんて思ったりもする。
そんな彼女を私は尊敬している。
ちやほやされ、甘やかされて生きてきた彼女が戦争という抗えない環境下で生きなければならないのだ。看護婦の時には麻酔もなく足を切り落とさなければならないという強烈なシーンに出会い、恋敵の赤ちゃんを自ら取り上げ、物語の後半では愛する娘を亡くしてしまうのだ。
それでも彼女は絶対に過去を振り返らない。前を向いてラストシーンまで生きる姿を見せてくれた。
「映画だから」と思ってしまうが、私は幼いながらに「生きてればきっとなんとかなる。きっと明日には、明後日には、未来には良い日がやってくるんだ」と心に思った。
私が、女性らしさを忘れずに強く生きたいと願うのは、そんな彼女を尊敬し、憧れているからだと、今回文章にして改めて思い知らされた。

そして、私が本作品を語る上で欠かせないのが、スカーレットではなく彼女の未来の夫であるレット・バトラーだ。彼は裕福な家庭に産まれるも、その破天荒な性格と個性の強さから一族につまはじきにされてしまう。しかし、戦術・企業経営・政治に関してはピカイチのセンスを持ち、南北戦争終結後には大金持ちになる。(破天荒な少し危ない人が好きな私はきっと彼に影響を受けたに違いない・・・。)
彼は、幾度となくスカーレットを口説き、その度に振られた。なぜなら、スカーレットはアシュリー・ウィルクスという、レットとは似ても似つかぬ、線が細い男性を追い続けていた。
それでも彼は「俺たちは似た者同士なんだ」と彼女を説得し、結婚する。
私の書きっぷりだと彼の魅力がちっとも伝わらないのが残念だ・・・。
しかし、女性なら一度はレットのように「自分を一途に愛し、どんな時でも生き抜く力を持っている子煩悩な男性」を“良い”と思うはずである。うん。みんなそうでしょ・・・?私は大好きだ。彼が・・・

話しが広がりそうなので元に戻そう。

私はスカーレットとレットの2人を取り上げて本作について書いた。それは、この2人の生き方が「女性」として「人」として私に大きな影響を与えたからだ。
どんなにつらいことがあっても「明日は明日の風がふく」と心で唱え、前向きに生きることに努めているし、本当に相手を大切に思うなら「そばで見守る」ことも必要なのだと言い聞かせている。

1928年公開のこの作品、3時間を超える超大作だが人生で1度はみていただきたい。

ちなみに小説もあるので是非あわせてどうぞ・・・

長くなりすぎたのでまた今度。


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