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本を読むという行為


ほぼ私と同年代の斎藤孝氏(以下、斎藤氏)の本はかなり読んできた。
斎藤氏の野口整体と身体感覚をふまえた内容は多くのハウツー本と違い、身体感覚を通して具体的に日常の中に落とし込んでいける知恵、技として語られておりとても興味深い。3色ボールペン、声を出して読む、偏愛マップ等も含めて参考にする内容が多い。
特に私が好きな本は、「座右のゲーテ 壁に突き当たったときに開く本」「孤独のチカラ」「読書する人だけがたどりつける場所」である

久しぶりに斎藤氏の「大人のための読書の全技術」は、斎藤氏が今まで培ってこられた読書術の集大成というべき内容で、既に別の本でも書かれたことも含めてまとめられている。
この本の中でとても共感する部分を以下に引用させて致きます。

本を読むという行為は、ある意味で自分の行動を限定する行為です。本気で本を読んで何かを吸収しようとすれば、読むという行為に熱中して、自然と周囲に気を散らす余裕もなくなるものです。そういう意味では、そもそも本を買うということは、限定を加えるということである。~中略~
それに対してインターネットは限りなく限定のない世界で24時間、アクセスできる。そのために真剣に身につけようと思わない、つまり切迫感を持てないのです。

読書の全技術から抜粋

これを読んで型という制限のある俳句と重なるものがあると感じた。
俳句は季語を含めて五七五という十七文字で、言いたいことが言えない、制限が多い表現手段。特に席題という当日の句会で示された言葉を入れて限られた時間で俳句を作るということで、さらに緊迫した状態が生まれる。
結果的に、緊迫した中、思いつくまま出来た俳句が意外に計らいがなくて良かったりする。

インターネットはある意味、無意識の海のような存在で、海王星的な恐さ、依存性の働きを感じている。
私自身、2年前のマドモアゼル愛先生の動画を見ることでSNSをはじめたが、一時期は依存性が高まり、それが引き金のひとつになり体調にも異変を招いた。海王星的な要素に対しては、結界、一種の制限を設置することの大切さをこの一節を読んで改めて認識させられた。

斎藤氏のホロスコープを調べてみれば(誕生時間はわからないので12時で)蠍座9室太陽、海王星合、蠍座10室水星と蠍座ステリウム、これだけで文章、表現、コミュニケーションで10室(職業)で確固たる地位と名声を得られているということがわかる。9室に太陽、海王星合であることからも単に頭がいいことではない直感を活かした世界観を形成されたのではと感じた。
そして、太陽、山羊座土星、乙女座冥王星で形成されるミニトライン、太陽(海王星合)と山羊座土星、蟹座火星で形成される調停。
私の好きな星野道夫氏、藤原新也氏と同じようにミニトラインと調停が存在している。
蠍座水星に獅子座天王星がトラインであり、天王星の要素が働いていることも獅子座天王星である私が惹かれる理由かもしれない。


愛先生も動画で何度か語られているが、アウトプットすることでエネルギーが入ってくるというのは私の体感的にも間違いないようにと思う。
SNSばかり見ていた状態ではだんだんとエネルギーが枯渇してくる感じに対して、noteを投稿するために文章を作成、推敲する作業においてはエネルギーが入ってくる。
ちょうど息を吐き切ることで自然と息が入ってくることとも重なる。

本を読むという行為は、主体的な行為である。本に触れる、頁をめくるという一連の作業に余白があり、作者との交流が生まれやすい。
SNSにはまっていた時期は、結果的に本を読む時間が激変していた。
SNSを通して真実の情報を知ることができる反面、先に述べた無意識の海にハマってしまうという危険性。
そのバランスはひとりひとりの中で工夫していくしかないが、大切なことは、やはりアウトプットしていく際の自分の内側の衝動、楽しさを感じるということに尽きるのではないだろうか。
他者からの評価ではなく自分自身で評価して財産としていくことでその人の豊かさ、運命が変わっていくのであろう。

最近の愛先生の動画でも同じような話がされていましたので共有します。


出し方と受け方で決まる人の運命 - YouTube


メロン切り楽しきことを思ひだす

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