仏画とパリと銀河鉄道の父
マドモアゼル愛先生繋がりの星読みの仲間であるMさんは仏画をされ、パリの街角のアクリル画のスケッチを定期的にインスタグラムにアップされている。
仏画にはあまり関心はなかったが、彼女の緻密な仏画が出来上がっていくプロセスに触れて、惹かれるものがあった。五月の連休に家の整理をしていて次男が家に引きこもりがちであった時期に書いていた大日如来の写仏画を見つけた。写仏も途中のままであるというのもいかにも太陽魚座の次男らしい。彼は宇宙人気質で、彼の行動パターンはなかなか予測できない。
祈りの日々から専門学校に入り、同世代の友達とトレランやバカ騒ぎという体験を重ねていくことでこの地球で生きていくことを通しての新しい気づきが得られるように思う。
Mさんのパリの街角の風景のスケッチは、とても軽快でラフなタッチで好きだ。赤や青の原色が走る明るい感じの絵が多い。
先日、ふと部屋の中にパリのイラストが印刷してあるお菓子の空き缶が目に止まった。以前はなかったと思うので最近、家内がどこからか持ってきて置いたのだろう。中には使いかけの蓬温灸が二本。
このパリのイラストがMさんのスケッチとシンクロしたので上記の仏画に引き続き、このイラストをメッセンジャーでMさんに送った。
その返信の際に、最近「銀河鉄道の父」という映画を見てよかったので、私も観たらいいと思うよと勧めてくれた。
ちょうど比較的近い小さなシネマで上映をしていたので句会の帰りに観てきた。父と息子との間における普遍的な要素が含まれていた。
賢治と同様に長男である私は父が営む会社を継ぐことがとても嫌で、自分の仕事は自分で選ぶと20代初めに父に啖呵を切り、激しい軋轢があった。
また、次男が引き籠りマントラや仏画を描いたり、世界平和の祈りを重ねていた日々の中での私の中での次男の将来に対しての不安感。
映画での賢治の父は、東北の封建的な家に育つ中、頭では革新的な父になろうと努めていたが、封建的な月の要素が強く、その後も賢治の自分らしく生きようとする姿と衝突した。賢治の父は賢治を通して太陽で生きるということを獲得したのだろうと感じた。
このことは、まさに私自身が次男の昨年からの出来事を通して意識しつつあることとも見事にシンクロしている。
パリと言えば、前回の投稿でも触れたパリ在住の作家兼音楽家である辻仁成氏の本を先月から平行して数冊集中して読んだ。どれも物語も物語に引き込まれるように一気に読んだ。
辻氏は私と同い年であるために冥王星、海王星、天王星、木星も私とサインは同じである、太陽は天秤座の月獅子座。乙女座金星と天秤座にはドラゴンヘッドのみで月乙女の私においては眩しいばかりの存在。
彼は離婚されてから男手ひとつで息子さんを育てられ、Twitterでの息子さんへのメッセージやプロ並みの料理のレシピも話題になっている。
【辻 仁成の“パリ・スープ”】 | 【公式】dancyu (ダンチュウ)
息子さんがウクレレを弾き、辻氏がギターを弾く雰囲気も何とも温かいものに包まれる。
https://www.youtube.com/watch?v=be690_G_SLU
机には家族の写真薔薇の雨
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