信号機写真_国会前_

【信号無視話法】菅官房長官 2019年1月10日午前 記者会見

「土砂投入に当たって、あそこのサンゴは移植している」

NHK「日曜討論」(2019年1月6日放送)で安倍総理が述べた辺野古埋め立てに関するコメントが大きな波紋を呼んでいる。
事実、現在土砂が投入されている辺野古の埋め立て区域2-1からサンゴは移植されていない。(詳細は琉球新報記事を参照)

放送翌々日の8日に反論記事を掲載した琉球新報の知念記者は10日の定例記者会見で菅官房長官にこの問題を質問。本記事ではこの質疑を信号無視話法の観点で視覚化する。

色別集計

この円グラフは菅官房長官の回答を色別に集計した結果である。半分以上を赤信号が占めている。具体的にどのような質疑だったのか見ていきたい。

全3問の質疑内容

上記は、サンゴ移植発言に関する知念記者の全3問の質疑内容を視覚化した結果。

まず、1問目。安倍総理のサンゴ移植発言と現状の矛盾についての考えを問われた菅官房長官。その答えは、問題になっているテレビ放送に関する経緯を述べただけのため、黄信号と判定した。また、ここで明確に「サンゴは全て移植」と長官自身が改めて発言している。

続いて、2問目は「サンゴは全て移植」という長官の発言の真偽を確認。これに対して長官は「辺野古移設の進め方」に論点をすり替えたため、赤信号とした。

最後の3問目。サンゴ移植発言を修正する意思を問われた長官。その答えは、またしても「辺野古移設の進め方」らしきものに論点をすり替えており、赤信号とした。

菅官房長官は1問目で自身も「埋め立て区域に生息していた移植対象のサンゴは全て移植」と述べながら、2問目の「サンゴ移植の真偽」にも3問目の「サンゴ移植発言を修正する意思」にも全く答えていない。

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更新履歴

2019/1/10 22:49
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