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東京デートコース:柴又帝釈天の魅力を満喫

東京デートコース:柴又帝釈天の魅力を満喫

東京の下町、葛飾区柴又。ここは、映画『男はつらいよ』の舞台としても知られ、レトロな雰囲気が色濃く残る場所です。柴又帝釈天へのデートコースは、歴史と文化が息づく素敵な一日を約束してくれます。

まずは、京成柴又駅から徒歩で続く帝釈天参道を散策しましょう。約200メートルにわたって続くこの参道は、昔ながらの店舗が軒を連ね、どこか懐かしい空気が流れています。土産物屋や食べ物屋が並び、下町の風情を感じながら歩くのはとても心地よいものです。

参道の散策を楽しんだ後は、題経寺(柴又帝釈天)へ。1629年に創建されたこの寺院は、帝釈天を祀り、多くの人々の信仰を集めています。庚申の日には特別な縁日が設けられ、普段は拝見できない本尊を見ることができる貴重な機会となります。この日を狙って訪れるのも一つの醍醐味です。

次に訪れたいのは、葛飾柴又寅さん記念館。ここでは、映画『男はつらいよ』の世界を忠実に再現したセットが展示されており、映画のファンはもちろん、そうでない人も楽しめるスポットです。寅さんのトレードマークである帽子やかばんを模したベンチで一休みするのもおすすめです。

そして、柴又公園でのんびりとした時間を過ごし、大正ロマンを感じることができる山本亭で一息つくのも良いでしょう。和洋折衷の建築が特徴的で、喫茶室では抹茶やコーヒーと共にお茶菓子を楽しむことができます。

最後に、矢切の渡しで江戸時代から続く渡し船に乗り、川の風を感じながらのんびりとした時間を過ごすのはいかがでしょうか。歌謡曲『矢切の渡し』で知られ、昔ながらの風景を楽しむことができます。

柴又帝釈天の歴史は、日本の宗教と文化に深く根ざしたものです。寛永6年(1629年)に禅那院日忠と題経院日栄によって創建されたこの日蓮宗の寺院は、江戸時代から多くの人々の信仰を集めてきました。


特に18世紀末には、9世住職の日敬によって帝釈天の板本尊が再発見され、庚申の日を縁日とする帝釈天信仰が盛んになりました。この信仰は、夏目漱石の『彼岸過迄』をはじめとする多くの文芸作品にも登場し、柴又帝釈天は東京近郊の名所として知られるようになりました。

20世紀後半には、人気映画シリーズ『男はつらいよ』の舞台となり、主人公・車寅次郎(寅さん)ゆかりの寺としても親しまれるようになりました。映画の影響で、柴又帝釈天は都内の定番観光名所となり、多くの観光客が訪れるようになりました。


境内には、明治29年(1896年)に建立された二天門や、大正時代に完成した帝釈堂など、歴史的な建造物が多数あります。これらの建造物は、その精巧な装飾彫刻で知られており、訪れる人々を魅了しています。

柴又帝釈天は、その歴史的価値だけでなく、映画に登場する下町の風情や、参道に並ぶ老舗の和菓子店や川魚料理店など、訪れる人々に様々な楽しみを提供しています。帝釈天の周辺は、昔ながらの雰囲気を残しつつも、新しい魅力を発見できる場所として、今もなお多くの人々に愛されています。

柴又帝釈天周辺は、歴史を感じさせるスポットが多く、デートコースとしても魅力的です。大切な人と一緒に、下町の風情を感じながら素敵な一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。


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