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世界を変えたロックバンド1位 セックス・ピストルズ 『Q』誌集計結果

あのビートルズを抑えて、「世界を変えたロックバンド」の頂点にたったのは、イギリスはロンドン出身の、セックス・ピストルズでした。

彼らのバンド・ストーリーについては、ディズニー・プラスで公開された彼らの伝記ドラマ、ダニー・ボイル監督の「セックス・ピストルズ」をご覧いただくといいでしょう。脚色部はありますが、だいたい史実に忠実だと思います。

音楽性だけとか、ファッションだけならば、彼らより上のバンドは沢山いたでしょう。
ピストルズがそれらより、抜きんでいたのは、その存在性と生きざまでした。
生きざまだなんて書くと、そんな大げさなと思われるでしょうけど、彼らはそれこそ、命がけでバンドを存続させてきました。
右翼による襲撃もそのひとつでした。

ピストルズのその若さ

彼らの武器は、その若さにありました。
活動時期は、わずか2年。

さまざまな規制がかかっていたので、実質1年でしょうか。
彼らは19歳から22歳という平均年齢。

日本なら、大学生です。
この年齢で世界を驚愕させるオリジナル・ナンバーを短期間で作り上げた。
これだけでも、やはり才能が光っていたことに唖然とせざるを得ません。

ビートルズはこの年代では、まだ、カバー曲を演奏するのに精一杯でした。
世界的に成功を収めているバンドでも、20代半ばから実力を発揮していますし、日本だと30代以降のおじさんバンドが活躍しているというのに。。

ダニー・ボイルのドラマでは、偽りなく、彼らのクズっぷりが描かれていて、好感が持てますが、まだ未熟でエゴむき出しの彼らは、音楽に関しては、突出した能力を発揮しています。

もっと、彼らの音楽が語られてもいい、というコラムがありました。


わたしが、あれこれ、書くよりも、バンド当事者や、実際のミュージシャンたちの意見をピックアップしていきましょう。

まずは、彼らの先輩たちから。

『セックス・ピストルズは曲がいいよね。「Pretty Vacant」なんて素晴らしいじゃないか。音楽的に評価されるべきバンドだね。ぼくはジョニー・ロットンにも興味があるよ』
ポール・マッカートニー

『ロックは死んだよ。
宗教みたいになってしまったんだ。
コマーシャルになりすぎてしまったし、発展することはない。
セックス・ピストルズが最後のロックンロールバンドだったんだ』
ジョン・レノン

ビートルズの二人に対してジョンは・・・

『ポール・マッカートニーは俺を追っかけてきたよ。昔は彼が追っかけられてたのに皮肉だよね。彼が現在の位置にいるのは当然だよ。それだけ、見事な曲を書き続けているってことだ』

『レノンかマッカートニーの二択なら、レノンだな。好きな曲は「Let it be」だ。彼の詩作を読んで俺も書くようになったのさ。彼は労働者階級の英雄だと思うよ』

『ジョンは頭も切れるし、鋭いヤツさ。一緒に酒も飲んでるし俺の息子だと思ってる』
ピート・タウンゼント(ザ・フー)

『彼らは高貴な野蛮だ』
デヴィッド・ボウイー

『彼らのTシャツを着てライブをやってるよ』
ミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)

『俺はやつらが嫌いだ。クラッシュは気に入ってるけどな』
キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)

『ジョンはぼくのファンらしいじゃないか。光栄だね』
ロバート・プラント(レッド・ツェッペリン)

『ピストルズはいいと思うな。ああなりたいとは思わないけどね』
ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)

同期や後輩たちは。。。。。

『ピストルズを見て、俺たちはパンクをやる気になった。やるしかないと思ったんだよ』
ジョー・ストラマー(ザ・クラッシュ)

『ピストルズのライブはブッ飛んでた。ジョニーはすごかったよ』
ポール・ウェラー(ザ・ジャム)

『ジョンの口から知的な言葉が次々と出てくると、それに刺激を受けたものさ』
ビリー・アイドル(ジェネレーションX)

『彼らのライブを観て、本気で成功して欲しいと願ってた。それで、そうなったんだよ』
モリッシー(ザ・スミス)

『俺たちがデュラン・デュランじゃなくて、ピストルズのような評価をもらえてうれしいな』
ホリー・ジョンソン(フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド)

『ジョニー・ロットンが赤く逆立った髪を立てて、クソ野郎と言ってた。
それから、ぼくたちもそう言えるようになったんだ』
ボノ(U2)

『無人島に1枚だけ持っていくならピストルズのあのアルバムしかないね』
アクセル・ローズ(ガンズ&ローゼズ)

『セックス・ピストルズは史上最高のロックン・ロールバンド』
スラッシュ(ガンズ&ローゼズ)

『ピストルズのハイプは正当なものさ。彼らは、彼らの持つ全てに値する。ピストルズのアルバムは俺が聴いた中では最高の出来だね。あんなオリジナルな音を俺たちは出せていない』
カート・コバーン (ニルヴァーナ)

『堕胎の歌なんてそれまでになかっただろ。驚いたよ彼らには』
デイブ・グロール (フー・ファイターズ)

『彼らがいなかったらと思うとゾッとするね』
サーストン・ムーア (ソニック・ユース)

『影響を受けたし、大好きだった』
マイケル・スタイプ (REM)

『彼らはロックの歴史に残る偉大なバンド』
ベック

『俺たちのようなミュージシャンの全ては、ピストルズのおかげでメシが食えている。これは感謝しないといけないことだぜ』
ノエル・ギャラガー

『レノンとライドン、両方とも最高じゃねぇか。俺はどうしてもピストルズに加入するためにジョニー・ロットンを追い出さねぇとならない』
リアム・ギャラガー

『ジョン・ライドンはピストルズとPILで二度革命を起こした。これはすごいことなんだ。ピストルズは労働者階級の俺に夢と希望を与えてくれた。心からお礼をいいたい』
ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)

『セックス・ピストルズのようなアルバムが作れたのなら、おれは死んでもいい。彼らはロック史上で最も偉大なバンド。いかなるバンドも彼らを超えることは出来ない。彼らのような才能と度胸がないってことだよ』
イアン・ブラウン (ストーン・ローゼス)


セックス・ピストルズ人名録

メンバー

在位25周年のエリザベス女王反対ギグでのジョン

ジョニー・ロットン 172cm 現在は180以上
ボーカル、作詞、パフォーマー、アジテイター、ファッション・リーダー
過激なファッションや言動とは裏腹に。
・母親や妻の介護を熱心にする
・ドラッグはやらない
・女性や人種差別は一切しない
・貧困層とも富裕層とも交流する
・恵まれない子供たちに寄付を行う
・幼児期より相当な読書家
・両親と弟たちを大切にする
・親日家で、東日本大震災時にはチャリティーライブを行い、
 多額の寄付をした
などの人格者としても知られています。

スティーヴ・ジョーンズ 180cm以上
ギター、コーラス、作曲

ポール・クック 170以下
ドラムス 

グレン・マトロック 170cm
ベース、作詞・作曲 コーラス

シド・ヴィシャス 185cm
ベース、作詞・作曲、コーラス

スタッフ

マルコム・マクラーレン
マネージャー

ヴィヴィアン・ウェストウッド
衣装担当

クリス・トーマス
レコーディング・プロデューサー

ビル・プライス
サウンド・エンジニア

ジュリアン・テンプル
映像担当。ケンブリッジ大学で法学を学ぶ学生だったが
ピストルズと出会い、彼らの撮影に同行。以降、数々の作品を映像化。

ボブ・グルーエン
写真撮影担当

ジェイミー・リード
アート・ディレクター

スティーブン・フィッシャー
顧問弁護士

リチャード・ブランソン
ヴァージン・レコード社長(当時)
アッパー・ミドル階級の生まれ。
アスペルガー障害で文盲。
ピストルズの成功により、起業家、実業家としてビッグネームとなる。
2000年には、事業の成功による雇用創出と外貨獲得によるイギリス経済への貢献により、エリザベス女王より「ナイト」の称号を賜わる。また、ダイアナ妃など、イギリス王室との親交も多い。

受賞歴

2006年 ロックの殿堂入り 受賞拒否。

2012年 ロンドン・オリンピック開演時の演奏に招待 出演拒否。


ジョニー・ロットン名語録

『ロックは死んだ。ピストルズで跡形もなく終わりだ。だが、ポップ・ミュージックは生き残るだろう』

『ガキどもはノイズと苦痛を求めている』

『スティーブはうちのバンドのギター・ヒーロー。彼もまた天才なんだ。
グレンだって俺は好きさ。本当だぜ』

『パンクとは自分らしくあること。ただそれだけだ』

『今時、ラブソングなんか歌ってられるかよ』

『世の中の女はみんなCunt(女性器)を持っているということで、優越感に浸っている』

『セックスは過大評価され過ぎている』

『俺たちは200億光年の中でもっとも、正直なバンドだ』

『俺たちが政治的なバンドだって? 冗談じゃない。俺たちは最高のダンスバンドなんだぜ』

『日本は洗い桶だ』(New Yorkの歌詞より)

『シドはバンドの哲学だよ』

『どんなにシビアな音楽でも、そこに楽しみがないとダメだ』

『若者はもっと暴力的になるべきだ。ただし、音楽的に』

『俺は右でも左でもない。その真ん中さ』

『(こんな不景気のイギリス経済の中で) 28歳で結婚して、子供が二人。
ケッ、自殺するぜ』

『女王のことは愛している。ただ、その王室のシステムが許せないんだ』

『学校で言われちゃうんだよ、。君のうちの親が貧乏だから、未来はないよってね。だけど、俺はそうじゃないってことを証明してやった』


おわりに


1996年にピストルズが再結成して、フィンズベリーパークで、
初の公演を行いました。

そこで、クリエイションレーベルのアラン・マッギーはオアシスのメンバーと共にライブに訪れました。

そこで、感動したアランは、イギリスの音楽誌NMEの一面広告に、
その体験談を発表します。

彼らにとって、この広告を出してもなんの利益もありません。
つまり、高額の広告費を支払って、ピストルズを称えただけに過ぎません。

そこには、ライブが良かったこと。
彼のパンク全盛時の思い出。
オアシスのメンバーもピストルズのファンであること。
ピストルズの当日の様子などを書き連ねていました。

そして、文末はこのように締めくくられていたのです。

彼らは神だ。


彼らは、私たちにとって、もう一つの王室だ。


ゴッド・セイブ・ザ・セックス・ピストルズ



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