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ヴィンテージって何?

ヴィンテージって言いますね、ワイン愛好家ならば口を突いて出るのでしょうが、僕はなかなかこの言葉を覚えられないのです。だから日本語で「収穫年」。日本語でいいですよね。

で、先日買って飲んだのが収穫年 2007年の品種はピノ ノワール、ワイナリーは Saintsbury(セインツベリー)です。このワイナリーはナパ バレーのカルネロス地区にあるのですが、ここはピノ ノワール(赤)とシャルドネ(白)では定評があります。

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ラベルはシンプルで美しいでしょ?しかもラベルに負けず品質も上級です(最上級とは言いませんが)。とは言うものの、問題は収穫年、2007年ですね。

ワインは古いほど価値が出る、なんて思ってませんか?それは違いますよ。2007年に収穫したぶどうでワインを醸造して、売りに出るのが翌年、あるいは翌々年、あるいはもう少し先。そして僕らが店頭で見るようなワインは、ほぼ「売られている時が飲み頃」ですから、それから何年も保存して熟成を待って、などと考えるのはちょっと無理なことが多いですね。

で、2007年です。品種によって違いますが、ピノ ノワール、これは長期熟成型ではありません。12年も経っていたら無理かな、(でも、もしかすると)という、これは貧乏根性ですね。その貧乏根性で買ってみましたが、これが見事にハズレ。残念ながらピークはとっくに過ぎてました。^^;

それで、今日の話の本論はここからです。ちょっといいレストランでワインを注文すると、ソムリエさんが出てきて注いでくれますが、まずその試飲をさせてくれます。おもむろに飲んでみて「あ、これダメ。他のに変えて」などと言うと、どうなるか。さぁ、いけない理由をきちんと説明して、ソムリエさんをやり込めて、納得させて、どのようなワインでなければならないかを説明しなければなりません。それが面倒だから「ん、美味しいね、これでいいでしょう」と場が収まるという儀式になっているわけです。本当は美味しいかどうかは、ソムリエさんにとってはどーでもいいことなんでしょうけれど。

さて、ピークを過ぎるとはどういう状態か、それがわからなければいけませんが、そういうことをこういう機会に学ぶわけです。そんな見地からは大いに賞味させていただいたセインツベリー 2007年のピノ ノワールでした。日本でこの赤ワインを見つけたら是非買ってみてください、美味しいですよ。ただしピークは収穫年6年以内くらいかな〜。

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