みなかみ・スノーシュー&エアーボードツアー(#46~47)
これは、わたしが「最も美しい春の訪れ」を目撃した体験です。
冬のみなかみを遊び尽くそう!1泊2日ツアー
「しまった。もう3月になってしまった……」
2018年の春。
わたしは「今年は冬のアクティビティの体験しよう!」と計画していたにもかかわらず、気がつけば3月をむかえてしまいました。
まだ冬遊びを体験できるお店はないだろうか?
探してみると、群馬県みなかみで「スノーシュー&エアーボードツアー」が開催されているのを発見。
雪が解ける前に行かなきゃと、急いで申し込みました。
ブログで見るまとめはこちら↓
天国は群馬にあった!「宝川温泉」で極楽入浴
ツアーの前日、わたしは新幹線に乗って「水上」へ向かいます。
今日は映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地にもなった「宝川温泉」で入浴を満喫する予定。
なんでも広さ470畳もある露天風呂が自慢だそうで、温泉好きのわたしにはたまりません。
バスに乗って温泉に向かう途中、水上の積雪ぶりにびっくりしました。
まるで家みたいなサイズの巨大な雪が、そこら中に堆積しているのです。
「今、本当に3月だよな……?」
あまりの豪雪ぶりに、わたしは思わずカレンダーを確認したほどです。
そして宝川温泉に到着。
混浴のため、服を脱いで腰にタオルを巻くと、浴槽にそっと入ります。
「ああ極楽……!」
雪景色を見ながらの温泉は、あまりにも風流でした。
青く晴れた空。雪化粧をした森。ごうごうと流れる川。湯けむりが立ち上るお風呂。
見るもの、ふれるものすべてが心地よくて、まるで天国にいる気分です。
湯加減は熱くもなくぬるくもなく、ちょうど良い塩梅。どれだけつかっていても、ちっとものぼせる心配がありません。
気がつけば3時間も入浴していました。あまりに居心地が良すぎて、出るタイミングがわからない……!
お腹ペコペコ!初めてのファスティング体験
そろそろ日が暮れ始めたので、名残惜しいけれど温泉を出ることに。
たっぷり温泉を堪能したあとは、バスに乗って宿泊先の「大滝屋旅館」へ向かいます。
大滝屋旅館は「上毛高原」駅の近くにある温泉宿。一人でも泊まれるし、値段も安めなのでここを選びました。
「晩御飯は何を食べようかな。温泉につかった後だから、たくさん食べられそう!」
わたしが予約したのは、一番料金が安い「果物&野菜のフレッシュジュースとファスティングプラン」。
ファスティングってどういう意味だったでしょうか、うまく思い出せません。
旅館についたわたしは、深く考えずにチェックインしました。
チェックインの手続きが終わると、旅館のご主人が変なものをカウンターに置きます。
「お客様はファスティングプランをご予約ということで、今晩から明日まで、当館がお出しするジュースのみで過ごしていただきます」
「えっ……?」
その瞬間、わたしは「ファスティング」という言葉の意味を思い出しました。
ファスティング【fasting】……断食。絶食。(出典:weblio辞書)
わたしはジュースの載ったお盆を持って、とぼとぼと部屋に行きました。
(どうしよう。隠れてタバコ吸う高校生みたいに、どこかのお店で食事しちゃおうかな?)
わたしは観念すると野菜ジュースをぐいっと飲みました。
これがすごくおいしい! りんごとにんじんの甘味をベースに、しょうがのピリッとした辛味が伝わってきます。
野菜をふんだんに使っているので飲みごたえもバツグン。空腹がピタッと収まりました。
※2021年現在、大滝屋旅館ではファスティングプランはやっていないようです。ちょっと残念。
スリル満点の「スノーシューツアー」!
2日目。朝食の野菜ジュースを飲むと、バスに乗って上毛高原駅へ。
駅についたら、そこから送迎バスで「マックスみなかみ」へ向かいます。
お店にはスノーシューツアーを体験しに来たお客さんが集まっていました。
その数は十名ほどで、お子様連れがメイン。
スノーシューツアーでお散歩!
スノーシューツアーの開始。
スノーシューは西洋かんじきのことで、雪の上でも足が沈まずに歩けるのです。
履いてみた感覚ですが、結構軽い!雪に足が取られません。
しばらく歩くと一行は急な斜面に行き当たりました。
「ここは滑って進みましょう」
そう言って、ガイドさんが雪すべりのお手本を見せてくれます。お尻を雪につけると、そのままずずーっと滑っていくのです。
わたしもチャレンジしてみました。一度滑り出すと、けっこうスピードが出て怖い!
すべり台の終点で、うまく着地しないと転んでしまいそうなほどでした。
斜面を降りると、見晴らしの良い平原を歩きます。
雪景色の「一ノ倉沢大岩壁」
やがて折返し地点の「一ノ倉沢大岩壁」が見えてきました。
雪を抱いた岸壁がまるでアルプスのような美しさです。
こうしてスノーシューツアーは終了。
エアーボード体験でゲレンデを疾走!
ツアー参加客が帰り、お店に残ったのはわたしだけ。
お昼休憩は「谷川岳ドライブイン」で生姜焼きを食べました。
昨日の夜からジュースしか口にしていないのに、意外と食欲は普通でした。
昼休憩が終わるとエアーボード体験のはじまりです。
※ゲレンデにカメラは持ち込めないため、体験中の写真はありません。想像力をフルにつかって、場面を想像してください。
エアーボードってなに?
エアーボードはスキーの何倍もスリリングなウィンタースポーツ。
空気の入ったボードに頭から乗り込み、ゲレンデを滑走します。
(画像出典:マックスみなかみ)
子どものころ、すべり台を頭から突っ込んですごい怖い思いをしたことがありますが、
それを実際にスポーツにしてしまったのがエアーボードです。
まずはガイドさんと一緒に「谷川岳天神平スキー場」に向かいます。
ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、ゲレンデに到着。まずは平地でエアーボードの乗り方を練習します。
操縦の仕方は簡単で、
ボードを左右に傾けることで移動
ボードを前に倒せばアクセル・後ろに引けばブレーキ
の2つを覚えればOK。
操縦方法を学んだら、一番やさしいコースを滑ってみます。
腹ばいになってボードに乗ると、ゲレンデの斜面が目の前に広がるのですが……
(画像出典:マックスみなかみ)
「めっちゃこぇぇぇぇぇ!」
スキーゲレンデに頭から突っ込むのが、こんなにも怖いなんて!
それでも勇気を出して滑り出すと、スピード感がヤバい!
ボードを左右にカーブさせてスピード調整することで、なんとか滑りきることができました。
「どうですか?」
「すごく楽しいです!」
別のリフトに乗ると、前よりもレベルの高いコースを滑りました。
傾斜がキツくなっていてこえぇ!でも、このスピード感が癖になる!
ときにはスピードが出すぎて、ブレーキが効かずに転倒。全身雪まみれになったこともありました。
そしてツアーの最後。ガイドさんと一緒に、ロングライドにチャレンジすることになりました。
たくさんのスキーヤーが滑るゲレンデを、転ばないように一生懸命滑っていきます。
長時間滑っていると気分もハイになってきて、最後の方はずっと叫んでいました。
雪解け水の洪水
こうして大満足の「スノーシュー&エアーボード」ツアーが終了。
「今日はお世話になりました」
「いえいえ。山野さん(※アソビュー社長)にもよろしく言っておいてください。創業前、山野さんみなかみまで挨拶に来てくれたんですよ」
挨拶が終わって送迎バスに乗ろうとしたときのこと。
お店の前の道路が、水に濡れてびしょびしょになっていることに気づきました。
誰かがホースで散水でもしているのか、次から次へと水が流れてきます。これは……
「雪解け水だ!」
春の陽気に包まれて、ついに大規模な雪解けが始まったのです。
雪解け水はいつまでもいつまでも道路を流れ続けました。まるで「春が来たよ!」とふれまわるかのように。
あの時見た雪解け水の洪水。あれほど「春の到来」を感じる光景を見たことがありません。
雪解け水を見たガイドさんは
「この調子だと、スノーシューツアーは来週で終わりだな……」とつぶやきました。
店舗情報
店舗名:マックスみなかみ
体験料金:スノーシュ……一般:5,500円・小学生:4,500円(要保護者同伴)
エアーボード……8,500円
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯吹山無番地
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?