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【試し読み】ハイキュー!!ショーセツバン!!Ⅻ

8月4日に『ハイキュー!!ショーセツバンⅫ』が発売となります。
こちらに先駆けて収録エピソードの中から「地球の裏側へ」の冒頭を無料公開いたします。

カバー書影

あらすじ

コミックス累計3800万部&小説版累計160万部突破! 高校バレー生活に、一区切りがついた日向たち烏野高校排球部。ブラジルへと旅立つことが決まった日向を見送りするメンバーたちの姿を描く! さらに木兎や宮侑が所属するVリーグ「ブラックジャッカル」のファン感謝祭の模様なども収録!! 恒例のリバーシブルカバーにも大注目!!


それでは、物語をお楽しみください。


地球の裏側へ

 いつの間に背後を取られていたのだろう。
「違う」
 母親の固い声に、谷地仁花(やちひとか)はビクッと全身を震わせた。すぐ後ろから、母親の円(まどか)──というか職場では社長だ──のあきれ返った声がする。
「和風っていうのは、富士山とか鶴とかこけしとかそういうことだけじゃないでしょ。インバウンド向けのお土産じゃないんだから……」
 谷地は目の前のモニタを見た。
 開かれているのは、商品パッケージのデザイン案だ。確かに日本土産っぽいが、でもコンセプトの「和風」に合わせて考えたつもりだった。
「ちがう……?」
 大学生になった谷地は、母親のデザイン会社でアルバイトをしていた。今回、ついにプレゼン用のデザイン出しに参加させてもらえることとなり、張りきって作業をしていたのだが──。
「そ、それはどういうこと……デスカ?」
『⌘S』でファイルを保存し、娘の顔でなく見習いデザイナーとしての顔で振り返ると、円は「そうね……」と、身体にぴったりと合ったジャケットの腕を組んだ。
 オフィスのBGM代わりに小さく流しているFMラジオが、道路交通情報に変わる。高速は順調に流れていて、一般道路では国道4号線、仙台バイパスの下り線は小鶴から鶴ケ谷にかけて渋滞──。
「…………」
 いま谷地にできるのは、社長の答えが降りてくるのを息をひそめて待つことだけだった。渋滞に巻きこまれたときのように、ただじっと。国道45号線は、県庁方面へ向かう上りが塩釜市役所入口で1キロの渋滞──。
「…………」
 重苦しい時間が流れ、イヤな汗とともに交通情報が終わる。そして天気予報に変わったところで、谷地は長い沈黙のプレッシャーに耐えかねて、というより、なぜか息を止めて待っていたために酸素を求めて、「あっ、あの」と口を開いた。
 と同時に「つまりね」と、円がようやく説明を始める。
「この案件は、シンプルで高級感のある落ち着いたデザインにしてほしい、ってこと。資料見たでしょ? 価格も従来品よりちょっと高いの。こんなお子様っぽい方向性じゃない。まあ、こけしは地元感があるから一案くらいそういう方向性があってもいいかもしれないけど、基本的にゴチャゴチャ子供っぽい、騒がしいのはやめてちょうだい。和風のモチーフを入れたいんだったら、ワンポイントにするとか。高級感を忘れないようにして」
 立て板に水で繰り出されるダメ出しの量に追いつこうと、谷地は必死にメモを取った。そして、同時に修正点を考える。
「シンプル……高級感……。こういう感じ、かな……」
 マウスを持ち直し、散りばめていたイラストをとりあえず削除。ころんとした筆文字は、シンプルな明朝体に変更。そして、ベースに敷いていた赤い和風の地紋は素材感のあるクラフト紙に変更してみる。とりあえずの作業で、ガラリと印象が変わる。
 変わるが、疑問は残る。
「では、和風……はどこへ?」
 谷地が首をひねると、モニタを睨んでいた社長が再び喋りだした。
「あのクライアントは、シンプルなデザインを和風って表現したってこと。ワビサビ、みたいなことかな。ごてごてした熨斗袋(のしぶくろ)みたいにしたいわけじゃないのよ。あ、でも、勘違いしないで。この案件がそうだっていうだけで、別のクライアントや担当者だとまた変わってくるから。和風って言葉で思い浮かべるイメージは人の数だけあって、誰もが同じように感じるわけじゃないってことはわかっておいて。デザインはコミュニケーションだからね、相手の望むことを読んで形にしてあげないと」
 ごうごうと落ちつづける滝のようなダメ出しに、谷地のメモも全力だ。速記講座の資料請求も検討してしまう。説明が多くなるのは、これまでの自分の経験をしっかりと伝えておきたいという円の親心からだろうが、当の娘は半泣きである。
「え、ええと、それはつまり、忖度(そんたく)……ということ、デスカ?」
「いいえ、プロの想像力です」
 ばっさりと否定されて、谷地は「ス、スミマセン」と、すっかり再起不能である。
 縮み上がった娘の姿に気づき、円は「しまった」と母親の顔で小さく呟く。そして「今変えたやつ、その『上質な暮らし』の方向は合ってると思う。がんばって」とフォローを添えると、バタバタとオフィスを出ていったのだった。
 かと思うと、すぐにドアが開き、顔だけ出して言い足す。
「あ、さっきのはそれでいいけど、全部を同じ感じにはしないで。上質さは担保しつつ、ちゃんと案に幅をもたせてね。何度も言ってるからもうわかってると思うけど、A案、案、案じゃなくて、ちゃんとA案、B案、C案になるように」
「は、ハイッ」
 娘の返事を聞いて、円は「じゃ、期待してる」と、今度こそ本当に出ていった。
 谷地は、本当の本当にもうドアが開かないか数十秒待ったのち、ようやく「はあああああああっっっ」と机に突っ伏した。腕に当たったマウスが机から落ちて、ぶらりと垂れ下がり、揺れる。
「よかった、心臓が止まらなくて……」
 そしてもう一度、おまけのように小さなため息をついて、呟く。
「コミュニケーション、か」
 私の苦手なやつだ……。
 そう、あのときもそうだった。
 ゆっくりと揺れるマウスを見ながら思い出す。
 日向翔陽(ひなたしょうよう)の言う『ビーチ』は、決して菖蒲田(しょうぶた)海水浴場や月浜(つきはま)海水浴場のことではなかったのだ、と。まったくコミュニケーションほど難しいものはない。
「けど、がんばらなくちゃ」
 谷地は気合を入れて座り直すと、再びモニタに向きあった。
「約束だから」

 高校2年で、春でした。
 あの日はどうして放課後の教室に戻ったんだったろう。急いで廊下を歩いていて、途中、開いていたドアから教室の中に人のいるのが見えました。あの白いフードですぐに日向だとわかります。
 声をかけようとして、でも背中を丸めてなにか書いているらしいことが後ろ姿からもわかって、私はあわてて声を飲みこみました。放課後の、誰もいない教室でひとりノートに向かっているだなんて、きっと補習かなにかだと思ったから。邪魔をしてはいけない。
 でも日向は、すぐに振り向きました。
「やっぱり谷地さんだ」
「え、なんでわかったの?」
 まだ教室に入ってもいないのに。廊下を歩いてきただけなのに。
「だって足音が谷地さんだったから」
「えっ!?」
 思わず足元を見てしまう。バタバタとうるさい足音で恥ずかしいです。穴があったら棲みついて二度と外に出たくないけれど、穴を掘るわけにもいかない。明日から、いや、今から落ち着いて生活するよう努力しよう……。
 なんとか気を取り直して摺り足で教室に入り、さっき飲みこんだ質問をします。
「なにやってるの?」
「なにをやればいいか、まだわからない」
 まるで試合中みたいな日向の顔に驚いて、私は思わず開かれていたノートを見ました。勉強がわからないのかな、中間の成績が悪いとIH予選にも……とのぞいたノートには、しかし数式でも英単語でも年号でもなく、たくさんの言葉がごちゃっと書きつけられていたのです。
 
  小さい→大きいやつより高く飛ぶ→最強
  どうやって????
  練習
  どうやって????
  しゅ業
  アンダー+オーバー
  六人
  二人

 それはまったく勉強のことなんかではなくて、私はあわてて顔を背けました。これはたぶん私が勝手に入りこんでいい領域では、ない。
「ごめんなさい いつもの勉強のことかと思って、ノート勝手に見ちゃって」
「え、あ、こんなのぜんぜんいいよ」
「よくないよ あーもう、私はいつもいつもデリカシーがないというか雑というか、対・人間に向いていないというか……」
 いや、いけない。こうやって自分の話ばかりしていてはいけないのだ。私はぶくぶくと湧き上がる自己嫌悪をグッと飲みこんで、訊きました。
「なに、してたの?」
「なにをしたらいいんだろう、って考えてた」
 そう言った日向の表情は、確かに真剣でしたが「悩んでいる」というよりは「考えている」ように見えました。ただシンプルに、わからないから考えているだけ、というか。
 そう思ったのは、日向のノートが、私がデザインを考えているときのアイデアノートに似ていたからです。もやもやと頭に浮かんだアイデア未満の断片をただ思いつくままに全部描き出して、考えをまとめていくためのノートに。
 だから、私はつい口を出してしまったのです。領域を超えて。
「そういうときは、直感に従うのがいいと思う」
「直感?」
 訊き返された途端、顔が爆発的に熱くなりました。
「あ、いや、その……」
 は、恥ずかしい……
 そもそも日向がなんのことを考えているのかもわからないのに、調子に乗ってまったく見当はずれなことを言ってしまったかもしれない。なんと愚かな これが恥か なぜ口にする前に思い留まらなかったのだ 後悔 先に 立たず あとの 祭り
「じゃなくて 直感というか、なんというか、ええと、その、いっぱい考えた結果なら、なにを選んでも正解というか、じゃなくて、正解にもっていくというか……。うわ、手汗が。なんか……私ごときが偉そうにスミマセン」
「いや、おれこそ」
「いえいえいえ、私が スミマセン」
「スミマセン」
「スミマセン」
 どのくらい続いたか、ひとしきり謝りあったあと日向はぽつりと言いました。
「なにをしたらいいか、っていうか、全部できるようにならなきゃいけないんだ」
「ぜんぶ?」
「全部です」
「全部、って。それは……」
「うん、簡単なことじゃないよなー」
 そして日向は言ったのです。
「ビーチに行きたいと思ってる」
「え、それはまだ早いのでは?」
「そうかな?」
「うん、海はまだ……、だって5月だよ?」
 窓の外を見れば、夕方なんて永遠に来ないみたいに薄く青く澄み渡った空が広がっていて、グラウンドの隅では桜の葉がキラキラと輝いていました。下を見ればちょうどサッカー部が練習に出てきたところで、地面には埃っぽい風が渦巻いていて、Tシャツにはまだ少し寒そうで──。とにかく、日向がどんなに元気だろうと、決してまだ海の時期ではない。
「ほら」
 外を指差すと、はじめはキョトンとしていた日向が小さく吹き出しました。それからものすごい勢いで笑いだしたのです。
「えっ、なに? なんで笑ってるの? 私、なんか変なこと言った!?」

 3年生になるころには、自分が変なことを言ったのだとすっかり理解していました。
 日向が考えていたことは、本当に簡単なことではなかったのです。地元のビーチはまだ寒いだとか沖縄なら海開きしてるだとかそういう話ではなくて、私がぼんやりしているあいだに、彼はなんとひとりでブラジル行きを決めていたわけで。
 ブラジル。
 同じ学校の、同じ部活の仲間がいきなりブラジルって、あまりにも真裏すぎてとっさには主食もわからない。でも日向が言うには、烏養(うかい)コーチや音駒(ねこま)の監督や、たくさんの人たちが手助けしてくれてるから大丈夫、らしいです。「大丈夫」のスケールは人によってかなり違うのだと知りました。私は東京に行くだけで大丈夫じゃないけれど、日向なら、酸素のあるところだったらとりあえず大丈夫だったりするのかもしれません。
 閑話休題。そしてそのたくさんの助けてくれた人たちの中に、なんと白鳥沢(しらとりざわ)の監督までが名を連ねていると知って、私はかなり驚きました。だって同じ地区の対戦相手なのにです。音駒だったら、東京だからまた話が別だけど、ライバル校白鳥沢の、しかもあのものすごく怖そうなお爺ちゃんが……と驚いてから、でもすぐに納得します。

「日向には、周りを動かす力があると思う」
 たしか練習後の坂ノ下商店で、私は日向にそう言ったと思います。イートイン、という言葉が似合わない机で、ほかほかのあんまんを頬張りながら。
「周り?」
「うん。周りの人たちが、日向のために動くというか」
 日向は「んー」と少し考えたあと、静かに言いました。
「だとしたら、それはきっと、おれが下手だからだな」
「え?」
 あんまんの裏の紙をはがしていた手を止めて聞き返すと、日向は肉まんをごくりと飲みこんでから私を見ました。
「だって、すごい奴のこと助けなきゃって思わないだろ? ウシワカとか」
「え? ……ああ、うん、ウシワカさんだったら助ける必要ないかも。ひとりで勝手に世界一にでも宇宙一にでもなりそう。というか、あのすごい人を助けるって……ウシワカさん以上の人じゃないとウシワカさんを助けられないわけで……。だとすると、もしかしてすごいってとても孤独で怖いことかもしれない。よかった、私はすごくなくて。すごいと大変だ……」
 うっかり意識の低い結論にたどり着いてしまって落ちこんでいると、日向は言いました。
「影山(かげやま)もそうなんだ」
「影山くん……?」
 そのとき影山くんは同じテーブルにはいなくて、たしかパンを選んでいたと思います。パンの棚の前に立つ「烏野高校排球部」を背負った後ろ姿を見て、日向が言ったことを覚えているから。
「すごい奴は、ひとりでどんどん先に進んでいく」
 そして、こう続けました。
「でも、おれはそうじゃない」
 そうだろうか。私の目には、日向こそ、周りを巻きこんでどんどん先へ進んでいる気がしました。まるで台風のように大きく大きく成長しながら、ものすごいスピードで。
 たぶん、私も巻きこまれたうちのひとりなんだと思います。日向がいなかったら、バレー部のマネージャーになれていたかどうかもわからない。日向のそばにいると、自分も動かずにいられなくなる──。彼にはそういう力があるんだと思います。
 太陽は私たちを温めるために宇宙にあるわけじゃないように、日向もべつに私たちを動かそうとしているわけじゃない。それでも結果として、私たちは温められ、動かされている、という感じで。

「あ、英語とポルトガル語のほうはどう? 進んでる?」
 あんまんの裏紙を小さくたたみながら訊ねると、日向の顔色が明らかに変わりました。
「うー、ぼちぼち。谷地さんは? 受験勉強」
「ははは、同じくぼちぼち、です」
「お互い、がんばりたいものですな」
「お互い、ね」
「はは」
「ははは」
「はあ……」
 今にして思えば「お互い」なんて言って笑いあっていても、私と日向では見ていたものが違ったのだと思います。あんまんを選ぶか肉まんを選ぶかとかそんな違いではなくて、目の前の部活と受験とでいっぱいいっぱいだった私と、はるか先の自分を見ていた日向との違いというか。
 日向が見ていたのは、目の前のことだけではありませんでした。時間も空間も、どちらもとても広く、遠くを見て、いつでもどこへでも足を踏み出せるように準備をしていたのでしょう。試合中、虎視眈々とコート上のすべてを見ているように。そして、彼はいつも思いがけない場所に突然現れるのです。私なんかには追いつけっこないスピードで。
 村人Bとは違います。

 そして、それは影山くんも同じでした。みんな、影山くんは進学してバレーを続けるものだと思っていたのに、そして実際に大学から引く手数多だったのに、なんと彼が選んだのは一足飛びでのVリーグへの道だったのです。

「影山、あいつ、なんにも言わねーの」
 3年の終わり、Vリーグ入りの話を聞いたあと、日向はなぜかちょっと怒っているように見えました。子供みたいに校舎の裏で小石を蹴ったり、植えこみの葉っぱをブチブチとちぎったりしていて、もしかしてただ驚いていたか興奮していただけなのかもしれませんが。
「シュヴァイデン……アドラーズ……だっけ?」
 Vリーグのことはよく知らないので訊ねると、日向は葉っぱのかけらを捨てて頷きました。
「うん」
 返事はそれだけで、話はすぐに影山くんのドライさの件に戻ってしまいます。
「仲間なら、決める前にひと言あるものでは!?」
「そう……なの、かな? まあ、影山くん、ふだんからあんまり喋らないしね。べつに隠していたわけじゃないと思うよ。あ、日向はブラジル行きのこと影山くんに相談してたの?」
 すると、日向は「え?」とびっくりしたような顔をして、それから首を振りました。
「いいえ。とくには」
「じゃあ同じだよ」
「違うって だって……あれ、同じかな? んー?」
 ふたりは変だ、と思う。
 そして、まったく似ていないようで、すごく似ている、と思う。
 ふたりは休日に一緒に遊んだりするような仲ではありません。仲が悪いわけでもないけれど、友達なんて感じではまったくない。月島くんと山口くんは友達同士って感じがするけれど、日向と影山くんは、もっとなにか別の関係のような気がする。
 仲間、チームメイト──。いや、もっと、ナイフとフォークとか、時計の長針と短針とかのほうが近いかもしれない。たとえ会話がなくても、しっかりと同じ目的で動いているというか──。いや、下手に例えようとして、よけいにわかりにくくなるやつに陥ったかもしれません。
 とにかく、男子たちのことはよくわかりません。かといって、じゃあ女子のことならわかるのかと問われると、それはそれで不安になってしまうのですが……。
 ということで、わからないことばかりの私には訊くことしかできません。
「ご家族には、ブラジル行きのこと、どう相談したの?」
 家族への相談。部活に入ることを伝えるのさえひと騒動だった身には、ひとりで海外へ、それも旅行なんかじゃなくて武者修業に行く相談だなんて、ちょっと想像しただけで心拍数が上がってきます。心臓止まる。
「んー、相談っていうか『行くから』っていう話はした」
 軽いよね?
 そんな、何年も地球の裏側へ行って帰ってこないのを、ちょっと友達とスーパー銭湯にでも行くようなテンションで?
「……それは相談っていうか、ただの報告だよね。びっくりしてなかった?」
「もう、妹が大騒ぎ」
「だよね、心配だよ」
「いや、なんか心配というか、自分もリオのカーニバルに出たいとか、あの羽の衣装が着たいとか、兄ちゃんばっかりずるいとか、そういう」
「あの衣装はまだ早いのでは」

 高校生のころは、そんな話しかしていませんでした。そして大学に入ってからは、連絡は取っていても会うことは少なくなっていて──。
 だから、いざ出発の日にちが伝えられたときには、前々から覚悟を決めていた日向よりも、たぶん私のほうがあわてたんじゃないかと思います。あわてたというか、動悸がものすごくて死ぬかと思った。


読んでいただきありがとうございました。

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