日本人だからという理由で、誰もが日本語教師になれるわけでは無い
「いいなー、誰でもできる」
ベトナムからの一時帰国中、知人に言われたひと言。
私は週末を利用して、日本へ留学する予定の学生達に"会話"を教えるアルバイトをしていた。
外国人に日本語を教える日本語教師となるためには以下のいずれかが必要となる。
420時間の日本語教育養成講座を修了する。
日本語教育検定試験に合格する。
四年制大学又は大学院で日本語教育を専攻する。
リタイヤ後に、東南アジアに渡って日本語教師でもやればいいと考えている人達に言いたい。
シニア世代の
あなたは、外国人に
新宿へ行く
新宿に行く
何が違うのかと突然聞かれた時に回答ができますか?と。
今の私にもできない。
私達は日本語ネイティブであり、思考を巡らせなくとも日本語を自然に操ることが出来る。
だからといって、自然に身につけた日本語力から外国人に日本語を教え込むことは出来ない。
私達とは違う方法で、彼らは日本語を習得していくのだから。
それを学ぶのが、日本語教師養成講座であり、日本語教育検定試験なのである。
現地で、日本人教師の不足からこんな声がかかる事もある。
「資格が無くても大丈夫です」「アルバイトで働いて下さい」
資格が無くても日本語教師になれる場合もある、ただし教案等の準備はきちんとすべきである。
アルバイトに誘われた時は要注意。外国人が労働するには労働許可が必須であり、違反すれば不法就労者とみなされ国外追放もありえる。
ベトナム人はその辺を理解しておらず、軽々しく声をかけてくる場合もある。
円安の影響で、第三世界の人々から見た日本留学、技能実習生制度の魅力は一気に半減したことは間違いない。
今後の日本語学習は趣味として、娯楽としてのものにシフトしていくだろう。
必要とされる能力を考えた上で、日本語教師を目指すべきである。
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