面接、願書の志望動機と向き合う
いよいよ東京の入試を控えて、面接や小作文、願書の書き方などに関しての質問が増えてきました。
以前も書いたと思いますが、志望動機をどう書いたり答えたりしたらいいか?という質問をよくいただきます。
大体の人々は「建学の精神に感銘を受けました」「〇〇という教育方針がいいと思いました」と学校を褒める方式で乗り切ろうとします。
でもね、100人以上の生徒からそれを聞かされるという面接官の気持ちを考えてください。
「あー、そういうやつね。はいはいはい」
と思って終わりだと思いませんか?テストでは個性は見てもらえません、学力をシンプルに評価としますが、面接や作文をみてくれる学校というのは「他の人と同じ答え」を望んでいるわけではないと思いませんか?
で、ですよ。
じゃあ、どうすんの?という問題が浮上してきます。
答えがある問題なら答えを暗記して行けばいいです。しかし、そうもいかない。なんでかっていうと答えがお子さんの中にしかないからです。
だから自分の中の「この学校に行きたい」という気持ちや「この学校に入って何がやりたいのか」「ひいてはここを卒業してどういう人生を歩みたいか」「この学校で学んだことでどれだけの人を幸せにできるのか」を徹底的に考えるしかないんです。
授業中にこの話をして、将来どうしたいという話をすると大体の生徒は「楽しいね」と言います。
未来の自分にアクセスするワクワク。
これが面接官に伝わるかということですよね。
面接官はあなた一人を見ているのではない。使い古された面接のアンチョコに載っている眠たい答えを何百回も聞きたくないのです。
「この学校に入ったら自分がどう変わるのか?どうしても入学して確かめたい!」という気持ちを言語化してぶつけてきてください。
礼儀正しさはお作法のYoutubeで身につければいい(私もお辞儀の仕方ぐらいは教えられます、習ってたから)
最低限の社会性はお友達や周りの人を困らせない行動を考えてすればいい。
服装は上が白で下が紺という「色合い」が問題じゃない。清潔かどうかが問題です。
形じゃない、あなたが未来にどんな人間になりたいか?それは本当に自分の望む姿で、ワクワクしながらそこに向かっているか?
それが知りたいんです。それを人に伝えられるのが知性だからです。
もしもね、急にそんなこと言われたかて・・・。と困るなら周りの大人に助けを求めてください。
例えば「リフティングが初めてできた時の喜びのようなものを、学習しながら感じたことを面接で伝えたい」というイメージを話してくれたらキョウコならこういうね。
小さな知識を少しずつ学んで、それが全て繋がってできる複雑な知識を使って、次に来るもっと難解な問題を解ける時の喜びを学習を通して得ました。
どうだい?面接っぽくね?
大人ってたまには役に立つだろ?
でも、この答えはお子さんの中にある感覚を話してくれないと作れないんです。
だから、お子さんは周りの大人に「こういう感覚はなんて説明すればいいの?」って聞いてみてほしいし、その時にちゃんとそれを言語化できる大人であるように大人も準備してほしいのです。
言葉で伝え合う。
基本です。
何をいうか、それはお子さんの中にあるんです。だから、大人は子供の中身を空っぽにしてはいけない、コマンドを打ち込めば動くように教育してはダメです。
偏差値や点数でしか選べないような状態で学校を選択してはダメですよ。
これから受験学年になるみなさん、もっと小さな学年の皆さんは準備の段階で自分の夢とマッチする学校かどうか?というチェックをするように心がけてください。
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