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間違い直しのタイミング

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。


先日、同じ教育業界に身を置く企業様の代表者と会食をしてまいりました。商談はそこそこに、お互いの理念や今後の事業展望について、ディスカッションをしてまいりました。


教育に熱い人と話す時間はあっという間で、4時間が嵐のように過ぎ去っていった印象です。


その企業の代表者様も私と同様、小学校教員を経て起業をしたという方になります。35人の生徒を目の前にしたときに、1人1人の質問を受けてあげたいのだけれども、受けてあげることができない。そんなジレンマから、現在は分からない問題があるとLINEにて最短5分、長くても1時間ほどで答えが返ってくるサービスを主軸に展開されています。


お話をしているうちに私も「教員時代と自身の経験も踏まえ、中学受験に疲弊する親子を目の当たりにしたときに、適切に導いていきたい」という想いで立ち上げたんだったなぁと改めて原点に立ち返ることができました。


こちらのサービスをタカベルに加えるか否かの決定は4月上旬に行い、料金改定とともに決まりましたら、本ブログでもアナウンスいたします。


さて、いよいよ春期講習が始まりました。Twitterで「春期講習」がトレンド入りしたことはやや驚きましたが、それほどご家庭のお子様への教育熱が高まっていることの裏返しであると捉え、私も精進してまいります。


拘束時間が長い講習会は帰宅したあとに家庭学習にかけられる時間が十分に担保できないかと思います。


そして、膨大な宿題が塾からも出されます。


しかし、重要なことは消化不良を起こさないこと。特に6年生はこの春休みが来る4月の4大模試につながる試金石となります。


今お子さんにとって必要な勉強は何なのか。何の科目を優先順位高く行わなければならないのか。こうした視点に立つと、すべてをこなそうとするのではなく、必要なことに注力する姿勢の方が重要であると考えます。


そこで、時間のない講習時のオススメの家庭学習は「塾でやってきて間違えた問題」「得意分野であれば練習~応用の塾では扱っていない問題、苦手分野であれば基本問題」この2つに絞った学習法です。


当然点数化していくためには、できる問題をいくつも解いても仕方がありませんし、時間がない時期には効率が悪くなります。自分が解けなかった問題を確実に消化することと、自分のレベルにあった問題を行っていくことがカギとなります。


さて、春期講習がはじまったとは言え、終わるのもあっという間です。


春期講習が終わると、学校では新学年。塾ではまた1週間のルーティーンに戻ります。


そこで、ルーティーン週の間違い直しの適切なタイミングについて簡単に記します。


例えば、月曜日に基本問題2ページを行ったとします。

〇付けをします。×が3問ありました。

この直しはいつやっていますでしょうか。また、トータル何回行っていますでしょうか。


理想を言うと、その日のうちに1回。翌日に1回。週テスト前に1回。組み分け前に1回。トータル4回行うと理想的です。


しかし、とてもじゃないけどそんな時間はとれないというご家庭が太宗かと思います。


なので、その日のうちにやっておしまい。もしくは、直しを行えないまま次の日になってしまう。というお声を無料面談などでよく伺います。


ところが、これでは学習をしている意味がありません。前述の春期講習の過ごし方にも記したように、「授業でやって間違えてしまった問題」をマストとしているのは、間違えた問題に対する向き合い方が成績・学力向上につながるからです。


ただ、多くのお子さんやご家庭の話を総合するに、その日のうちに直しを行うことは子どもにとって結構苦痛であるそうです。


そこでよく提案しているスケジューリングが下記の2点です。


①翌日のタスクは前日間違えたところのやり直しにする。

②1週間の中のうちの1日は「間違いなおし専用日」にする。


①はスモールステップ学習型を得意とするお子さん向きです。

月曜日:基本問題 火曜日:基本問題の間違い直し 水曜日:練習問題半分 という具合に徐々に積み上げていくやり方です。


②は比較的基礎学力の高いお子さん向きです。

月曜日:基本問題 火曜日:練習問題 水曜日:基本問題と練習問題の間違えたところ という具合に2日進める+1日直しと3日単位で進めていくやり方です。


このようにお子さんの状況や現在地に応じて臨機応変に変えていくことが重要です。

再三記しているように、モチベーションという要素を排除するならば、成績向上の秘訣は「間違えた問題への向き合い方」と「テスト戦術」の2点が極めて重要です。


早速、この春期講習から間違えた問題への向き合い方を改善してみましょう。

https://takabell.com


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