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文系が数学をやるべき理由

こんにちは!

今回は文系が一度は悩むであろう
「数学を使うべきかどうか」
というテーマです!!

国公立を目指す人は数学を使わざるを得ない人が多いと思いますが、私立を目指す人は社会科目と数学のどちらを使うかは悩みの種ですよね?

数学を使うとどんなメリットがあるのか?
数学を使った方がいい人、数学を使わない方がいい人は?

そんな疑問を少しでも解消できるように文系が受験で数学を使うことについて書いていきます!

数学は使うべき

いきなり結論ですが、文系の受験では数学を使うべきです!

これは多くの文系受験生に対して当てはまりますがもちろん全員ではありません。数学を使わない方がいい人ももちろんいます。(この話は後程)

では文系で数学を使うメリットは何でしょうか?

文系で数学を使うメリット

文系で数学を使うメリットは主に4つあります。

メリット1:得点調整で有利

文系で数学でも日本史や世界史でもOKという大学・学部の試験では多くの場合で得点調整が行われます。

なぜ得点調整が行われるかというと、平均点に圧倒的な違いが出るからです。例を見てみましょう!

<早稲田大学 商学部 2020年>
日本史   平均点 33.801点
世界史   平均点 40.227点
政治経済  平均点 26.627点
数学    平均点 9.504点

早稲田大学の商学部では、英語と国語以外に「地歴・公民または数学」とされる上記4科目の中から1科目選択します。

平均点を見てわかる通り科目によって平均点が全く違いますよね!
もちろん満点は全科目共通です。(60点満点)

この原因は、数学だと少し計算ミスがあったとか最初の問題がわからないということがあると連鎖的に不正解が続くことだと考えられます。
0点の受験生もかなりの数いると言われています。

なので社会系科目の30点と数学の30点だと全く意味が異なってきますよね?
同じ扱いにしたら数学で受験する人はいなくなります笑

そこで科目間の不公平がないように得点調整が行われるわけです。
得点調整については今回例に取り上げた早稲田大学商学部について詳しく紹介している方がいらっしゃったので興味があれば参考にしてみてください。

このような差を埋めるために得点調整が行われた結果、数学がそこそこできた人が社会系科目で高得点を取った人を逆転するという現象が起きます。

上で紹介した記事で示されている公式が正しいと仮定すれば
平均40点の世界史で55点 < 平均10点の数学で26点  (いずれも満点60点)
合否判定に使われる点数がこのようになり、逆転します。

以上のように社会科目と戦うことが多くなる文系ならではの「得点調整」によって数学は有利になる可能性が高いです!

メリット2:優遇される場合あり

これは数学受験者が合格しやすくなる仕組みになっているというパターンです。こちらも例を見てみましょう!

<慶應義塾大学 一般入試>
経済学部 A方式(数学あり)  募集定員 420名
     B方式(数学なし)  募集定員 210名
商学部  A方式(数学あり)  募集定員 480名
     B方式(数学なし)  募集定員 120名

なんと数学を使うかどうかで定員に大きな差をつけているんです!
これは明らかに数学受験者を優遇していると言えます。

実際に倍率も数学を使うA方式は両学部とも4倍前後なのに対して、数学を使わないB方式は経済学部で5~6倍、商学部で7~9倍となっていて数学を使う方がかなり合格しやすいと言えるでしょう。

このように数学受験者が優遇される仕組みになっている大学もあるため、数学を引退する前に気になる大学を必ずチェックしましょう!

メリット3:大学入学後に役立つ

これは一部の文系学部になりますが、志望する人や入学する人は多いと思うので触れておきます。

文系の中でも「経済学部」「商学部」「経営学部」など社会科学系の中でも特に経済と結びつきが強い学部では大学でほぼ確実に数学を使います。

数学と言っても高校数学すべてではありませんが、微分や積分などの関数系の単元はかなり頻出します。

また、高校だと数Ⅲでやる単元を大学の授業でやるということもあるので高校レベルの数学が身についているとかなり役に立ちます。

もちろん、数学と早くから距離を置いてきたという人も多いということは大学もわかっているため、ほとんどの場合は高校数学の内容の復習から始まりますし、数学が苦手な人用の授業が用意されていることもあります。

しかし、高校の数学が身についていればそのような授業のテストに勉強時間を割かなくても解けてしまうので、自分が勉強したい科目に時間を割いたり、余裕を持ったテスト期間を過ごしたりできてお得です。

実際に僕も商学部なので必修で微積分の授業がありましたが、春学期は高校の微積分の復習で半分くらい終わったのでテスト勉強は楽でした。

また、数学を使わないで受験した人用に授業が用意されていて、そちらは比例・反比例や一次関数から授業が始まっていましたが、秋学期に通常クラスと合流だったので爆速で授業が進み、かなりきつそうでしたね笑

このように大学入学後にも数学を使う可能性がある学部を目指す文系の人は受験で数学を使うと大学入学後にもかなり恩恵を受けられますよ!!

メリット4:国公立受験が選択肢に入る

これはもう私立を第一志望と決めている人には関係ない話ですが、まだ確定ではないという人や、そもそもほとんど決まっていないという人にはかなり重要なポイントです。

国公立受験では数学を使うことが多く、数学とは距離を置きたい文系受験生からは敬遠されます。

しかし、数学をやっていれば科目を原因に私立に絞ることなく、広い視野で大学選択ができます。また、私立を目指していたけど情報収集していたら良い国公立を見つけた、という場合に第一志望の変更もできてしまいます。

数学は時間がかかる科目なので、途中で路線変更しても受験に間に合わないという可能性が高いです。逆に社会系科目はそこまで時間を割くものではないので路線変更にもある程度は対応できます。

国公立を目指してとりあえず数学をやっていたけど、やっぱり私立で行きたい大学を見つけた、という場合にはそのまま数学受験を選択すれば良いので路線変更は比較的容易です。

しかも数学受験にすればここまで紹介してきたメリットも享受することができます!

このように国公立受験が可能な選択肢に入ってくるだけで受験戦略はかなり多様化します。

大学受験は将来にも影響してくるので、できるだけ多くの選択肢を用意したうえで決断したいですよね?
そのような意味でも国公立受験をするしないに関わらず、選択肢に入れることができる数学受験は文系におすすめなわけです。

数学を使わない方がいい人

ここまでメリットをたくさん紹介してきましたが、数学を使わない方がいい人が存在します。(数学と社会科目どちらかの選択において)

それは社会科目の中に「大好きな科目」がある人です。

どれだけ数学が制度上優遇されても、なかなか「好き」な科目に勝つことはできません。勉強の効率もはるかに高くなる好きな科目は圧倒的な強さになります。

このように明確に数学よりも選択すべき科目がある人は躊躇なく数学を捨てちゃってください。それは立派な戦略の一つです。

数学を使うべき人とは

先ほどの話は、逆に言うと数学以外に選択すべき明確な科目がない人は全員数学受験を考えた方がいいと言えます。何となくできないから、いやだからという理由で簡単に数学を捨ててしまうのは非常にもったいないです。

数学の勉強は時間がかかりますが完璧を要求される科目ではありません。社会系の科目は文系の主戦場の一つですが、数学は理系の主戦場ですよね?

なので文系で出題される数学は一部の超難関大学を除いて標準的な問題が多いですし、数学が超得意な人は理系が多いのでライバルのレベルは低くなります。

こう考えると、社会科目は文系の主戦場なので「できて当たり前」。できる人は国語・英語も交えた戦いに参加できますが、できない人はその戦いに参加することなく不合格になります。かなり高いレベルを要求されるということです。

一方で数学は理系の主戦場なので文系は「そこそこできたらすごい」。文系で数学ができると一気に勝利を引き寄せる飛び道具になりますが、できなくても全く戦えなくなるということは少ないです。

以上のようにたくさんの恩恵を受けられる数学受験は、文系ならほとんどの人は選択肢に入れるべきですし、実際に数学を使うことをおすすめします。

科目選択で悩む文系の受験生は多いと思いますが、数学受験をぜひ考えてみてください!!

そんなこと言われても数学苦手だし、勉強の仕方がわからないよ
という人はぜひこちらの記事を参考に勉強を進めてみてください!

いやいや、「僕は、私は絶対に社会科目で合格を勝ち取るんだ」という人はこちらを読んでライバルに差をつけてください!

数学で受験する気が起きてきたけど、苦手だしな~という人はこちら!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは!

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