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『化学の解法フレーム』サポートページ


◆ はじめに

  • 知識はあるのに問題が解けない…

  • 公式を覚えても計算問題でつまずく…

  • 模試でいつも時間が足りない…

これまでに多くの受験生から耳にしてきたこれらの悩みは,単に勉強を始めたばかりの受験生だけでなく,真剣に取り組んでいる受験生ほど直面しやすい《壁》です.

著者は,大量の入試問題を深く分析し,解法スキルの習得を徹底的に追求した講義で,大手予備校の生徒たちから高い評価を受けてきました.そして遂に,全国の受験生がこの《壁》を突破できるように願いを込め,その分析と解法スキルをまとめた本書『化学の解法フレーム』を出版しました!

※ 『化学の解法フレーム』は,[理論化学編]と[無機化学・有機化学編]の2分冊となっています.本記事では,これらを上巻・下巻と呼ぶことにします.

お決まりの「考え方」「思考パターン」を身につけよう

本書の最大の目的は,《良問を通して解法スキルを体系的に学び,最短で習得すること》です. 「問題を解く」という行為には決まった考え方や思考パターンが存在し,こと入試問題においては,それは非常に顕著です.

「知識」は体系的に教えている本があるのに,なぜか「解き方」を体系的に教えている本は,ほとんど見当たりません.本書は《再現性》(苦手な人でも再現できる)と《汎用性》(類題にも転用できる)を最重要視した解き方を指南していきます.

最小限の労力で最大限の成果を

限られた勉強時間の中で知識をできるだけ詰め込もうとするのではなく,汎用的な解法スキルを効率よく習得することが大切です.1を学んだら,10解けるようになる.最小限の労力で,最大の成果を.いわゆるレバレッジ(てこ)を効かせること.これこそが,学習で最大の価値だと著者は考えています.

【著者紹介】犬塚壮志

  • JUKEN7化学講座を担当.元駿台予備学校講師.現役専門塾「ワークショップ」講師.

  • 福岡県久留米市生まれ.東京大学大学院学際情報学府修了.

  • 大学在学中から受験指導に従事し,業界最難関といわれている駿台予備学校の採用試験に当時最年少の25才で合格.開発したオリジナル講座は,開講初年度で申込当日に即日満員礼となり,キャンセル待ちがでるほどの大盛況ぶり.3,000人以上を動員する超人気講座となり,季節講習会の化学受講者数は予備校業界で日本一となる(映像講義除く).同校の講義用テキストや模試の執筆,カリキュラム作成にも携わっていた.

  • 「教育業界における価値協創こそが,これからの日本を元気にする」をモットーに研修講師として独立.「大人の学び方改革」を目的に事業を興す.その傍ら,教える人がもっと活躍できるような世の中を創るべく,現在は企業向け人材育成のプログラム開発の支援なども行う.

  • おもな受験関連著書は「国公立標準間題集CanPass 化学基礎+化学」(駿台文庫),『偏差値24でも、中高年でも、お金がなくても、今から医者になる法』(共著,KADOKAWA)など.

  • 大ヒット作『頭のいい説明は型で決まる』など,コミュニケーションスキルに関わるビジネス書も多数執筆.

X(旧Twitter):@MInutsuka

【著者紹介】首藤大貴

  • October 19 1992 - August 3 2020

  • 東京生まれ,大分県育ち.早稲田大学先進理工学部卒.東京大学大学院修士課程修了.元河合塾化学科講師.

  • 「化学は暗記ではない.体系的に理解すれば,すべての物事はつながっている.」という信念のもとにに行われる授業は,化学が苦手な受験生でも確実に力がつくと評判であった.

  • 医学部クラスおよび最上位クラスなども担当しつつ,化学が得意ではない受験生のクラスも担当し,幅広いレベルの生徒に授業を行っていた.

◆ 本書の効果的な使い方

① 本書は初めから丁寧に読み進める必要はありません

「本書の使い方」を読んだら,「もくじ」から,みなさんの気になるテーマを選び,そこから読み始めてください

各テーマでは「解法フレーム」の説明がありますので,そこをざっと目を通したら,そのテーマにあたる「実践問題」をさっそく解いてみてください.その際にはフレームをどう使えるのかを意識してください.試行錯誤する分には構いませんが,3分以上手が止まってしまうなら,すぐに解説に移ってください.

初見では「目標時間」は気にしなくて構いませんが,最終的にはその目標時間内に解けることを目指してください.

② 答えが合っていなかった場合,ただ解説は読むのではなく,手を動かしてやってください

手を動かしながら,計算式の流れを自分自身で確認することが重要です.その際,つまずいた箇所や見落としていたポイントなどに気づいたら,本書にどんどん書き込んでください.本書を汚く使ってくれたほうが,著者としては嬉しく思います.

③ 答えが合っていたとしても,解説は必ず目を通してください

みなさんの解き方がフレームの解き方と同じだったか,違っていたのか.違っていたら,どう違っていたのか.答えが合っていても,たまたま今回合っていただけではないか,他の問題に対応できるかを謙虚に考えてみてください.

もちろん,私の「解法フレーム」よりも,汎用性・再現性の高い解法で目標時間内に解くことができたなら,それはあなたにとって非常に価値のある解法を見つけたことになります.それはぜひ本書にメモしておいてくださいね.

本書が,あなたの第一志望合格を達成するための最強の武器となることを確信しています.

◆ テーマ一覧

上巻[理論化学編]

第1章 化学解法の基礎(テーマ1〜6)
原子量 / 化学の基本法則 / 同位体 / 静電気的引力 / 物質量 / 濃度

第2章 構造の理論(テーマ7〜13)
化学結合 / 金属結晶① / 金属結晶② / イオン結晶 / 分子 / 共有結合の結晶 / 分子結晶

第3章 状態の理論(テーマ14〜17)
気体の基本法則 / 混合気体 / 実在気体 / 定量実験

第4章 基本的な反応①(酸・塩基)(テーマ18〜22)
酸・塩基のはたらき / 電離度とpH / 中和滴定①(食酢の定量) / 中和滴定②(逆定) / 中和滴定③(二段階中和滴定)

第5章 基本的な反応②(酸化還元)(テーマ23〜27)
酸化数 / 酸化剤と還元剤 / 過マンガン酸カリウム滴定 / ヨウ素滴定①(ヨードメトリー) / ヨウ素滴定②(ヨージメトリー)

第6章 エネルギー①(電気)(テーマ28〜33)
電池①(ダニエル型電池) / 電池②(鉛蓄電池・乾電池) /  電池③(燃料池) / 電池④(リチウム電池・リチウムイオン電池) / 電気分解①(しくみ) / 電気分解②(直列回路・並列回路)

第7章 エネルギー②(光・熱)(テーマ34〜37)
光エネルギー / 熱エネルギー①(比熱・反応エンタルピー) / 熱エネルギー②(測定実験) / 熱エネルギー③(エネルギー図)

第8章 反応の理論①(速度論)(テーマ38〜40)
定義式・速度式 / アレニウスの式 / 半減期

第9章 反応の理論②(単一相平衡)(テーマ41〜47)
平衡序論(化学平衡の法則・平衡移動の原理) / 平衡序論 / 気体平衡 / 電離平衡①(水) / 電離平衡②(弱酸) / 電離平衡③(緩衝液) / 電離平衡④(強酸) / 電離平衡⑤(塩)

第10章 反応の理論③(二相間平衡)(テーマ48〜58)
溶解平衡①(易溶性塩) / 溶解平衡②(難溶性塩) / 溶解平衡③(気体) / 分配平衡 / 固気平衡 / 複合系の平衡 / 気液平衡①(純溶媒) / 気液平衡②(蒸気圧降下) / 気液平衡③(沸点上昇) / 固液平衡(凝固点降下) / 液液平衡(浸透圧)

下巻前半[無機化学編]

第1章 化学反応(テーマ1〜5)
元素の反応 / イオン反応①(沈殿生成) / イオン反応②(錯イオン生成) / 分解反応 / 濃硫酸を用いた反応・その他の反応

第2章 実験(テーマ6〜11)
気体発生と捕集 / 気体の推定 / 金属単体の推定 / 金属イオンの推定 / 金属イオンの分離 / 錯イオンの構造決定

第3章 化学工業①(金属)(テーマ12〜16)
陽イオン交換膜法 / アンモニアソーダ法 / アルミニウムの電解精錬 / 鉄の製造 / 銅の電解精錬

第4章 化学工業②(非金属)(テーマ17〜20)
ケイ素 / 窒素 / リン / 硫黄(接触法)

下巻後半[有機化学編]

第1章 構造決定の基礎フレーム(テーマ1〜3)
元素分析と官能基 / 分子量測定と分子式 / 不飽和度と異性体

第2章 構造推定①(分解なし)(テーマ4〜11)
炭化水素①(アルキン) / 炭化水素②(芳香族) / アルコール①(脂肪族) / アルコール②(芳香族) / エーテル / アミン①(脂肪族) / アミン②(芳香族) / アミノ酸

第3章 構造推定②(分解あり)(テーマ12〜21)
アルケン / エーテル①(オリゴ糖) / エーテル②(多糖類) / エステル①(脂肪族) / エステル②(芳香族) / エステル③(油脂) / エステル④(リン脂質) / エステル⑤(核酸) / アミド①(芳香族) / アミド②(ペプチド)

第4章 立体化学(テーマ22〜25)
立体異性体 / 立体配置異性体①(エナンチオマー) / 立体配置異性体②(ジアステレオマー) / 立体配座異性体

第5章 計算(テーマ26〜33)
速度論①(分解反応) / 速度論②(酵素反応) / 平衡論①(糖類) / 平衡論②(アミノ酸) / 平衡論③(抽出) / 高分子①(重合度) / 高分子②(反応率) / 核酸

◆ 頁サンプル

理論化学編 テーマ45:電離平衡③(緩衝液)

無機化学編 テーマ4:分解反応

無機化学編 テーマ11:錯イオンの構造決定

有機化学編 テーマ6:アルコール①(脂肪族)

有機化学編 テーマ23:立体配置異性体①(エナンチオマー)

◆ 訂正一覧

上巻[理論化学編]

p. 129

p. 194

p. 196

p. 254

p. 256

ダウンロード特典3

下巻[無機化学・有機化学編]

p. 109

p. 117

誤植を発見された場合にはご報告いただければ幸いですm(_ _)m

◆ リンク集

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Kindle版もあります.

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