眠れない夜に

いつものわたしは超がつくロングスリーパーだ。誰にも止められなければ平気で夕方まで眠れるし、昼寝もほとんど毎日する。

でもたまに、眠れなくなるときがある。特別な理由はたぶんない。おそらくそれは、定期的にやって来る躁状態か、混合状態のどちらかに入った証拠だ。

眠れないときのわたしの頭の中はとても忙しい。ぐるぐると色々な考えが浮かんでは消えて、めまぐるしく入れ替わっていく。たいてい心臓もどきどきと強く脈打っているし、身体も落ち着きなく寝返りを繰り返す。

そういうときは、なにはともあれ深呼吸をする。

わたしは普段から呼吸が浅い。気がつくと無意識に息を止めていたりもする。それがおそらく神経を余計に高ぶらせてしまうのだろう。

だから頭の中が忙しくて眠れそうにないな、と気づいたら、とにかく深呼吸をする。わたしは呼吸が苦手なので、呼吸にすべての意識を集中させないと、深呼吸を続けられない。だから自然と頭の中が「呼吸をする」ということだけになる。それはちょっとマインドフルネスに似ているかもしれない。

そうやって呼吸だけを意識していると、いつのまにかすうっと眠りに落ちている。もちろんそれでは全く効果がないときもある。けれどたぶん「何も考えない」よりは「呼吸についてだけ考える」ほうが楽だから、もし眠れないことがあったら試してみてほしい。

それでもだめなときは、音楽を聴くか、諦めてお茶を飲むことにしている。
眠れない、ということに余計ストレスを感じてしまうのは、やめた方がいいとは分かっていても難しいものだ。

あなたにも穏やかな夜が訪れますように。