インプットまとめ[2024年1月]
遅ればせながら1月のインプットまとめです。
1月は実家に帰っていたので、かなり充実したインプットができた。図書館がなによりありがたい。
映画
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
観たいな~と言っていたら友達が連れてってくれました。ありがたい。
鬼太郎の声が沢城みゆきさんで、わたしは沢城さんの声を聴くともう本当にだめなので、ほとんど出番がないのにも関わらず鬼太郎にめろめろになった。
個人的には、ここはそんなに尺いらないかな、というところと、ここはもう少し説明してほしいな、というところがそれぞれあったけれど、全体としてのバランスはとても良くて、質の良いエンタメという感じ。おもしろかった。グロいと言われて覚悟していたけれど、それはそんなに感じなかった。実写じゃないから大丈夫だったのかもしれない。
「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」
ティモシー・シャラメが見たくて、主演が彼だということ以外何も知らずに観に行ったら、最高のミュージカル映画だったので心の中で大喝采だった。一緒に観に行った母とふたりして、見終わった直後にもう「これは今年no.1映画かもしれない」ということで意見が一致した。
まずティモシー・シャラメの歌がめちゃくちゃいいし、音楽が文句のつけようのない素晴らしさで、しかもものすごくひどいことは絶対に起こらないという安心感のあるコメディだった。ウンパルンパの歌とダンスがめちゃくちゃくせになる(母は「あのイケメン俳優があんな役をやるようになるなんて……」と若干ショックを受けていた)。公式サイトのローディング中にウンパルンパが出てくるのにはめちゃくちゃウケてしまった。
たぶんこれから先も何度も観ることになるだろう。Blu-rayとサウンドトラックが欲しい。公式サイトにSpotifyのプレイリストが載っているのがありがたい。
「アイスクリーム・フィーバー」
きっかけは忘れてしまったが、紫乃と夜会をしたときに観た。
モトーラ世理奈演じる橋本佐保には、こんなの絶対に恋に落ちちゃうじゃん、というような説得力がある。わたしがヒロインでもきっと同じように恋に落ちただろう。
全体的に、画面の美しさと色彩にこだわって作られているのがよく分かり、見ていて気持ちよかった。
川上未映子の原作とはけっこう違うとの話だったけれど、なんとまだ川上未映子の作品を読んだことがないので、これを機に読んでみたくなった。
本
伴名練『なめらかな世界と、その敵』早川書房
去年の「今年こそ読む積読本」だったうちの1冊。結局年をまたいでしまった。
どれも面白かったが、「シンギュラリティ・ソヴィエト」が特に好きだった。「ホーリーアイアンメイデン」も良かった。姉妹ものに弱いのが丸わかりである。
伴名練が編纂している「日本SFの臨界点」シリーズも読みたい。
井田千秋『家が好きな人』実業之日本社
わたしの朧げな記憶で間違っているかもしれないけれど、ずっと昔にTwitterでひとり暮らしの女の子のイラストを見て、すごく好きだったのにフォローしそびれてそのままになってしまっていたのだけれど、あれはたぶん井田千秋さんだったのだと思う。
わたしも子どもの頃から間取りを描いたり、不動産広告の間取り図を見て妄想したりするのがすきだったので、同志を見つけたような気持ち。
イラストもすごくやわらかくてあたたかくて、見ていてほっこりする。ジュンク堂池袋店に行ったときにちょうど原画展が開催されていたので、クリアファイルとステッカーを買った。どちらも常に見えるところに飾っていて、ちょっと疲れたときに見るとすごく癒される。
藤野可織『ピエタとトランジ』講談社
紫乃におすすめされて図書館で借りて読んだら、あまりにも良かったのですぐに買った。本はやはり買えるときに買っておかねばね。
ピエタとトランジの関係が、ものすごく紫乃とわたしの関係に似ていて、紫乃も同じように感じていてくれることがすごく嬉しい。ピエタとトランジが恋愛感情ではなしに、お互いのことを心の底から愛し合っているのがとても良かった。
ストーリー展開にスピード感があるので、エンタメとしてもすごく優秀。
H.G.ウェルズ、金原瑞人訳『タイムマシン』岩波書店
前に読書会で「タイムトラベル小説」の回をしたときに、夫から勧められてずっと読みたかったもの。図書館で借りた。さすが金原瑞人訳だけあって、とても読みやすい。
未来の世界へどんどん突き進んでいくところがぞっとするような怖さがあった。これを読んで育ったら、ちょっとやそっとではタイムトラベルをしたいと思えないかもしれない。
ダニエル・キイス、小尾芙佐訳『アルジャーノンに花束を』早川書房
友達に勧められて図書館で借りて読んだ。名作と言われるだけあって、面白かった。
チャーリィが、だんだん知能が衰えていく過程で、かつては読めていた本が読めなくなったり、情緒が不安定になっていったりするのが、鬱状態のときの自分の経験と重なって、とても苦しかった。
一方で、知能が高いときのチャーリィが、自分の中では常識だと思っていることが通じなくて驚いたりショックを受けたりするのも、やはり身に覚えがあることで、多くのひとが「これは自分の物語だ」と思うのもうなずける。
三木那由他『言葉の展望台』講談社
紫乃に借りて読んだ。
哲学については門外漢だけれど、これは論文とエッセイの間のような感じで、とても読みやすかった。言語哲学という分野への架け橋のような本で、もっと知りたい、もっとこの著者の本を読んでみたいと思った。
わたしにとっては、こういうふうにエッセイを書きたいなというような、ある種エッセイのお手本のような感じもした。
ミシェル・ペイヴァー、さくまゆみこ訳『魔導師の娘』評論社
子どもの頃から好きな「クロニクル千古の闇」シリーズの最新刊。図書館で借りた。ほんとうは前の巻を読み返してから読みたかったが、時間があまりなかったのでいきなり読んだら、けっこう忘れてしまっていた。
久しぶりに読んでもウルフが可愛くて、トラクの視点とウルフの視点が交互に入れ替わって出てくるのが好きで夢中で読んだんだったな、というのを思い出した。
2月にイギリスに行ったときに、8巻と9巻を探したけれど見つけられなかったのが残念。でも1巻はどの書店にも置いてあって、根強い人気があるのがわかったのが嬉しかった。それと博物館でアザラシの皮のパルカの実物を見られて、想像以上につるつるで頑丈そうだったのがおもしろかった。
その他
「ミュージカル刀剣乱舞 静かの海のパライソ2021」(Blu-ray)
Blu-rayを買ったまま観ていなかったもの。
出演しているキャラクターや俳優さんが好きなだけに、このお話が好きになれないことが悲しい。どうしてここまでひどいことを描かなければいけないのか、いまいち納得できない。
笹森裕貴さん演じる松井江はほんとうに素晴らしくて、彼が松井江を演じてくれることに毎秒感謝していた。2部のソロ曲もなんか意味わかんないけど好き。
「江おんすていじ ぜっぷつあー」@Zepp DiverCity
ほんとうに久しぶりの現地ライブで、しかも3時間立ちっぱなしだったので、体力的には正直めちゃくちゃきつかったけれど、すごく楽しかったので行って良かった。でもライブハウスにはもう二度と行きたくない。
現地に行くまで知らなかったのだけれど、今回はアンサンブルキャストやダンサーさんは一切おらず、ソロ曲のときのバックダンサーもメインキャストがやっていたので、ずっと目が足りなかった。行く前に慌てて前回の「江おんすていじ」の3部だけ観て、曲を予習したのだが、正解だった。
声出しOKのライブというのが久しぶりすぎて最初は戸惑ったが、コーレスやメンバー紹介曲など、観客参加型の演出が多くてすごく楽しかった。大声で叫んで、(周りの迷惑にならない程度に)踊れるので、色々なストレスが吹っ飛んでいった感じがする。
ライブって最高だな、このために生きてるな、と思った。
「あんさんぶるスターズ !The Stage! Party Live!」(Blu-ray)
とりあえず五奇人が歌って踊れるところが観たい! と思って観始めたのに、気がついたら結局全部観ていた。
結論、Edenは優勝してる。
アンコールのときのTシャツ姿のEdenが、身体ばきばきすぎてちょっと面白かった。これだけばきばきだから松田岳さんは長曽祢虎徹になるんだなと納得した。
Knightsの顔面偏差値の高さがわけわからなかった。カメラの画質がめちゃくちゃ良くて、寄りになるとメイクの細かいところまで見えるのがありがたい。Knightsのなかだと、嵐ちゃんのアイシャドウだけがすごく細かいラメできらっきらに輝いていて、めちゃくちゃ解釈一致だった。
「あんさんぶるスターズ !The Stage! Witness of Miracle」(Blu-ray)
やっぱりEdenは優勝していた。日和役の宮城さんの復帰宣言を見たあとだったので、安心して「でもいつか帰ってくるよね」と思って見られたのが嬉しい。
スバル役の竹中さんの演技がとても良くて、スバルが泣いているシーンは見ていてほんとうに辛かった。一慶さんはもう完全にホッケーだった。
「みちのく いとしい仏たち」@東京ステーションギャラリー
母に連れて行ってもらった。
民間信仰についてはほんとうに何も知らなかったけれど、仏像とも神像ともつかないものが多数残されているのはきっと日本ならではで、研究したらおもしろいんだろうなと思った。
シソンヌのじろうさんそっくりの仏像があってテンションが上がった。
毎月インプットをまとめています。
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