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インプットまとめ[2024年6月]

うかうかしている間に7月が終わりそうです。こちらではまだ日付が変わっていないのでセーフということで。
6月の末に引っ越しがあり、非常にばたばたしていたので今月は少なめ。

映画

引っ越しの直前に色々嫌になってジブリを見まくっていた。さすがに何度も観ているので感想は省くけれど、タイトルは挙げておく。

「紅の豚」
「崖の上のポニョ」
「ハウルの動く城」(フランス語吹き替え)
「魔女の宅急便」(フランス語吹き替え)

何度も観ている映画だと、台詞をほぼ覚えているので、フランス語が正確に聴き取れなくても話の筋は分かるし、こういう言い方するんだ、と勉強にもなってとても良い。他のジブリ作品も吹き替えで観てみたい。

ちなみにフランス語吹き替えでハウルは「Hauru」の音で呼ばれていて、「Howl」じゃないんだ……と思った。原作はフランスではそれほど知られていないのか?

「IT」

飛行機の中で謎にホラーが観たい衝動に枯れれ、しかし結局ほとんど寝ていたので1本しか観られなかった。「シャイニング」と迷ったのだけれど、さすがにこれからしばらくホテル暮らしなのにホテルが舞台のホラーを観るのはばかだと思ったのでやめた。

しかし思ったより全然怖くなくて、というか悪役であるペニーワイズはむしろコミカルなぐらいで、人間のほうがよっぽど怖いなと思った。特に不良少年が父親を殺すシーンは、ペニーワイズの差し金がなくても彼はいつかやっていただろうと思わされた。それからビバリーの父親が気持ち悪すぎて最悪だった。父親が死んだのか、一命を取り留めたのかは分からないが(おそらく死んだ?)、(物語上では)死んでも当然というくらいヘイトを買っていた。「フォレスト・ガンプ」でもヒロインが父親に性的虐待を受けている描写があったが、60年代アメリカで父子家庭での虐待が問題になっていたとか、そういう背景があるのだろうか。無知なのでわからないけど、ちょっと調べてみたくなった。

かの有名なジョージィくんがまさか冒頭でいきなり死んでしまうだなんて思わなかったけれど、ジョージィくんの演技が良すぎて、CGじゃないとしたら天才子役すぎると思った。とくに地下室に現れるシーンが怖すぎた。ペニーワイズは子どもたちの恐怖をエネルギーにしているので、怖いと思われるであろうことをあえてやっているみたいだが、それにしても弟の姿を借りるのは悪意がありすぎる。

ドラマ

「大豆田とわ子と三人の元夫」

「カルテット」を観て以来坂本裕二にハマっているので、観てみた。とてもおもしろかった! 「カルテット」よりこちらのほうが好みかも。

とわ子が最終的に誰かと結婚することを選ばずに、元夫たちと付かず離れず、4人で夫婦みたいな形で緩く連帯して生きていくことを選んだのが良かった。元夫たちのなかでは圧倒的に慎森が好き。とにかく可愛すぎる。たぶん坂本さんも彼のことを可愛いと思って脚本を書いていると思う。彼は一番若いだけあって、最後にちょっと成長したところが見られるのもいい。

親友が自分より先に亡くなってしまうなんて、想像するだけでも恐ろしすぎて、わたしなら絶対に耐えられないと思うから、それでも生き続けることを選べたとわ子はとてもすごい。

エンディングもかっこよくて好きだった。特に角田さんのラップが良かった。とわ子は眼鏡のひとが好みなのかな。

多和田葉子『海に落とした名前』

一番最初の「時差」が特に好きだった。三人のどうしても交わらない三角関係。ありえなさそうで、でもありえるかもしれないすれ違い。

ふたつめの作品は、ちょっとどう捉えていいのか分からない。

表題作は、だんだん不条理小説的な不穏さを帯びていくのがおもしろかった。解決しない問題はあっても良い。飛行機で長距離移動した直後に読んだのでちょっとリアルな恐怖を感じた。乗る前に読まなくて良かった。

その他

Musée Tomi Ungerer

引っ越しの前の日にねじ込んで行ってきた! 思ったよりこじんまりしていて、ひとつひとつをじっくり見ても疲れない広さなのが良かった。

館内で上映していたアニメがおもしろくて、トミー・ウンゲラーの絵本がアニメになっていることを知らなかったので観られてよかった。『月おとこ』のアニメがすごく面白くて、原作を買いたかったのだけれどちょうど売り切れたところで買えず。残念。

二階でやっていた企画展も面白かった。ケベックの女性作家の展示。コラージュがすごくて、自分でもやってみたくなった。



毎月読んだ本や観た映画をまとめています。





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