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台北で写真展訪問(晗光行)

とても素敵な土佐和紙へのプラチナプリントの写真展でした。

場所はギャラリー晗光行
1年間かけて、協同管理者の4人の個展を、順番にしていらっしゃるそうです。
初回が3月から4月にかけて、吳文波(Wen-Bo Wu)さんの『複映 multi-reflection』
今回は二人目の許純瑜(Chun-Yu Hsu)さんの『浮⽇暗湧:Inner Landscape』

光のあるところに影ができ、最も濃い陰影の中から幽かながらも熱い映像が浮かび上がる。
《浮日暗湧》は、創作者・許純瑜の写真個展であり、過去20年間の創作の心境を「晗光行」の純白の空間に収めています。巨大な和紙の作品から小さな繊細な画像群まで、純瑜はこの展覧会を通じて、写真の抽象的な感情の力を表現し、映像が深層的な感覚の世界に触れる力を探求しています。
内面の風景の独特な層と深みを表現するために、今回は19世紀に開発されて以来のプラチナプリント技法を用いて印刷されています。調薬、感光乳剤の塗布、露光、現像、清潔、水洗といった厳格な工程を経て、現像過程で画像が浮かび上がり、豊かで温かみのある階調の細部を持ち、その瞬間に紙の上に恒久的に定着します。
2024年初夏、心より「晗光行」へお越しいただき、純瑜の内なる風景を味わっていただきたいと思います。

個展『浮⽇暗湧:Inner Landscape』の紹介の拙訳

展示期間:6月1日~6月23日(金・土・日)14:00~19:00 <無料入場>
予約入場:6月24日~8月10日 <晗光行のFBに私信>
展示空間:「晗光行」台北市大安区麗水街13巷8号1階

作品はA.P. (Artist Proof)が1、販売用エディションが10でした。
とても気に入った作品をひとつ購入させていただきました。

展示作品
展示作品
展示作品
展示されていない大きなプリントも拝見させていただきました。

吳文波さん、許純瑜さん、そして訪問日のプラチナプリントのワークショップに参加していらっしゃったLizzy Laiさんと話が弾み、ギャラリー内のプラチナプリントの作業部屋を拝見させていただきました。

左から吳文波さん、Lizzy Laiさん、今回個展開催中の許純瑜さん

作業部屋では
・EPSONのプリンターはモノクロ12色に改造されている
・薬品は全て台湾国内で手に入るものを使っている
・UVエクスポージャー・ユニットもブルーライトも出せるように改造する予定
・和紙は土佐白金紙一号、二号を日本のPGIで購入
等のお話を伺いました。

その後、吳文波さんの作品や、手作りの和紙のプラチナプリントの写真集もじっくり拝見させていただきました。
お話しの中で、井津 建郎さん、小林 伸幸さんのお名前が出て来ました。
久保 元幸さんも当然ご存知でした。

吳文波さんの手作りの、和紙へのプラチナプリントの写真集

ギャラリー晗光行では不定期にプラチナプリントのワークショップをしていらっしゃいます。参加したい!

いや、それより自分でプラチナプリントの道具を揃えたくなってしまいました・・・

許純瑜さんと作品の前で記念撮影させていただきました

晗光行には、購入した作品を受け取りに伺います。
また伺うために、そういう口実をつくっておくことにしました(笑)

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