【美文字を書きたい人へ】ペン字が上手になるための6つの手順
みなさんは文字を綺麗に書きたい!と思ったことが何度かあるのではないでしょうか。
ただ、なかにはペン字の練習帳を買って書き始めてもすぐに止めてしまったり、時間がかかりそうだからと諦めてしまったという人もいらっしゃるでしょう。
さらに、そもそも美文字を書くには何をするべきか分からないという方人も多いですよね。
実は、美しい文字を書くには正しい手順で体系的にペン字を習うことで上達が早く、効果も実感しやすくなります。
これは、私が書道教室を開講して何人も生徒さんにペン字を教えてきた経験の中で、初心者がつまずくポイントや美しい字を書くコツが分かってきたことです。
そこで、今回は「【美文字を書きたい人へ】字が上手になるための6つの手順」をご紹介します。
なお、日ペンとユーキャンを比較してみたい方は https://juju-penji.main.jp/nichipen-vs-ucan/ を参考にしてみて下さいね。
美文字を目指す前に知っておきたいこと
はっきり申し上げますと、美文字を書くためには毎日15分~20分の練習でも約1ヶ月はかかるということを知っておいてください。
これを伝えると、多くの人はやっぱり止めておこう。。。ということになります。それだけ簡単ではないので、目的を明確にしておくことをおすすめします。
では、なぜ美文字を書きたいと思うのでしょうか。例としてお伝えしておきますね。
ペン字の段や級を目指したい
就職前に何か学んでおきたい
ファンレターを書きたい
手書きで手紙を書いてみたい
上記以外にも色々な目的があると思いますが、単に「綺麗な字を書きたい」というだけでは継続するのは難しいでしょう。
美文字を書きたい人は、まずは綺麗な字を書くことで何がよくなるかをイメージできる理由を見つけましょう。
美文字への手順1:美しい文字を知る
みなさんが綺麗と思う字は、どのような字でしょうか。読みやすい字や、整っている字を想像される方も多いと思います。
では、一般的に美文字と呼ばれる字とはどのようなものを意味するのでしょうか。
美文字とは?
一般的に美文字と呼ばれているのは、下記の3つのポイントを抑えている字を意味しています。
バランスが取れている
字にメリハリがある
字の個性が分かる
美しい字といっても同じ字とは限らず、バランスやメリハリがある上に個性がある字を指しています。
そのため、個性をなくして機械的にお手本を真似ていれば美文字になるというわけではないので注意しましょう。
では、一方で汚い字というのは、どのような字を意味しているのでしょうか。
汚い字とは?
一般的に汚い字と呼ばれている字の特徴は、下記のとおりです。
バランスが悪く空白がまばら
子どもっぽい字になっている
全体的や部分的に字が小さい
汚い字というのは、バランスが悪く、いかにも急いで書いた字のようなものを意味しています。
多くの方は、メリハリがつかない、傾いている、そもそも字が小さい、などの特徴がが挙げられます。
ただ、なかには上記は個性じゃないの?という意見もあります。では、これらは個性と言えるのでしょうか。
クセ字とは?
実際には、上記で紹介した汚い字の特徴は個性ではなく、クセ字とも呼ばれています。
読めないわけではないですが、自分で見ただけで分かるのがクセ字です。
よく見られるクセ字には、「字が丸くなっている」「字が斜めになっている」「角ばっている」などがあります。
一方、「個性のある字」というのは、バランスが整っているものの、ハネやハライが大きい、決して綺麗ではないけど味わいがある字を意味しています。
とはいえ、クセ字は直しつつ自分の個性を出すまでには時間がかかるので、まずは基本となる美文字と呼ばれる特徴を習得してみましょう。
美文字への手順2:ペンの持ち方・道具
まずは、美文字を書くには「ペンの持ち方」そして「道具」について知っておきましょう。
ペンの持ち方
では、ペンの正しい持ち方をお伝えしておきますね。
ペン先を下に約2㎝上で親指と人差し指で挟む
ペンを寝かせて下から中指を添える
親指・人差し指・中指で三角形になるように
ペンの角度は紙に対して約60°~90°の位置に
筆記具の種類により、筆圧のかけ方がかわるため持つ角度が変わります。
道具
美文字を書くために必要な道具は、「ペン」「下敷き」「ノート」です。
ペンは自分が書きやすいと思えば何でも構いません。ただ、おすすめは書きやすく価格も安いジェットストリームです。
次に、ソフト下敷きは用意しておくべきです。下敷きがクッションになり、字を書きやすくなります。
最後に、ノートは罫線が書かれているマス目があるものを利用します。キャンパスのノートが安くておすすめです。
美文字への手順3:運筆・筆圧
運筆
「運筆」と呼ばれる字を書くための準備運動をするのとしないのとでは字に違いが出ます。その準備運動にカタツムリを書くと良いのです。
では、まず文字が上手くなるために、「等間隔」を意識してカタツムリや曲線を書いてみましょう。
運筆を字を書く前に1分でもいいので練習する習慣にしておくと、字の練習に取り掛かりやすいというメリットもあります。
筆圧
字を書く時には「筆圧」にも注意を払いましょう。基本は「トメ・ハネ・ハライ」です。
トメ・ハネ・ハライを正しく書くだけでも綺麗な字に見えるので、まずは意識することが大切です。
線の書き出しは斜め45度を1画目と考えて書き始めると、大人っぽい、しっかりとした文字が書けます。
美文字への手順4:バランスを整える
美文字の基本は、バランスです。これが何よりも大切で、バランスを改善するだけで綺麗な字と言われることも。
そこで、基本となる「中心線にそろえる」「空白の使い方」「上下左右の割合」をお伝えします。
中心線にそろえる
余白の使い方
上下左右の割合
美文字への手順5:お手本をマネて書く
美文字の特徴であるバランスについて分かったら、今度は実際にお手本を見てマネて書く作業を始めます。
ただ、お手本をそのままマネて書くだけではなく、字のポイントを抑えることが大切です。ポイントを抑えるコツをお伝えします。
お手本を観察する
いきなりお手本のマネをして書く前に、しっかりお手本がどのような字形になっているかを観察しましょう。
そのポイントは、これまで上記でご紹介したような「バランス」「ハネ・ハライ・トメ」です。
字ごとに特徴が異なるので、字を見た瞬間にポイントが浮かべるようになりましょう。
お手本をマネて書く
実際にお手本をマネて書きますが、基本的にお手本はペン字練習帳でも通信講座でも構いません。ただ、通信講座ならポイントが体系的にまとめられてるメリットがありますね。
自分が好きな字を選ぶ方法もありますが、初心者であれば基本となる楷書が書けることを目指しましょう。
いきなり、草書を書こうとしても楷書のポイントが分かっていないと崩しが上手になりません。
お手本と比較する
最後に書いた字とお手本との違いを比較することがとても大切です。
同じように書いてもポイントが同じでなければ、お手本がなければ同じように書けないことになってしいます。
お手本と最後に比較することで書くポイントを覚えやすくなるので、書きっぱなしは止めておきましょう。
さらに、誰かに添削をしてもらうと、より上達が早くなり個性を活かしたまま美文字を書けるようになります。
美文字への手順6:ひらがな・漢字・数字
美文字を書くための「ひらがな」「漢字」「数字」の書き方をお手本として紹介していきます。
ひらがなのお手本
漢字のお手本
算用数字のお手本
算用数字の綺麗な書き方をご紹介します。
下のように少し斜めに書くと大人っぽく見えます。
私は基本的に少し斜めにを書くことが多いですね。ぜひ書いてみてください。
漢数字のお手本
漢数字の綺麗な書き方【一~十】をご紹介します。
まとめ
今回のコラムでは「【美文字を書きたい人へ】ペン字が上手になるための6つの手順」をご紹介しました。
まずは、私が書いた美文字を書くための「ひらがな」「漢字」「数字」の書き方をお手本として、練習してみてくださいね。
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