Day 22

嫌な胸騒ぎしかしていなかった。

友達が参加する催しに届けものをしにいく用事があったのだけど、そこに会社の同じチームにいる同僚も来る予感がしていた。

心優しい私の長年の友達の1人だが、
奇しくも職場で同じチームになってしまった。
私の滅びていく過程も見ていたであろう人。
私が休職して居ない約20日間、きっと迷惑をかけているであろう当事者。

そんな人に会ってしまう予感があった。

なんて声をかければよいのか。
向こうに声をかけられたらなんと返せばいいのか。
このタイミングでの私の休職をどう思っているのか。
休職中に人と会ってることをどう思っているのか。

できれば今のタイミングでは会いたくない。

届けものは無事に渡せた。
ただ、催しが大規模なこともあり人が多く、
人だかりにも酔ってしまった。
帰りたい。

もう帰ろうとしたタイミングで、
共通の友人たちに合流。

その人も居た。

混んでることや大人数でいることのおかげで
挨拶をすることはなかった。
その人は明らかに私から視線を逸らしていた。

ただ私にはまだ自分から挨拶ができる心の準備はできていなかった。

そのまま、人混みの中で移動してるタイミングでフェードアウトで帰宅した。

自転車を漕ぎながら涙が止まらなかった。
きっとまだその人に会うのは早かったと思う。

仕事を投げ出して休んだことや
迷惑をかけてしまってる当事者のことを思うと
胸が苦しくなり息が詰まった。涙も止まらない。

家に帰って初めて処方された薬をのんだ。

働けるほど元気になるにはまだまだ遠そうな気がした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?