【⚖️パワハラ物語 episode:14】

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【⚖️パワハラ物語 episode:13】

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様子を見る事にしたが、くる代は落ち着くどころか日に日に激化していく。

どうしても「和泉が嫌いだ！」とアピールしたい様だ。

と同時に無関係な社員達にも私たちの悪い噂を流しているようだった。

そんなとある日、また事件は起きる。


くる代が勢いよく私の席に近づいてきて、

くる代
「えぬちゃん！和泉さんに段ボールの片付けをする様に伝えて！！」


と言ってきた。私は驚きながらも

えぬ
「はい…。何時ごろまでに片付けしておけばいいですか？」


くる代
「17:30！！！！あたしが言うと言うこと聞かないから、えぬちゃんからそう言って！！」

えぬ
「・・・はい。」

と言い、バタン！！とドアを閉めて出ていった。

なぜ、私が驚いたかって？
だって和泉さんの席は私の隣で、くる代が言いに来た時も和泉さんは席に座っていましたから。

和泉さんがいる事を知った上でくる代はあえて私に先ほどの内容を言ってきたのです。

さすがに稚拙な嫌がらせだなぁと思いながらも、和泉さんに話しかけた。

えぬ
「聞こえてたと思うけど、段ボールの片付けをして欲しいみたいだよ。」

和泉
「聞こえてましたね。わかりました。段ボールの片付けしておきます。」

えぬ
「うん、よろしくね。今の作業にキリがついてからでいいからね。もし段ボールが多かったら私も手伝うからまた声かけてください。」

和泉
「わかりました。」

その日の午後、通常の業務をこなしているとまたドアがバーーーン！と開き、勢いよく

くる代
「えぬちゃん！！！！和泉さんに伝えて！！！まだ段ボールが片付けてない！！！！」

えぬ
「え、17:30までに片付ければいいんじゃなかったですか？」

くる代
「そうだよ！！！だけどまだ何にも片付けしてない！！！それに、さっき別の営業所に行ったら、男の村井くんが掃除してました！！！！！男の子がだよ！！！！床這いつくばってちゃんと掃除してた！！！！！なのに何であんた(和泉)はやらないの！！！！！そんなのおかしいでしょ！！！！」

えぬ
「・・・・・」

くる代
「それだけ！！！あんた掃除しないのおかしいんだからね！！！！」

えぬ
「まぁまぁ、時間までには片付けしておきますので…」

意味不明な上にどんどんヒートアップしていくくる代。

これはダメだ、と思い退室を促した。

くる代は
「まだ片付けしてないなんて、本当に役に立たない子！！！」

などと和泉さんを罵る様な発言をしながら退室していった。

そもそもなぜ男性社員が掃除をしている事を引き合いにだす？

その社員は和泉さんと同じ時期に入社して別の営業所に配属された人だった。
その営業所では業務内容上、毎日の掃除が必須だったので掃除をしていたにすぎない。

それに和泉さんに言いつけた段ボールの片付けの時間までまだ数時間もある。

何かにつけて和泉さんにケチをつけたいくる代はわざわざ感じ悪い言い方をして粗探しに走っているが、当然今のところ和泉さんに非がないので粗は出ず。

ひとまず、もう襲撃されたくないとの事で業務を一旦止めて和泉さんは段ボールの片付けをしに行った。

社員に嫌がらせ目的で段ボールの片付けを命じておいて、くる代はその日もろくに仕事をしていなかった。

当然、娘のナリエもだ。

何もしていないなら段ボールの片付けくらいやってほしいのに…。

そんな事があり、モヤッとした1日でした。

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