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「子どもの言葉を紡ぎ、生かす 全員参加の算数授業」を振り返って

1.はじめに

 5月24日(水)は、「子どもの言葉を紡ぎ、生かす 全員参加の算数授業」という授業公開の企画を行った。今回の授業提案は、私、鈴木一矢が行わせていただいた。セミナー当日は、森本先生やてらすメンバーから熱いご指導をいただき、本当に充実した時間になった。本気で語り合える場所がてらすであり、本音を言えるすてきな居場所であると再認識することができた。このセミナーが開催されるまでの、ストーリーを書きたいと思う。

2.セミナーの実施まで

 このセミナーのきっかけは、3月30日に森本先生とてらすメンバーとの飲み会の時である。「プロ講師の授業を私の学級で撮影してほしい!」「私の授業も見てほしい!」と、酔いながら語っていた自分がいた。
 新年度になり、電話で改めて、森本先生とタツローさんと連絡をとり、お願いをした。そこから、学校の日程調整やPeatixの作成など、自分で企画を立ち上げた。年度はじめで、忙しい時期であったが、必死に企画を実施しようと考えて、行動した経験は良いものになったと実感している。

3.授業撮影

 5月16日(火)に森本先生が、私の学校へ来校し、授業をしていただいた。自分の学級の子どもを相手に、筑波小の先生に授業してもらえる機会はなかなかないだろう。とても楽しく授業を参観させてもらった。子どもは、とても楽しかったようで、森本先生との別れを惜しむ姿が見られた。授業で好きになってもらうことを体現する森本先生はとてもすごいと感じた。
 私の授業も見てもらい、放課後にご指導をいただいた。放課後の教室で、森本先生と話すことができた貴重な機会だった。

4.セミナー当日

 5月24日(水)には、森本先生をはじめ、みなさんから熱いご指導をいただいた。一人では考え付かなかったものや新しい教材の見方など、多くの学びがあった。一人で考えつかないことを対話を通して、学ぶことができた貴重な機会だった。「対話」は子どもだけだなく、大人にとっても大切なものであると感じた。
 本セミナーで学んだことを紹介する。
①子どもの問うた後には、寄り添わないといけない。理由を聞き、解釈することで考えを深める。
②「気持ちわかる?」などの指導技術を乱用しすぎない。
③予想はさせるだけでなく、なぜそう考えたのか理由を問う。正解の時だけ問い返すのは、教師の教えたいことを予測する子どもになってしまうため、様々な場面で問い返す。
④子どもの思考に丁寧に寄り添わないといけない。子どもは何を考えていたのかじっくりと考えないといけない。
⑤子どもに聞いてみないとわからない。間違いや子どもの思いを問い返すことで、寄り添う。
⑥「1」の大切さ、数の見方などの教材研究をもっと丁寧に行う。
⑦子どもが発言した言葉から数列を作れるとより良くなる。
⑧子どもの問い「え?」が出たときに、問い返すようにする。
⑨子どもの言葉を紡いでいたのか?教師が想定した言葉ばかりを選んで、授業してはいけない。
⑩自分で問題作りをすることで、言語化できない子どもが意味を理解できているか確かめることができる。
11 教師の思い<子どもの思いにならないといけない。
12 教師と子どものつながりで進んでいる瞬間が多いため、子ども同士がつながる瞬間を作った方が良い。
13 子どもの発言に感動したり、子どもの発言を知りたいという教師の気持ちが大切である。

ここには、書き表せないほど、私のノートには、ご指導いただいたことがびっしりと書かれている。

5.おわりに

 筑波小の先生に授業を見てもらい、ご指導いただくのは私の夢だった。今回は、私の夢を叶えることができた素晴らしい時間だった。
 私は、まだ4年次の新米教員だ。これからも学び続けなくてはいけない。人生という一人一人が違った本を私たちは毎日綴っている。今日という日を「鈴木一矢という物語」に綴り、この経験を生かして、子ども一人一人の本がよりよくなるように力を注いでいきたい。

 ご指導してくださった森本先生、調整や手配をしてくださったタツローさん、熱い協議会にしていただいたてらすメンバーのみなさん、本当にありがとうございました。みなさんと学んだ時間は私のかけがえのない一生の宝物になりました。

(かずや_鈴木一矢@東京)


熱いメンバーの皆様、ありがとうございました!!

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