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チーム算数 授業実践レポート

こんばんは。チーム算数のモリモリです。本年度は5年生の担任です。ここ数日の授業を振り返ってみます。

□mあります。比例②


比例②の板書計画と板書

 「1mのねだんが80円のリボンが□mあります。」と問題を提示した。「□の中はどんな数なら簡単に計算できるかな?」と問いかけると、1、2、5、10という数が出された。また、ある子どもが「0.5!」と小数を出してきた。「ええ?簡単じゃないよ!」「できるかも!」いろんな反応があったが、私は本時の最後に2.5mを提示して次時に繋げようと計画していた。「5mの半分が2.5mだから・・・」説明させたいと考えていたからだ。0.5を一度傍に置いて、リボンの長さと値段が比例していることを確認させた。そこで、「0.5mのリボンの値段って分かるの?」と問うと子どもたちは元気よく返事をする。「はい!半分だから!40円です。」どんな式か問うと、80÷2という式が出た。半分にするということは、子どもたちにとって×0.5ではなく÷2の方がイメージしやすい。そこで板書左側の式と80÷2という式を比べさせた。「もやもやしない?」と問うと、「んん?モヤモヤする。でも÷2って×0.5と同じってこと?」「0.5ならできるけど、他の小数だと分かんないな。」という発言があった。「0.5しかできないの?他の小数でも計算できそうな小数はない?」と問い返した。「0.1ならできる!」という子どもの発言に対して、「わからない!」「8円だ!」「10円じゃない?」ここで授業終了である。

小数のかけ算①の板書計画と板書


再び□mあります。小数のかけ算①

 前時はっきりさせられなかった0.1mのリボンが何円かについて考えさせた。数直線図の描き方を指導する時に、0.5mが40円であることを数直線図に示したことで、長さが2で割られると値段も2で割られることが可視化された。その考えを用いることで、0.1mのリボンが8円だということがわかった。ここから、「2.3mなら?」と私から数値を提示した。個人思考の時間を取ると、10人中4人の子どもが正しい答えに辿り着いていた。そこで、子どもの書いた数直線図から意図を解釈する活動を行なった。


数直線図①

ここからある子どもがこんな線を書き足した。


数直線図②

「何がしたいかわかる?」と問いかけたがピンときてない子どもが多かった。「2.3がわからない時に2なら分かる!と考えることは素敵なことだよ。」と価値づけた。ここでさらに線が一本足される。


数直線図③

 「この線は何?」と私が問いかけると、ほとんどの子どもの0.3mであること、そして、0.1mが8円であることから、0.3mのリボンのねだんは24円であり、2.3mが何円かを解決するために使えそうだということを理解していた。
 

数直線図④

 本時問題文に□を用いたことで、比例の授業と小数のかけ算の導入をつなげることができた。問題文の数値を□に変えてみるという工夫は発展的に考える態度を養うことにも繋がるし、どの単元でも有効な手立てである。
 小数のかけ算には整数部分と、小数部分に分けて計算する方法以外に、教科書にこんな方法がある。

乗数を整数化する考え方

 「どうして10倍していいんだろう?」と思う子どもがいるのではないだろうか。また、「10倍して、答えを10で割る」という形式的な理解にとどめるのでは、もったいないと思う。


2.3をどうして23にしていいの?

普段から数を別なものとして見るトレーニングをしてきている。(例:本時No16 4×4 9+7)「2.3って見方を変えると23になるよ。体積の時と同じ何を『単位』にして数えるかだよね。」と言うと0.1を単位として数えることで2.3を23と見られること気付いた。他の子どもが「だから最後10でわるんだ。」とつぶやいていた。


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