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ゴキブリ屋敷兼ゴミ屋敷を素人が掃除してみた結果①
※タイトルの通り、ただただゴキブリとゴミ屋敷のことを書いています。苦手な方は読まないでください。
実家の不要品をお金にする以前に、実家の様子がとんでもないことになっていたら、話はまた別になります。
今回はそんな話。
夫の両親が住む家が、我が家の隣にある。
敷地内同居なのだ。
敷地内同居を決めた理由については夫の両親の病気などいろいろあってのことだが、この選択は間違いだったと思っている。
一番この選択をして美味しいポジションにいるのは、夫の両親だけ。
「息子の家族が何かあったら助けてくれる」
こういう考えが度を越して、夫や私を便利屋扱いするようになった。
「便利屋扱い」されてこれまで一番腹立ったのは、ゴキブリ駆除事件だ。
姑と舅が重なるタイミングで入院することになり、2人の家が2週間ぐらい留守になった。
どちらも血圧だの血糖だのと数値の異常での入院なので、手助けなく日常生活を送っていた。
姑は運転免許証も持たず、精神疾患もあるので働かずにずっと専業主婦。
舅は他人によく思われたいという承認欲求が恐ろしいほど強くて、家庭内の問題は一切ノータッチ。
家族の困りごとを優先せず、ボランティア活動に一年中出かけてしまう。
私たち側の家は建てて15年経つのだが、建てたばかりの時からなぜかゴキブリが家に入ってきていて悩まされている。
室外機のホースなど、侵入経路と思われるような怪しいところは対策をしてきたつもりだが・・・。
夫の両親にそれを愚痴ると、
「200mほど先に魚屋さんがあるから、そこからゴキブリが来るんだよきっと」
と言う。
校庭一周分の距離から、我々の家の餌となるような物の臭いを嗅ぎつけてやってくるのだろうか?
そうなら、ここにたどり着くまでにある家々なんてとんでもない量のゴキブリがいるのではないだろうか?
※以下夫の両親は「義両親」と記載します。
それから数年たって、我が家の玄関と隣の義両親の家の玄関の中間地点にあるエコキュートのリコールがあって、業者さんが中を開けている様子を夫が見ていたら、業者さんがマイナスドライバーでバリバリと何かを剥がしながら作業していた様子が気になって、話しかけた。
「エコキュートはゴキブリの住まいに最適で卵がたくさん産みつけられるので、それを潰しながら剥がしていました。まれに成虫の影響で電気系統がショートすることもあるので、目に見える部分だけですが、できることはやっておきます」
と言われたと、家の中に入ってきて夫は私に報告してきた。
この話を聞いて、
「200m先からやってきたゴキブリ御一行様の一部が、エコキュートに引っ越しをしてきて住み着いて家族を増やしていった」
と思い込んだ夫と私は、ブラックキャップをエコキュート付近に数箇所設置して対策をとった。
それなのに。
それなのに。
全くゴキブリの数が減った感覚もなく、相変わらず家の中に入ってくる。
もしかして、隣の両親の家が原因ということはないだろうか?
もうそれしか考えられない。
昼間は玄関のドアを開けっぱなしにしているし、
ゴキブリが好きな匂いのひとつと言われる玉ねぎも大きなネットごと買ってきて玄関に置いてあり、下の方で圧迫されて腐敗が進んだ玉ねぎもそのままにしておくし。
かなり部屋も散らかっているようなのは実は分かってはいたのだが、姑が異常にこだわりが強く、周りの人間が片付けについて助言したり不衛生なものを強制で撤去しようとすると、大声出したり暴れて阻止しようとするので、私たちもあきらめてからずいぶん経った。(精神科も受診しています。この点については今回は触れません)
義両親から入院前に鍵を預かり、溜まった郵便物の管理から、家の換気、ナマモノなどの食料品の処分を頼まれた初日。
昼過ぎの明るい時間帯に、家の中の様子や食べ物の確認をしておきたくて、夫と2人で中へ。
すると、明るい時間帯なのに台所には数匹のクロゴキブリが動いているのを確認。
かなりデカい。
その光景を見てすぐ、
「1匹ゴキブリを見たら100匹いると思え」という言葉を瞬時に思い出し、
「目視出来たゴキブリの数×100」
という公式に当てはめてでた答えを夫に告げて、2人で真っ青になって立ち尽くした。
最低でも5匹がシンクやガスコンロ付近をウロウロしていたので、この家には500匹ぐらいゴキブリがいるのではないか?と単純に思ってしまったからだ。
「やべーよ。これ」
「うん。やばいよね」
「ドラッグストア行くか」
「んだね。バルサンやってみるか。」
と一度外に出て、ドラッグストアで夫婦で話し合いながらたんまりとゴキブリ駆除グッズを購入。
午後3時頃に夫と義両親宅へ入り、駆除グッズを仕掛ける準備を始めた。
ちなみにこの家は平屋。
6畳の和室の隣が続きで台所になっていて、廊下を挟んで6畳の洋間やトイレ、風呂場がある。
まずは煙ではなく霧状になるバルサンを仕掛けたいので、台所用品などを保護する作業から。
もうこの作業をしている時点で、さらに数匹ゴキブリがワサワサ動いていた。
ゴキブリ大嫌い。
一度家の中で見かけた日には数日まともに眠れなくなる。
ゴキブリに負けないメンタルを身につけようとして、「世界のゴキブリ展」なるものに行ってみたり、ペットショップの爬虫類の餌コーナーに行ったりして耐性をつけようとしたが全く効果なし。
世界のゴキブリ展で幼児の靴並みの大きさのゴキブリを見ることができたことは経験としては良かったけれども。
20代の頃、私は祖父母の家にすんでいたことがあって、夜中にトイレに行きたくなり途中にある台所の電気をつけたら、壁に30匹ぐらいのゴキブリが張り付いていたものが一瞬にしてぶぁぁっと冷蔵庫やら食器棚やらの下に潜った様子を見たこともショックで本当に苦手。
それなのに、古物商になって古物市場で品定めしている自分もいて矛盾している。
生きているのか死んでいるのかわからないゴキブリも、一緒に商品と流れてくることがよくある。
さて、義両親宅の話へ戻す。
私は心臓をずっとバクバクさせながら、足元は使い捨てのスリッパを履き、手はゴム手袋を着用して作業をする。
新聞やビニール袋を物に被せる手が震えてカサカサうるさい。
でも、それのおかげか表にいたゴキブリはほとんどどこかに隠れたので、見ることなく作業できた。
両親といっても私から見たら他人。
こんな状態に家をしておくこと自体許せないし、
「きったねー!」
「くせー!」
「ううううううーわ」
「なんなんだこの人たちは!」
とかを口に出しながら作業をしていた。
でも夫は、両親ともにまともに片づけができない、清潔にできない状態であることをものすごく情けないと思っていて、ため息を声にした音しか発せずに作業をしていた。
ほぼゴミ屋敷化していると言っていい家の中。
引き出しは空っぽな所が多く、ほとんどが目に見えるところに直で起きっぱなし。
以前良かれと思って100円ショップで収納ケースを買ってきて入れてあげた物たちは、全てケースの外に出ていて、空っぽになったケースそのものも一緒に鎮座していた。
タンスに舌がついたように畳まれずに押し込まれはみ出た洋服。
他にも床に散乱した山になった洋服は洗濯しないでおかれているので、ゴキブリの糞尿まみれに加え白いウネウネしたイモムシみたいな虫もいた。
おそらくウジ虫。
これらの洋服は壁に押し付けられていて壁もゴキブリの糞尿で黒いシミだらけ。
台所には水洗いだけでニオイや油が取りきれていないカップラーメンの容器が高く積まれていた。
以前もこのタワー状になっていた容器は不衛生すぎると注意して強制で処分したのだが、姑はこのタワーが目に見えないと不安になるとかなんとか言って、結局また積み始める。
それだけカップラーメンを食べ続けているということ。
「容器はちゃんと洗剤をつけて洗えばいいのでは?」と思うかもしれないが、そういうことがまともにできないのが姑の病状。
舅はこういうことは一切気にしないし、人前に出て行く時の洋服だけは自分で洗っているので、他人様はこの人がゴキブリとウジムシが大量に棲みついた家から自分に会いにきているとは思わない。
(ここでは触れないが、舅と姑は共依存のベストバランスが取れているようで、家事をやらない(できない)姑に対してイラついたりするわけではないようだ。)
作業をしている間にどんどん外が暗くなってきた。
家の中も暗くなり、ゴキブリたちが活発になる時間帯になってきた。
洋間と和室の2か所にバルサンを仕掛ける。
我々が家から出る寸前に霧を出すので、ポジションだけ確定させた。
さらに、これまで自分たちの家でゴキブリの動きを見てきた経験と義両親の家の間取りから、玄関に3つ、ゴキブリホイホイを設置。
両端と真ん中。
洋間側と和室や台所側にいたゴキブリは、薬が蔓延して苦しくなったら外に向かって逃げ出すものもいると予想しての設置だ。
ホイホイの中にくっついている餌なんて少量だから、このエサのにおいに反応してくるということは思っていなくて、パニックになって逃げた先にたまたまホイホイがあってうっかり入室しましたよという作戦。
扉と鍵を閉めれば玄関から逃げようとしても外へは出られないから、結局戻ってホイホイに入るしかないとも思わせる作戦。
よし。
ではそろそろ我々は義両親宅をでよう。
バルサンも霧が出始めたことを確認し、急いで家の外へ出て鍵を閉める。
自分たちの家に戻ってしばらくすると、どこからか
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴ・・・・・・
と警報音のようなものが聞こえる。
霧状のバルサンは天井の警報機に感知しないと記載があったはずで、念のためにスイッチを切ったので問題ないはずだから、隣の義両親宅から出る音ではな・・・・
「!!!!足元のガス警報器!!!!!コンセント抜くの忘れた!!!!」
夫と慌てて隣の家へ。
もう薬が充満していて目もまともに開けられないし息も吸えないところを、夫は下を向いて腕で口を覆って、玄関脇の台所へ。
何とかコンセントを抜いて、急いで玄関外へ。
再び鍵を閉める。
隣の家だから警報音に気が付いたけれど、気が付かないままだったら近所迷惑になっていたところだった。
夫も私もここまでで疲労困憊。
体力的にというよりは、精神面のほうでかなり疲れた。
翌日の朝9時ぐらいまで隣の家はそのままにしておくことにした。
本当の闘いはまだ始まっていない。
②へ続く。
実際に駆除や掃除に使った物は楽天ルームに載せました。
コレクションの「ゴキブリ駆除グッズとゴミ屋敷清掃グッズ」に保存しています。
noteを書き進めながら、並行して楽天ルームに商品をアップしていこうと思います。
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