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オランダを拠点とするデジタルアート&バーチャルリアリティディレクターIRIS VAN DER MEULE

アイリス・ファン・デル・ミュールは、アニメーション制作をバックグラウンドとして、見ている人の感情を呼び起こし、ときに問題意識を高めるような詩的なVRエクスペリエンスを研究し、映像作品を制作しています。

アートフォームとしてVRを使用することに関して言えば、パイオニア的存在であり、アイリス・ファン・デル・ミュール独特のクリエイティブが「ストーリーテリング×アート」を新たな段階へ引き上げる可能性を秘めています。

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「マレーシア航空17便撃墜事件」。
あの世界各国を巻き込んだ事件から6年の年月が経とうとしています。アイリス・ファン・デル・ミュールは、「マレーシア航空17便撃墜事件」を題材にした映像作品「Inktzwart(Pitch Black)」を2019年に発表しています。

「マレーシア航空17便撃墜事件」は、2014年7月17日にオランダのアムステルダムからマレーシアに向かっていたマレーシア航空の定期旅客便であるマレーシア航空17便が、17時15分頃(現地時刻)、何者かの発射した地対空ミサイル「ブーク」によって撃墜され、ウクライナ東部のドネツィク州グラボヴォ村に墜落した航空事故です。この事故で298人の罪のない人々が命を落としました。撃墜による航空事故として死者数が史上最多の事故となります。

マレーシア航空17便飛行機墜落をインタラクティブVR体験ができる映像作品です。犠牲者の方々とその遺族、ウクライナの村人などこの悲劇に関わったすべての人へのデジタル記念碑として制作されました。
マレーシア航空17便飛行機墜落のときの要素と感情を詩的に視覚化したものです。喪失や悲しみなどのネガティブな要素だけでなく、この事実を客観的に受け入れ、このような悲劇を二度と繰り返すことのないように願う、まさに記念碑としてのポジティブな要素も含まれています。

日本でも毎年、蝉の鳴き声が響き渡るお盆が近づくと1985年8月12日御巣鷹の尾根「日航ジャンボ機墜落事故」というニュースが流れますが、世界各国飛行機の墜落事故は社会に大きな衝撃を与えています。

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