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【お菓子のおはなし #16】手作りサンタビスケットのクリスマスケーキ

ユーハイムのお菓子づくりは 「< /0(スラッシュゼロ)>のお菓子をつくる」こと。

お店や、商品で伝えきれないお菓子の熱い思いをこちらでご紹介します。

< /0(スラッシュゼロ)とは>:食品表示の「原材料名」に食品添加物を表す「/(スラッシュ)」以降がないこと。

■ユーハイムのクリスマスデコレーションケーキが大(?)変身!!

毎年ご好評をいただいている、ユーハイムのクリスマスデコレーションケーキ。

今年もクリスマスに向けて着々と生産準備を整えています。

生クリームと甘酸っぱいイチゴがメインのショートケーキに、ココアスポンジとガナッシュを組み合わせたチョコレートケーキ。
そして、バウムクーヘンを使ったケーキ「バウムトルテ」など、ユーハイムで定番の味わいをご用意しておりますが……。

2023年のデコレーションケーキは一味違います。

クリスマスに欠かせない存在「サンタクロース」を18年ぶりに変更し、「赤と白」から「こんがり焼き色」ビスケットのサンタクロースに変身します!

そしてこの「変身」によって、クリスマスのデコレーションケーキ「/0(スラッシュゼロ)」をついに達成しました。

■シュガーオーナメントのサンタクロース18年の歴史に幕

2023年は職人手作りビスケットのサンタを起用!

お菓子屋さんが一年で一番忙しいと言われるクリスマス。

販売期間は23日~25日のたった3日間ながら、しかしその短い間で大量生産を必要とするクリスマスデコレーションケーキの開発では、いつも商品のこだわりと生産性・効率がせめぎ合います。

そして、ここ数年の主な論点の一つがケーキの上のサンタクロースの飾りでした。ユーハイムでは1969年(約50年前!)から「食品添加物に頼らず、自然の材料を使って作る」という菓子作りの哲学「純正自然」を掲げています。

最近では「製造工程に食品添加物を使用していない」ことを「/0(スラッシュゼロ)」という言葉で表現し、スラッシュゼロのおいしさをお届けするため、日々努めています。

ユーハイムは昨年まで18年間、デコレーションケーキにサンタクロースのシュガーオーナメントを使用していました。

これは置くだけでクリスマスらしい演出ができる便利さの一方で、製造に着色料などの食品添加物が欠かせないため、議論の的となっていたのです。

シュガーオーナメントのサンタクロースの代替案は、社内でも長らく議論されてきました。たとえば……。

「いっそサンタを無くしてはどうか?」
→「サンタが居ないクリスマスケーキなんて考えられない」
「紙製のケーキピックを使ってはどうか?」
→「菓子屋としてケーキに食べられないパーツを増やすのは問題だと思う」

などなど。意見はさまざまでした。

しかし2023年、ユーハイムはついにひとつの結論に辿り着きました。
それはまさかの手作業でサンタのビスケットを作る

つまり職人達が、一年で一番忙しいクリスマスに①バターや小麦粉など純正な材料で生地を作り②サンタを型抜きし、ひとつひとつ表面に卵を塗り③オーブンで焼き上げ④溶かしたチョコレートを裏打ちする(水分の染み込み防止)という工程を行うということ。効率はいいとは言えず、むしろ生産性に逆行する取り組みです。

しかし、ビスケットはバウムクーヘンと並び、ユーハイムが最も得意とするお菓子の一つ。

ユーハイムがクリスマスデコレーションケーキのおいしさを追求し、自信を持ってお届けするためには、ビスケットのサンタクロースの起用がベストであると社内の意見が一致して、この決断に踏み切りました。

ユーハイムのデコレーションケーキ(ホールケーキ)の
サンタクロースの歴史
★左から 2005年→2008年→2011年→2013年→2018年。
実は手が上下したり、髭の流れがダイナミックになるなど、
18年間に細かな変化がありました。

■サンタビスケットの登場で、クリスマスデコレーションケーキのスラッシュゼロを達成!

風になびく髭の佇まいにユーハイムサンタの系譜を感じます。
※商品によりサンタクロースのデザインが異なります。

クリスマスデコレーションケーキに使用している、スポンジやクリームなどは、実はスラッシュゼロをすでに達成していました。

最後の総仕上げとして、サンタクロースがビスケットに変わったことによって、ようやく、私たちの長年の夢であった「純正自然」で「スラッシュゼロ」のクリスマスデコレーションケーキがついに実現したのです。

なめらかな舌触りと乳のコクの楽しめる生クリームや、卵の力でふんわりと焼き上げたやさしい甘さのスポンジに加えて、バター香るこんがり・さくさくのビスケットの組み合わせを、ぜひお楽しみください。

今年のクリスマスは、ユーハイムのお店でこんがり「焼き色」のサンタクロースたちが、皆さまのお越しをお待ちしております。


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