シンエヴァで失恋した話

シンエヴァンゲリオンを見てきました。

ファンとしてハードルを下げることに慣れているので、「新作のしまじろうでも見るか」くらいの気持ちで見に行ったのですが、思っていた5倍面白いうえに想像してた200倍にきれいに終わったのでよかったです。とはいえ相変わらず何言っているのかわからなかったので、次は字幕版か吹き替え版を見たいです。

見終わった後、満足感とともに映画館を後にしたのですが心のどこかにすっきりしないというか物悲しい気持ちがありました。ずっと心待ちにしてたから、終わってしまった悲しさかな?と思っていたのですが、時間がたってようやく気付きました。

これが失恋なんだなあ、と。(みつを)

エヴァンゲリオンは一見すると肩幅ロボットが戦うアニメですが、よく見ると、コミュ障の思春期の子供がお父さんと喧嘩して拗ねて肩幅ロボットに乗るアニメです。つまり、多感な時期の子供の成長を描いていて、そこが多くのコミュ障の思春期オタクに刺さったんだと思います。

僕は普段アニメとか映画を見るときは、あくまで物語を俯瞰するという意識で見ていて、自己投影するやつキッショ派オタクでした。けど僕もご多分に漏れず自己投影していたんだなと気づかされました。

シンジくんが自らで物事を選べるようになったこと、意思を持って行動できるようになったこと、お父さんと向き合って話し合えたこと、初恋を自覚してそれと決別したこと、それらがすべて自分にも昔あったことの様な気がして、懐かしくなりました。ロボットに乗ったこともないし、父と喧嘩したこともないですが。

特にシンジくんとアスカの件は、10年ぶりの飲み会で「実はあの時好きだったんだよね~」と話したら「え、私も」となって、時間戻れよ!って思うような、そんな切なさを感じました。経験ないですが。

つまり、アスカ派の僕はシンジくんを通してフラれて失恋しました。

対戦ありがとうございました。

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