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映画「糸」、号泣シーンを告白。小松菜奈 観るだけで涙

前略 そばにいてくれる皆んな

映画「糸」を観た。
新型コロナウイルスの影響で公開が延びてしまったけれど、
この作品は、絶対に映画館で観ようと決めていた。
理由は二つある。

一つは、泣きたいから
作品の世界に浸って、ただただ泣きたかった。

そしてもう一つ。
自分は誰と糸がつながっているのか、
映画を観ながら考えたかったから。


映画「糸」のあらすじ

北海道で暮らす13歳の高橋漣(菅田将暉)と園田葵(小松菜奈)は、
互いに初めての恋に落ちるが、ある日突然葵の行方がわからなくなる。

彼女が養父の虐待から逃れるために町を出たことを知った漣は、
夢中で葵を捜し出し駆け落ちしようとする。

だがすぐに警察に保護され、葵は母親と一緒に北海道から出て行ってしまう。
それから8年、漣は地元のチーズ工房に勤務していた。

引用 https://www.cinematoday.jp/movie/T0024288


累計116万人動員、興行収入15億円突破

映画「糸」は多くの人に映画館で観られている。
興行通信社が発表した9月12~13日の全国映画動員ランキングでは、
公開4週目を迎えた「糸」は、累計動員116万人、興収15億円を突破した。

今をときめく、菅田将暉さんと小松菜奈さんのW主演に加え、
Wナナの榮倉奈々さんや斉藤工さん、幸せ全開の山本美月さんなど
豪華実力派俳優が揃っていることは影響しているだろう。

それに加え、誰もが知る中島みゆきさんの名曲「糸」から
どんな素敵な物語が生まれるのだろうか…という期待を持つ
人が多かったのだろう。
実際、わたしもそうだから。

シンガーソングライターの中島みゆきさんは、
「糸」を人に見立てて、出逢いの奇跡と絆の大切さを歌った。

縦の糸はあなた 横の糸はわたし
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない

もともとは知人の結婚を祝してつくったといわれているが、
今なお、多くの日本人の心に響いている名曲中の名曲だ。


号泣シーンを独自分析

映画「糸」を観に行ったきっかけ、
ただただ泣きたかったから、という目的は、
充分過ぎるくらいに果たせた。

わたしが号泣したシーンを上げる。

【1】中学生の蓮が、葵に言葉を贈ったシーン
【2】妻の死期を知りショッピングモールで蓮の涙が止まらないシーン
【3】成功から挫折しマズイかつ丼を泣きながら葵が頬張るシーン
【4】蓮の娘が泣く葵を抱きしめるシーン
【5】蓮と葵の結婚パーティーに亡き妻の両親も招待されていたシーン

それぞれ「泣けるポイント」を分析する。

【1】 中学生の蓮が、葵に言葉を贈ったシーン

中学生の葵は、母の男から暴力を受けていた。
それがきっかけで、家では怯えて暮らしていて。
ある日、夜逃げ同然でいなくなった葵に蓮は会いに行く。
そして、蓮は葵の苦しさを感じてあげられなかったことを謝り、
こう言う。

「ここにいてはだめだよ」

蓮が放つこの言葉は、強烈だけど、
すごくすごく優しさに満ち溢れた男らしい言葉だ。
純粋なことばにヤラれてしまった。
中学時代の2人の演技も最高。


【2】妻の死期を知りショッピングモールで蓮の涙が止まらないシーン

何の目標もなくただチーズ工房で働いていた蓮は、
先輩の香と恋に落ち、結婚し、子どもを授かる。

しあわせな暮らしが始まるはずだったのに、
妊娠中にガンは見つかり、赤ちゃん優先で出産をする。
しかし、香の病は進行していく。

娘がカワイイ服を、香におねだりしている姿を見ていた蓮は、
何も言わず、泣き始めてしまう。

愛する人との別れが来ることを想像しただけで、涙が溢れる。
目の前にいるこの人が、もうすぐ居なくなってしまうと思うと―

このシーンは、マジでヤバいです。

https://twitter.com/ito_moviejp/status/1288308267907653637?s=20


【3】 成功から挫折しマズイかつ丼を泣きながら葵が頬張るシーン

このシーンは、すごく好きなシーンで、
ココを見て、小松菜奈さんが好きになった。

葵はシンガポールに行き、紆余曲折の上、ビジネスで成功を手にする。
しかし、いっしょにしていたパートナーが投資に失敗し、
裏切られ、会社は行き詰まることになる。

運転手役に報酬を渡し、銀行に支払いに行き、すべて終えた帰り、
露店の日本料理屋でかつ丼を注文する。

「マズイ」

そう言いながら、口いっぱいにかつ丼を放り込み、
泣く葵。

ハイヒールを履いた女性実業家が、
ペタンコの靴を履いて、マズイかつ丼を頬張る。
その店では、中島みゆきさんの「糸」が流れる。

このシーンを見て、小松菜奈さんを愛おしく思わない男は
まさか、いないだろう。
今、小松菜奈さんを観るだけで、涙がやべえ状態。


【4】 蓮の娘が泣く葵を抱きしめるシーン

蓮の娘は、亡くなった母・香から泣いている人がいたら、
抱きしめてあげる人間になるように言われていた。

日本に帰国した葵は、子どものころ食べさせてくれた
近所のオバちゃんのところに行く。そして、子どものころ食べた
オバちゃんの変わらない味に、涙を流す。

涙を流す葵をそっと蓮の娘が抱きしめる―。

伏線回収の一つだが、亡くなった香の偉大さが伝わり、
ここからは大号泣、涙が止まらなくなってしまった。


【5】蓮と葵の結婚パーティーに亡き妻の両親も招待されていたシーン

エンドロールは幸せいっぱいだ。
涙なんて似つかわしくないのだが、香の両親が招待されていたのを知り、
さらに…涙涙涙。
参った参った。


【まとめ】自分にとっての「糸」を探す

たくさんの人に囲まれ、見守られながら生きている。
本当にしあわせだ。

この映画を観ながら、
観終えた後も、そう実感している。

作品自体は、ハッピーエンドだったから、
すごくしあわせな気持ちになれたけれど、
それ以上に、自分の今だって、
しあわせに満ち溢れているじゃないかと
感じることができた。

泣きたい人、
しあわせを感じたい人、
お父さん、
お母さん、
恋人同士…オススメです。
映画館でこの作品に触れ、
自分の「糸」を感じ、見つけてほしい。
大切な愛しい人を見つけてほしい。


https://youtu.be/4fcRTF2RVtw

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