JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024に参加します
昨年、約70年続いてきた自動車業界の祭典である「東京モーターショー」が、「JAPAN MOBILITY SHOW」 へと生まれ変わりました。自動車の展示にとどまらず、モビリティの枠を超えて他産業やスタートアップなど新しい仲間を募るイベントへと進化しました。
そして今年のJAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024は、モビリティ関連企業と次世代を担うスタートアップによる、「共創プラットフォーム型イベント」として開催されます。今後は西暦の偶数年にビジネス向け、奇数年に一般向けとして開催されます。
ジェイテクトは、スタートアップの皆様と共に、モビリティ社会の未来を共創するために、JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024に参加します。
イノベーションは異なるもの同士の組み合わせ
ビジネス共創に関する歴史の原点には、20世紀初頭に活躍したオーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・アロイス・シュンペーターという方がいらっしゃいます。シュンペーター氏は、イノベーション理論を確立したことから「イノベーションの父」と呼ばれており、彼のイノベーション理論の核となっているのは、「新結合」という概念です。既存の異なるもの同士を組み合わせて新たな価値を創造することが、シュンペーター氏の考えるイノベーションということですね。
今回のJAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024は、100年以上前から支持されてきた「異なるもの同士の組み合わせによるイノベーション」を加速するイベントだと期待できそうです。
ジェイテクトとスタートアップとの連携
ジェイテクトにおける他社との協業ついて、少しお話ししたいと思います。
ジェイテクトグループは、各事業やグループ会社が持つコンピタンスを組み合わせ、社会の困りごとを解決するソリューションを創出することに力を注いでいます。加えて、ジェイテクトグループだけでは解決できない課題については、他社と協業し、一緒になってソリューションの共創に取り組んでいます。
その一例として、産業用ドローンを開発する株式会社プロドローンとの協業があります。同社が開発したドローンに、ジェイテクトが開発した高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy®」や、現在開発中のフライトコントローラーを搭載することで、安定した姿勢制御を可能とする高性能ドローンの開発で共創しています。
プロドローンが愛知県に提案した「あいちモビリティイノベーションプロジェクト 空と道がつながる愛知モデル2030」が「革新事業創造提案プラットフォーム(A-idea)」として採択されました。ジェイテクトも本プロジェクトの共創パートナーとして、空と道がシームレスにつながり、ひとつの交通環境としてドローンや空飛ぶクルマ、自動運転車両が同時に安全に制御された、災害にも強靭なモビリティ社会の実現に尽力していきます。
スタートアップとのさまざまな連携の形
ジェイテクトとプロドローンとの協業では、ジェイテクトからの製品供給が起点となっていますが、その他にもスタートアップとの連携にはさまざまな形があります。その代表的なものが、コーポレートベンチャーキャピタルです。企業がスタートアップに出資し、その成長とリターンに期待する手法です。
その他には、企業がスタートアップの製品を試験的に購入し、自社のコンピタンスと組み合わせてシナジーを確かめるものがあります。これは「ベンチャークライアントモデル」と呼ばれる手法ですが、スモールスタートで始められる特徴があり、私はこのモデルにも関心を持っています。ベンチャークライアントモデルを成功させるには、自社を知り相手も知る鋭い洞察力が求められますが、ジェイテクトでは、来年1月に開設予定の「ソリューション共創センター」が、その見極めも担います。
ジェイテクトグループも、自社のコンピタンスを生かして新領域へチャレンジしようとしているスタートアップと言っても過言ではありません。
今回のJAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024では、多くの方々と共創に向けた対話をさせていただけたらと思っています。ジェイテクトブースでは、スタートアップの皆様とのコミュニケーションスペースをご用意していますので、ぜひお気軽にお越しください。
次回予告
11月5日から、世界4大工作機械見本市に数えられるJIMTOF2024が開催されます。次回は、ソリューションプロバイダーになることを目指すジェイテクトとして、JIMTOF2024に出展する意気込みについてお話ししたいと思います。