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元エンジニアの広報担当が考える全社PRのススメ


みなさん、こんにちは。
日本クラウドキャピタルでCMOを務めている向井です。また、エンジニア出身の広報担当でもあります。

先日、21.7億円の資金調達および資本業務提携についてのプレスリリースを発信させていただきました。


ささやかな事かもしれませんが、私たちにとってうれしいことに「SNSで話題」のパートでなんと一位になりました。私たちの資金調達と提携のお話を、沢山の方に知っていただいたことを嬉しく思いますし、こういった事で一位になる事なんて皆無でしたので、素直に嬉しいです。

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※2021年6月21日現在10時現在

このプレスリリースを発信するまでの経緯を、何かのお役に立てればと思い簡単にまとめました。よろしければ読んでみてください。

~目次~
・背景の整理
・何をしてきたのか
・6月16日のプレスリリースに向けて
・最後に


背景の整理

私たちは6月16日に21.7億円の資金調達と資本業務提携についてのプレスリリースを行いました。
今回の資金調達は昨年末ごろから本格稼働しました。新しいサービスの開発への投資、ガバナンスやコンプライアンスの強化、第一種金融商品取引業者の登録を目指しているので自己資本比率の安定を目的としました。

また、当社には2021年6月16日現在で124の株主様がいらっしゃいます。
今回のタイミングでも多くの投資家の方が、私たちに共感していただき、応援して下さいました。ご出資いただく上で、今回は以下のような方たちとご一緒にできたらと考えていました。

・新しい金融機関である私たちに共感してくださる金融機関の皆様
・地方創生、地域活性を意識した取り組みを行う投資家様
・新しい金融を創っていくための、プロモーションやブランディングの取り組みを意識した投資家様

一人一人の投資家の皆様には意図があり、想いがあり、ストーリーがあります。できればご出資いただく事と合わせて、日本全国のベンチャー企業に我々を知っていただく事、新しい金融機関として投資家の皆様に知っていただく事、こんな取り組みをご一緒できればよいなと考えていました。

そういった背景の中、各投資家の皆様とは個別のプレスリリースと最後にまとめて資金調達をクローズするプレスリリースの2つをご一緒できないか相談させていただきました。

何をしてきたのか

今回はタイミングが許す限りで、投資家の皆様とは個別でプレスを発表していこうと考えました。

とはいえ、ご出資のタイミングとプレスリリースのスケジュール調整は難解です。月並みですが、以下を鑑みてスケジュールを決めていきました。

・契約締結日と着金日の確認
・投資家の皆様とのプレスリリース実施有無およびスケジュール調整
・全体のゴールを見据えつつ、個別のプレスリリースの齟齬がないか確認
・当社内のその他のプレスリリースとの日程確認
・インサイダー取引に抵触しないように情報統制
・情報統制しつつも、社内への情報共有と、プレスリリース後すぐにその意図と背景の社内展開

全体の整合性という意味では、うまくできているかどうかは振り返りが必要ですが、関連する各投資家の皆様とのプレスリリースは以下の通りです。


また6月16日の資金調達クローズのプレスリリースの際には、以下のプレスリリースも投資家の皆様に発表頂きました。

また、今回は2020年末の東急さんのご出資もストーリが繋がっていますので、以下のプレスリリースも挙げさせていただきます。

6月16日のプレスリリースに向けて

最後のご出資が終了した直後にプレスリリースを発信する予定でしたが、このタイミングでありがたいことに、2つ発表事項がありました。

資金調達を完了したこと
野村HDさんと資本業務提携したこと

別々のプレスリリースにすることも考えたのですが、まとめて発表することにしました。その理由としては当社が20億を集めたということ自体は淡々とした話で、野村HDとストーリーのある取り組みの方がニュース性があるかと考えたのが本音です。ですが、今回は各投資家様とストーリーを創ってきた訳ですので、この内容については皆様に確認して頂く必要があります。嬉しいことに、投資家の皆さんが、背中を押してくれました。また、当社の事をもう少し書いてみようという事で、トックレコードの情報を記載しました。過去まとまって情報発信ができていなかった、「投資回収」「倒産・解散」事例をグラフとしてまとめて発表させていただきました。

そして、発表後、多くのメディアの方に取り上げていただきました。以下は本当に一例です。取り上げて頂きましたメディアの皆様、すべてに感謝です。

一連のこの流れの中で、とても嬉しいことがありました。私たちを応援してくれる方が本当に沢山いたこと。そして社員全員が今回の発表に全社一丸で立ち向かってくれた事です。

今まで、各投資家の皆様とのプレスリリース時には、発表予告および発表直後に、直ぐにその意図を社員のみんなに伝えてきました。全社員、プレスの意味とその情報を外部の方に知って頂く事の重要性を深く理解してくれていたのです。
今回はその集大成になったわけですが、多くの社員がこの情報を率先してシェアくれました。そしてその投稿を見てくれた、周りの方々がエンゲージしてくれたのです。

その結果が、PR TIMESの「SNSで話題」に繋がりました。

単純に発信力がある方がシェアする事によって、「いいね」をして下さる場合もあると思いますが、私たちの場合は、1つ1つ発信が重なって、そして、それを応援して下さる皆さんの「いいね」によって今回の事が実現したと思っています。

最後に


私たちはまだまだ、何も成し得ていません。
金融機関という事で守らなければならない規制があります。また新しい仕組みであることから、理解を得られないことも多々あります。高い壁に何度もぶつかり、くじけそうになる事が多いのも事実です。でもその度に、必ず手を差し伸べて下さる方々がいるのです。

私たちのサービスも、チャレンジする起業家と応援して下さる投資家の皆さんで成り立っています。ビジネスそのものが、多くの方の助けによって成り立っています。
応援してくれる皆さんの期待に応えるためにも、また、明日から一歩ずつ進んでいきたいと思います。

~PR TIMESの「SNSで話題」パート一位になれたポイントまとめ~

・複数のプレスリリースを綴ってストーリーを創る
・関係者にプレスリリース毎に意図をお伝えする
・全員で情報をシェアする!!


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