確定給付?確定拠出?あなたの退職金の種類は???
退職金にも種類がある???
会社員のみなさん。みなさんの会社には、
退職金制度はありますか?
退職金制度自体は必須のものではないので、制度自体がない会社ももちろんあります。新卒で就職活動する際や、転職活動する際に、興味のある企業の募集要項を見ると、たいてい
退職金制度:あり or なし
の欄がると思います。
もしご自身がお勤めの会社に、退職金制度がないのであれば、引退後の資産を働いている間に自分で作っておく必要があります。
また、制度があるにしても、必ずしも退職金だけで老後が全て安心とは言えないので、やはり自助努力自体は必要かと思います。
「確定給付型」と「確定拠出型」
さて、ここではいったん
「退職金制度がある」
という方を対象にお話をしたいと思います。もちろん制度がない方にも参考にはなると思います。
制度がある場合に、
■ 確定『給付』型
なのか
■ 確定『拠出』型
なのかを知っておく必要があります。それぞれの特徴を簡単に言うと、
「確定『給付』型」は、将来自分が退職する際に、受け取れる退職金の額が、基本的に決まっているもの(会社が規定で決めている)
「確定『拠出』型」は、将来自分が退職する際に、受け取れる退職金の額が、全く約束されていないもの(運用結果次第で決まる)
となります。
「確定拠出型」ならば自分が管理者に!?
「確定『給付』型」ならば、自分がその年金に対してできることは、原則としてありません(一部例外はあります)。ですので、引退後のライフプランために、早めに受取額がどの程度の水準か確認しておくと良いと思います。
人事部などに聞けば、制度の概要や、給付水準のイメージは教えてくれると思います。ちなみに退職までに社内でどういったキャリアを積むかで金額は変わるはずです。
一方「確定『拠出』型」であった場合、先ほど、
運用結果次第で受取額が決まる
とお伝えしました。
じゃあその運用はどうやってされているの?
というと、実はあなたの指示で動いています。運用自体はもちろん委託された運用会社が行いますが、
どういう運用をしてください
という指示は、個々の従業員の方が行う制度になっています。つまり、
あなたの指示の内容次第で、
全く同じキャリアを積んで退職した従業員同士
でも
受け取れる退職金の額は全く違う
ということになります。
え~~~~~!?
と思われる方で、もしご自身の会社の退職金制度が
「確定『拠出』型」
という方がいらっしゃったら、早急に対応が必要です。放置されているということになります。
さすがに放置はしないだろ?
と思われる方も多いかと思います。ですが、私の生命保険のお客様にこの話(確認)を必ずしていたのですが、
むしろ放置していた方の方が多かった
というのが事実です。それで資料をご持参いただき、対応に対してアドバイスを差し上げていたのですが、それぐらい対象者に対して重要なことだということが、伝わっていないのが現実です。これも日本で投資教育が行われてこなかった結果なのだと思います。
「確定給付型」⇨「確定拠出型」の流れに
今企業の退職金制度は、
「確定『給付』型」から「確定『拠出』型」へ
という流れになっています。つまり、従来「確定『給付』型」の制度で行ってきていた企業が
「確定『拠出』型」へ制度変更
したりしています。これは大企業でも例外ではありませんし、今後ますます加速していくと思います。また、企業によっては両方の制度を取り入れている
ハイブリッド型
の企業もあります。
その理由や、対応方法などは、また別の機会にしたいと思いますが、
老後が心配だ!!
とやみくもに不安になったり、慌てて投資をする前に、ご自身で自分がどちらに該当するかわからない方は、
まずは会社で確認
することを強くお勧めします。ちなみに、「確定『拠出』型」の方であれば、多くの場合、半年に1回管理している運用会社から
「運用レポート」
が届いているはずです。逆にその謎のレポートに対し、
なんだこれは?
という方は、「確定『拠出』型」の退職金になりますし、それを放置してしまっている証になります。そうであれば、
「資産運用」を強制的に行われている
わけですから、まずそこからしっかり管理する必要があります。
同期入社の仲間と、同じキャリアで、同じ時期に一緒に退職し、退職金の額が
300万円か2,000万円か?
という違いになったりしますがどう思いますか?是非しっかり2,000万円(金額は参考数値です)受け取れるよう目を向け、対応することをお勧めします。
最後に、退職金制度がない会社にお勤めの方向けにお伝えします。会社に退職金がないので
自分(会社と関係なく個人)で確定『拠出』型
で、老後の年金積立を行う制度を、最近よく耳にするようになりましたが
イデコ(iDeCo)
と言います。これについては、またの機会にお伝えしたいと思います。
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