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1年間に『がん』にり患する人の数

当マガジン(本連載)「なぜ『がん』に振り回される???」全体の目次はこちら 

がん死亡者数と比べて

日本人の死亡原因の1位が『がん』で、1年に

約38万人

がお亡くなりになっているということを、以前お伝えいたしました。

では、1年間で『がん』の診断を受けている患者さんの数は、どのくらいだと思いますか。

これも私は、自分のお客様によく質問をしていたのですが、だいたい

1万人くらい・・・

という回答が多かったです。『がん』の死亡者数の質問の時も、同じ回答をする方が多かったのですが、

なんとなく多い

ということを表すのにちょうどいい数字なのかもしれません。

実際の数字は、

その100倍くらい

です。

約100万人の方が、1年間で『がん』の診断を受けています。

その数字の意味

数年前から、『がん』の罹患者数が、100万人近くになってきています。自分のお客様にその規模感をお伝えするときに、

何が比較対象になるか?

ということをよく考えていたのですが、ちょうど数年前、新聞を読んでいてインパクトのある数字が出ていて、それ以来その数字もご紹介しながらお伝えするようにしていました。それが、

1年間の出生者数

です。

2016年、1899年(明治32年)の統計開始してから初めて

100万人

を割りました。ちなみ昨年2019年、わずか3年で1年間の出生者数は、

90万人

を割りました。

1年のうちに、

日本の将来を担う、新しい命の誕生

と同じくらいの人数が、

『がん』の診断を受けている

と思った時に、やはりこれは国をあげて取り組むべき課題なのだろうと感じました。

なぜこんなに多いのか???

日本人の『がん』が増えているのですが、様々な原因や、国の取り組みなどについては、あらためてお伝えしたいと思います。ただ、急に変えることができない大きな前提条件としては、

高齢化

が影響はしていると思います。日本は世界有数の長寿国で、街中を80歳以上の方が歩いているのが当たり前の国です。

『がん』の原因は、一部を除いて分かっていないと言われていますが、

老化現象

という側面もあるともいわれています。日本人が以前と比べ、平均的に長く生きるようになっているので、それだけでも

日本人の『がん』の罹患率上昇

要因になるかと思います。そこへ、複合的に他の要因も加わって、現在の数字の状況となっているのだと思います。

今後さらに『現役世代』のり患が増えていく

こうしてみると、

やはり年を取ってから・・・

私は、男性なので

じいさんになったら・・・

『がん』も考えなければ・・・となりがちですが、高齢化、そして日本ならではの

少子化

も合わせて、

少子高齢化社会

の場合、いわゆるご隠居状態の

おじいさん

になる年齢が、今とは違うということを考えておく必要があります。

例えば、今30歳の方ですと、将来

70歳や75歳まで

働くことが、当たり前になっている時代かもしれません。少なくとも、世の中の

定年退職年齢

は、高くなる方向で動いています。つまり、今年齢が若い方ほど、

働いている間に『がん』にり患する確率

は、一般的に高くなるということが言えると思います。

不透明感が増している今の時代。すでに顕在化しているリスクについては、その中身を知って、備えておくことが、安心につながるのではないでしょうか。

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