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「日本人の死亡原因は???」

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 絶対数で『がん』が1位

みなさんは、毎年日本人の何人が

『がん』で亡くなっている

と思いますか?

私は自分のお客様によくその質問していました。私の感覚ですと、

1万人くらい・・・???

とおっしゃる方が、多かったように思います。

2018年に、がんでお亡くなりになった方の数は、

373,584人(※1)

でした。日本人の死亡者数自体は、約137万人(※2)ということで、亡くなる方のうち、約27.2%の方が『がん』でお亡くなりになっているということです。よく

日本人の3人に1人は『がん』で亡くなる

などということも、がん保険のパンフレットで目にしたりします。日本人全体でみると、『がん』が死亡原因の1位となっています。

 40代以降は、『がん』

年代別で見ると、40歳から89歳までの方の死亡原因1位は、

『がん』

です。一定の年齢を過ぎる(一般的に中年になる???)と、『がん』が非常に身近な病気になってくると言えるのではないでしょうか。90歳以降になると『心疾患』『肺炎』『老衰』が上位に来ます。体の中ではがんにり患していたとしても、

診断自体を受けていない

という方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

 では若い人は???

では、40歳未満の若い方は、どうでしょうか?あまり『がん』と関係がないと思われますか?

ちなみに20歳~39歳の方の、死亡原因1位は、

自殺

です(※3)。残念なことですが、2018年1年間に、その年齢帯の約3,500人の方が自殺でお亡くなりになっています。では、

2位は?

私のお客様の多くは、

事故

とお答えになりました。20代の方だと正解なのですが、30代だと2位は、

『がん』

です。また、20代の方も、3位は『がん』です。ちなみに、20歳~39歳の方で『がん』によりお亡くなりになった方の数は、

約2,000人

でした。

世代関係なく・・・

ということで、やはり『がん』が日本人にとって、非常に身近な病気であり、生きていくうえで、『リスクマネジメントすべき対象のひとつ』であると思っていただいても良いのではないでょうか。

若いうちは死亡原因の2位とは言え、

しょせん2,000人・・・

という見方はあるかと思います。ただそう思われた方も、ご自身が

40代、50代、60代・・・

と年を重ねていったらどうお考えになるでしょうか。

年を取ったら確率的にも怖いよね・・・

と思われるのではないでしょうか。私もそれが普通の感覚だと思います。でも、

年を取ったらリスクが高い

と思うのであれば、若い今のうちから

準備をしておくこと

は、決して損ではないのではないでしょうか。だからと言って、あわてて『がん保険』などに入る必要は全くありません。特別なことをするのではなく、まず

『がん』を知る

ことから始めてはいかがかと思います。そのお役に立てるよう、これから少しずつお伝えしていきたいと思います。

また、若いうちに『がん』を知っておくこと、もちろんご自身のために大切なのですが、確率的に、

先にり患するリスクの高い

親御さんのために、あなたが知っていることが、いざという時に役に立つ。これは私自身が、

『がん患者の家族』

という体験をしたことからの実感でもあります。

これから少しずつ『がん』のお話をしながら、少しでも皆様のお役に立てれば幸いでございます。


【出典】
(※1)国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」より
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
(※2)厚生労働省 「平成30年人口動態統計の年間推計」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei18/dl/2018suikei.pdf
(※3)e-Stat(政府統計の総合窓口)「平成30年 人口動態統計 死因順位別にみた性・年齢(5歳階級)別死亡数・死亡率(人口10万対)及び割合」より
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450011&tstat=000001028897&cycle=7&year=20180&month=0&tclass1=000001053058&tclass2=000001053061&tclass3=000001053065&result_back=1&result_page=1

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