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深圳のシェアバイクの亡骸たちよ。安らかに眠れ...。

(2018/05/23)写真を追加して、一部文章を修正しました。

中国に来て5日目になります。「深圳に行ってきます!」と高らかに宣言して飛び出して来たのですが、深圳に4日間滞在した後、現在は友達を訪ねる為、広州にフラッと2泊3日くらいを予定にして来ています。

ところで、

中国に来てみるとまあシェア自転車が至るところに置いてあります。噂通りの光景です。「好きなところから乗って、好きなところが返せるシェア自転車」ってやはり便利だなーと強く思いました。おまけに30分1人民元(17円、2018年5月時点)ってどう考えても安い。

シェア自転車ってすっげえ便利!最高!

以外に感想がなくなります。でも、確かにそうなんですが、実際どこでも乗れるほどの量の自転車を街に放出しているということは、違法駐車とか故障自転車の放置とか社会的問題が出てくることは避けられません。

駐車マナーは概ね良し

「中国人のマナーは悪い」というイメージを持っている日本人が多いのは間違いありません。でも実際に中国(深圳)に行ってみて、自転車の置き方を見るとそんなに悪くもありません。

少しモノを申す感じになりますが、「中国人のマナーが悪い」と言われているのは実際そうであるかどうか以前に、日本人が「中国人のマナーは悪い!(でも日本人ってマナー良いよね〜)」と思いたいために、中国人が当て馬にされているだけのような気がします。日本でも自転車マナーがいいかと聞かれると??ですし。

駅の出入り口の近くなど、人が集まりそうな場所にはものすごい数の自転車が集まっていますが、ものすごく綺麗に整理されています。自転車が大量に集まりそうな部分には綺麗に並べなおす担当の人が雇われていて、その人が綺麗に並べ直しているのだと思います。あの綺麗さは日本人はもちろん世界中のどこの人も、一人一人が気をつけてどうこうできるようなものではないと思いました。

▲これ以上ないくらい綺麗に並べられたシェア自転車たち。気持ちいいです。

一方でマナーが良くないなと思うのは地下道に放置されている自転車を見る時です。おそらく、地上から地下に降りるときは自転車に乗って坂をスーッと楽に降って、地下から上に登るときは自転車が重たいので地下道の中で自転車を返却し、放置しているものと思われます。

山積みにされるシェア自転車

日本で10,000円切ったママチャリで毎日通学通勤していても、なかなか故障することはないと思いますが深圳のシェア自転車はかなり故障しています。道路の舗装が悪くて凸凹がひどいせいなのか、扱いが乱暴だからそうなるのか定かではありませんが、乗車している時にもペダルやハンドルが歪んでいて運転しづらさを感じることは少なくありません。

では、乗れなくなるほど故障した自転車たちはどうなるのか?

おそらくいつか運営により回収されるものと思われる自転車たちが山積みになって放置されています。粗大ゴミ置き場のような見栄えで壮観です。

▲地下道に山積みで放置される使えなくなったシェア自転車

前日までなかった場所に突如現れる故障したシェア自転車の山。上の画像も撮影日前日には全くこの山は存在していませんでした。おそらくこの付近の故障した自転車を誰かがここに集めたのでしょう。ここにも深圳の代謝の速さを感じました(笑)

▲少し人通りの少ない道に入ると使い物にならなくなったチャリがこのように重ねて放置されている。

故障しているシェア自転車が4割@上海

引用の引用にはなってしまうが、こういうニュースもあります。

この記事を読むと以下のような一節がありました。

そこで、記者が街へ出て実際に調査したところ、「半数以上のシェア自転車に問題があった」といい、サドルや前かごがゆがんでいる、サドルの高さ調節が緩み過ぎている、ベルが鳴らない、グリップがない、ペダルが緩んでいるなどが見られた。しかも「故障」の表示はなく、通常通りQRコードをスキャンして使用できる状態だったという。

同意できる部分しかない!

私が遭遇するのは「ベルが正しく鳴らない」「ペダルの向きがおかしい」自転車が多いです。開錠する前にしっかり確認しておかないのが悪いのですが、乗って漕ぎ始めて5mで気づくことは多々あります。

異常のある自転車があることを運営に報告する機能がmobikeにはあります。よってこの報告がされている自転車で、運営が乗車不可能と判断したものは、他のユーザーがQRコードを読み取って利用を開始しようとした時に、「この自転車はメンテナンスが必要なので今は乗車できません」という旨の表示がされ、利用することができません。

このような要メンテナンスな自転車も結構街に放置されているので、ちゃんと安全に乗車できるシェア自転車が何割あるのかと言われると、6割ぐらいなのかなーという気がしないでもありません。

便利なモノは使われる

深圳は道路が工事中の場所も多く、必ずしも運転しやすい場所ばかりではありませんが、地下鉄に乗るのが面倒だと感じる時には手軽に使える交通手段として大活躍します(少なくとも私の中で)。

中国に来た時にはぜひみなさんにも体験していただきたいです。

車の運転マナーが良いとは言えないことや歩行者が多いことから、自転車を利用することによって交通事故の被害者にも加害者にもなる可能性は少なからずあります。これはあくまで自分に対しても言っているのですが、中国で自転車に乗る際はくれぐれも交通事故には気をつけて、楽しく快適なシェア自転車を満喫していただきたいです。

本noteを読了いただきありがとうございます。著者は大学(理系)を卒業して、大学院を蹴って深圳に住み始めるもたった1ヶ月で帰国してきた夢見る世間知らず系プー太郎です。フォロー、サポートいただきましてありがとうございます。